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ROCKS一押しアーティストCD&DVD情報
9月17日付米ビルボードアルバムチャート第1位はリル・ウェイン レッチリは2位に・・・ やっぱりアメリカはヒップ・ホップの方が強い
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カーターIV アーティスト:リル・ウェイン,ジョン・レジェンド,ジェイダキッス,バン・B,ブルーノ・マーズ,ケヴィン・ルドルフ,バードマン,コーリー・ガンズ,ドレイク,T-PAIN,テック・ナイン |
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アイム・ウィズ・ユー アーティスト:レッド・ホット・チリ・ペッパーズ |
第5位はイギリス人デヴィッド・ゲッタ 遂にアメリカでも受け入れられる
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ナッシング・バット・ザ・ビート -スペシャル・エディション- アーティスト:デヴィッド・ゲッタ |
アデルのシングル『サムワン・ライク・ユー』が全米第1位
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21 アーティスト:アデル |
9月12日付オリコンアルバムチャート第1位は浜崎あゆみ
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FIVE(DVD付) アーティスト:浜崎あゆみ |
レッチリは日本では2位
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アイム・ウィズ・ユー アーティスト:レッド・ホット・チリ・ペッパーズ |
3位はユニコーン
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ZII(初回生産限定盤)(DVD付) アーティスト:ユニコーン |
神聖かまってちゃんが第9位に![]()
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8月32日へ アーティスト:神聖かまってちゃん |
デビッド・ゲッタも日本で11位にランクイン
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ナッシング・バット・ザ・ビート -スペシャル・エディション- アーティスト:デヴィッド・ゲッタ |
テイラー・スイフト ライブ映像DVD発売決定
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Journey to Fearless [DVD] [Import] 販売元:Shout Factory Theatr |
ルー・リードとメタリカのコラボアルバム完成 なんとも言えないおぞましいジャケット
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Lulu アーティスト:Lou Reed & Metallica |
レッチリニューアルバムイギリスを制覇
9月4日付英BBCアルバムチャート第1位
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アイム・ウィズ・ユー アーティスト:レッド・ホット・チリ・ペッパーズ |
デヴィッド・ゲッタ レッチリに敗れて第2位に
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ナッシング・バット・ザ・ビート -スペシャル・エディション- アーティスト:デヴィッド・ゲッタ |
第6位にボンベイの自転車同好会がランクイン
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Different Kind of Fix アーティスト:Bombay Bicycle Club |
おっと はまりそうな予感
斉藤和義ニューアルバム発売
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45 STONES(初回限定盤) アーティスト:斉藤和義 |
ノエル・ギャラガー ニューアルバムは10月に発売
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Noel Gallagher's High Flying Birds アーティスト:Noel Gallagher |
コールドプレイ新作は10月発売
| マイロ・ザイロト【MX】 アーティスト:コールドプレイ |
新作を出したばかりのジョス・ストーン早くも9月にベストアルバム発売決定
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Best of Joss Stone 2003-09 アーティスト:Joss Stone |
しょこたんカバー2種
| しょこたん☆かばー4-1~しょこドル編~(DVD付) アーティスト:中川翔子 |
| しょこたん☆かばー4-2~しょこロック編~(DVD付) アーティスト:中川翔子 |
Sowelu 起っきするアルバム男盤と女盤アリ 断然男盤
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タイトル未定(男性盤)【ジャケットA】 アーティスト:Sowelu |
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タイトル未定(女性盤)【ジャケットB】 アーティスト:Sowelu |
起っきするプロモ収録
いぶし銀 ライ・クーダー ニューアルバム発売
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プル・アップ・サム・ダスト・アンド・シット・ダウン アーティスト:ライ・クーダー |
祝コンプレックス復活 吉川晃司 ベストアルバム第2弾発売決定
| KEEP ON SINGIN’!!!!!~日本一心~ アーティスト:吉川晃司 |
ミシェル・ブランチ ニューアルバム発売決定
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ウエスト・コースト・タイム アーティスト:ミシェル・ブランチ |
カサビアン ニューアルバム発売決定
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Velociraptor! アーティスト:Kasabian |
アデルの牙城を切り崩すことができるのは彼らしかいないレディ・アンテベラム ニューアルバム発売決定
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Own the Night アーティスト:Lady Antebellum |
ミック・ジャガーのニューバンド スーパーへヴィは秋にアルバム発売 バンド名も仮だと思っていたけどそのまま ジャケットも工夫が・・・
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Superheavy アーティスト:Superheavy |
レディオヘッド ニューアルバム発売中
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The King of Limbs アーティスト:Radiohead |
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ROCKS一押しアーティストCD&DVD情報
9月5日付オリコンシングルチャート第1位はAKB48 135万枚の売り上げは凄すぎる![]()
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【多売特典生写真無し】フライングゲット(Type-A)(生写真1種ランダム封入)(通常盤) アーティスト:AKB48 |
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【多売特典生写真無し】フライングゲット(Type-B)(生写真1種ランダム封入)(通常盤) アーティスト:AKB48 |
斉藤和義ニューアルバム発売
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45 STONES(初回限定盤) アーティスト:斉藤和義 |
8月28日付英BBCアルバムチャート第1位はウィル・ヤングのニューアルバム
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Echoes アーティスト:Will Young |
ん~
癒し系![]()
第2位はジョー・マクエルデリーの名曲カバーアルバム
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Classic アーティスト:Joe Mcelderry |
ん~
うまいけどびみょう~![]()
ノエル・ギャラガーの1stソロシングルは本国イギリスで初登場第15位 弟の31位には勝ったけど・・・
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ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(初回生産限定盤)(DVD付) アーティスト:ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ |
コールドプレイ新作は10月発売
| マイロ・ザイロト【MX】 アーティスト:コールドプレイ |
新作を出したばかりのジョス・ストーン早くも9月にベストアルバム発売決定
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Super Duper Hits: The Best of アーティスト:Joss Stone |
しょこたんカバー2種
| しょこたん☆かばー4-1~しょこドル編~(DVD付) アーティスト:中川翔子 |
| しょこたん☆かばー4-2~しょこロック編~(DVD付) アーティスト:中川翔子 |
Sowelu 起っきするアルバム男盤と女盤アリ 断然男盤
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タイトル未定(男性盤)【ジャケットA】 アーティスト:Sowelu |
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タイトル未定(女性盤)【ジャケットB】 アーティスト:Sowelu |
起っきするプロモ収録
いぶし銀 ライ・クーダー ニューアルバム発売
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プル・アップ・サム・ダスト・アンド・シット・ダウン アーティスト:ライ・クーダー |
祝コンプレックス復活 吉川晃司 ベストアルバム第2弾発売決定
| KEEP ON SINGIN’!!!!!~日本一心~ アーティスト:吉川晃司 |
ミシェル・ブランチ ニューアルバム発売決定
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ウエスト・コースト・タイム アーティスト:ミシェル・ブランチ |
カサビアン ニューアルバム発売決定
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Velociraptor! アーティスト:Kasabian |
アデルの牙城を切り崩すことができるのは彼らしかいないレディ・アンテベラム ニューアルバム発売決定
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Own the Night アーティスト:Lady Antebellum |
デビッド・ゲッタ新作発売
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Nothing But the Beat アーティスト:David Guetta |
ミック・ジャガーのニューバンド スーパーへヴィは秋にアルバム発売 バンド名も仮だと思っていたけどそのまま ジャケットも工夫が・・・
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スーパーヘヴィ アーティスト:スーパーヘヴィ |
スライ・ストーン ジェフ・ベックらを招いて制作したセルフ・カバーアルバム乞うご期待
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I'm Back! Family & Friends アーティスト:Sly Stone |
発売まで待てないレッド・ホット・チリ・ペッパーズ
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I'm With You アーティスト:Red Hot Chili Peppers |
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アルバムタイトル『大発見』
アーティスト:東京事変
発売日:2011年6月19日
おすすめ度 ★★★★★
曲目
1. 天国へようこそ For The Disc(原曲の和訳バージョン)
2. 絶対値対相対値
3. 新しい文明開化(東京メトロCMソング)
4. 電気のない都市
5. 海底に巣くう男
6. 禁じられた遊び
7. ドーパミント!
8. 恐るべき大人達
9. 21世紀宇宙の子
10. かつては男と女
11. 空が鳴っている(江崎グリコ「ウォータリングキスミント」CMソング)
12. 風に肖っていけ
13. 女の子は誰でも(資生堂「マキアージュ」CMソング)
14. 天国へようこそ For The Tube(「熱海の捜査官」主題歌)
前作の『スポーツ』は聞いていくうちにじわじわと良さが染みついてきたが、このアルバムは即効性がある。
どの曲もどの曲もイントロが始まった途端ドキドキワクワクさせられる。
極端な即効性だ。
こんなに聴いた途端興奮させられるアルバムは久しぶりだ。
決して待ちに待っていたわけではない。
前作から1年ちょっとしか経っていない。
ハイテンションに鳴り響くギターが心地いい。
椎名林檎のヴォーカルがはじけすぎず、いい具合に抑えられている。
前作の『スポーツ』も良かったが、はるかに超えてしまっている。
『新しい文明開化』のかっこ良さ。
この曲このままアメリカやイギリスにもっていっても受け入れられるのではないだろうか。
『ドーパミント!』のサビの部分が早くも耳について離れない。
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発売日:2007年8月3日(日本)
収録日:2006年10月22日 アメリカ合衆国テキサス州オースティン
監督:ハミッシュ・ハミルトン
収録時年令:ミック・ジャガー(63) キース・リチャーズ(62) チャーリー・ワッツ(65) ロニー・ウッド(59)
★★★★(4点)
テキサスでの野外ライブ。2005年8月にアメリカ合衆国から始まった本ツアーはアジア・ヨーロッパツアーを経て2006年秋にはアメリカ2周り目となる。そういう事情もあってか2周り目のアメリカツアーでは変則的な曲順や選曲になっており、このツアーも例外ではない。ミックやチャーリーはどのライブでも全力投球で安定しているが、キースやロニーは出来不出来が激しい。特に今回のツアーは私は名古屋で見たのだが、ロニーは酔っ払っているのかグダグダだった。しかし、このライブではDVD収録のせいもあってかロニーはかなりいい出来でストーンズサウンドをしっかりサポートしている。キースに関しては相変わらず曲によっては手を抜いたりしており(特に序盤はひどい)、ようやく中盤以降にはエンジンがかかってきてバシッときめており、中盤以降はサウンド面でもかっこよくなっている。このライブの次の2ステージはあのマーティン・スコセッシの映画収録日であったが、そのためのリハーサル的な要素もまったくなく、このライブのため、このDVDのためだけの全力投球なステージとなっている。4枚組みDVDなので、他のDVDとできるだけ曲がかぶらないようにしている配慮があってか、オリジナルのコンサートから3曲カットされている。しかし、ボーナストラックを入れるぐらいなら、フルに収録してほしいのがファンとしての本音である。
1.You Got Me Rocking ・・・ ★★★(3点)
1994年発売の『ヴードゥー・ラウンジ』収録の曲。まさか、この曲がオープニングとは!!しかし、ツアーのオープニングの定番通りキースの必殺リフからのスタート。個人的にはこの曲は必殺リフには入らないが・・・。しかし、この曲はミックやキースのお気に入りらしく90年代以降の曲の中では珍しくコンサートの定番曲となっている。キースのソロとロンのスライドバーが無難に絡み合っているが面白味はあまり感じられない。
2.Let's Spend the Night Toger ・・・ ★★(2点)
2曲目は1967年のストーンズクラッシック、邦題『夜をぶっとばせ』だが、かなり落ち着いた演奏になっている。
3.She's So Cold ・・・ ★★☆(2.5点)
1980年発売の『エモーショナル・レスキュー』収録のロックンロールナンバー。邦題は『氷のように』。今やストーンズのライブでは欠かせない定番曲となっている。オリジナルに割と忠実なリフとソロパートを弾くロニーに対して、キースは自由に楽しそうにロックンロールギターを弾きまくる。このバランスが現在のストーンズのライブスタイルを象徴している。
4.Oh No, Not You Again ・・・ ★★★(3点)
2005年発売の『ア・ビガー・バン』収録。このアルバムが完成する頃に最初にメディアにお披露目した曲。オリジナルではキースのつっこみギターが冴え渡る、このアルバム中一番好きな曲であった。こちらのライブではキースが適当に弾いて、それらしいソロも弾くがアルバム程の精彩を欠く。ミックはいいんだけどね。
5.Sway ・・・ ★★★☆(3.5点)
4曲飛ばして少し一休み。1971年発売された『スティッキー・フィンガーズ』収録時にはキースはギターを弾いていない。そのせいかここでは遠慮がちに弾いている程度である。オリジナルではミックがリズムでミック・テイラーがソロのダブルミックのコンビでギターを弾いている。ミック・テイラーの代わりがロニーでスライド・バーを使ったり、ミック・テイラーには及ばないもののソロをプレイする。全体的に地味な感じはするが逆に落ち着いていていい味わいとなっている。
6.Bob Wills Is Still the King / Waylon Jennings ・・・ ★★★★★(5点)
日本ではあまり知られていないテキサス出身のカントリー・シンガーで今は亡きウェイロン・ジェニングスの歌。ミックはMCで「初めての歌。最初で最後かも。」と言ってオーディエンスを笑わせている。ロニーがスライド・ギターでこの曲にいい雰囲気をあたえている。アコースティックギターを持ったミックとロニーの独壇場かと思いきや、キースも珍しく綺麗なギターの音色で、曲の雰囲気を壊すことなく参加し最高に聴きこめる内容となっている。テキサスということもあってか客のうけもかなりよく、会場全体が一体となっている。
7.Streets Of Love ・・・ ★★★★(4点)
この曲も2005年発売の『ア・ビガー・バン』から。このアルバムの中でも先の『Oh No, Not You Again』と同じ位好きな曲。ミックとロニーがエレキでキースがアコギ。コンサートでも比較的丁寧に演奏されていて、好感がもてる。ミュージックビデオでは単音で短いながら味わい深いソロをキースが弾いている感じになっていたが、ここではロニーが弾いている。しかし、オリジナルより、音がスカスカになってしまって味わいは薄れている。
8.Ain't Too Proud to Beg / Norman Whitfield , Edward Holland Jr. ・・・ ★★☆(2.5点)
テンプテーションズのカバーとして1974年発売の『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』にも収録。コンサートではホーンセクション中心となってしまっているので、よりテンプテーションに近いとは言えるが、やはり、ギターの音が中心となっているオリジナルよりは物足りなさを感じる。オリジナルではキースの荒っぽいギター・ソロがかっこよかったが、コンサートではきまらない。笑顔だけは最高なのだが・・・。
9.Tumbilng Dice ・・・ ★★(2点)
コンサートではここで『Bitch』だが、DVDでは1曲飛ばして1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』収録の本作。邦題は『ダイスをころがせ』。ごく個人的な話だがこの曲のライブヴァージョンに好きなテイクはない。オリジナルはクールでシュールでかっこいいんだが、ライブはどうしても派手になってしまって、ミックもシャウト寸前で歌っていてオリジナルとは全く別の雰囲気を持っている。特に終盤ホーンセクションがひっぱりまくる所も好きではない。ただ、唯一キースだけは丁寧に弾いていてソロもしっかりきめてくれている。この曲からようやくキースの本領発揮となってくる。
10.Learning the Game / Buddy Holly ・・・ ★★★★(4点)
ようやくキースのエンジンがかかってきた所でキースコーナー。同じくテキサス出身のメガネをかけたロックンローラー、バディ・ホリーからの選曲。オープニングのギターリフからしてキースにぴったりの曲。間奏のリフを弾くときにキースお得意の前屈みの体制となるが、キースが首に巻いている紅白のおめでたい土佐犬がしているような太い綱みたいなマフラーが弦に当たり、あきらめて直立して演奏。しかし、最近のキースは昔みたいに甲高い声ではなく、渋くしわがれた声になって、過去のロックンロールやブルースの名曲がよく似合う。
11.Little T&A ・・・ ★★★☆(3.5点)
続いて1981年発売の『刺青の男』からのキースのロックンロールナンバー。ジミー・ヘンドリックスみたいに器用ではないので、歌を歌っているときは全くギターを弾かない。マーティン・スコセッシがギターを取り上げたのも納得がいく。ただし、間奏では相変わらず伴奏とずれぎみのソロを自分だけ悦に入りながら弾いている。終盤ロニーとのギターソロ競演も見られるが、全然、マッチしない。
12.Under My Thumb ・・・ ★★★☆(3.5点)
ベースのダリル・ジョーンズとシンセサイザーのチャック・リーヴェルの軽い掛け合いの後、1966年の『アフターマス』収録のこの曲のオープニングが始まる。少し遅れてミック・ジャガーが「オウ・ヤー」「ア・ハ~ン」とピンクのジャケットをはおって、へそを出しながらかなり気持ち悪い声で登場。それから、かなり遅れてキースがステージ裏から登場。そして、メンバーは中央のBステージへ移動。キースはほとんど弾かないかと思いきや中盤から終盤にかけて曲に合った演奏を聞かせてくれてかなりいい感じ。移動中、通路の両側から一斉に写メで撮る観客が微笑ましい。
13.Get Off of My Cloud ・・・ ★★★★☆(4.5点)
こちらも1965年に発売されたローリング・ストーンズクラッシックの一つ。アルバムは同年アメリカで発売された『ディッセンバーズ・チルドレン』に収録。邦題は『一人ぼっちの世界』という寂しいタイトルだが激しい曲。キースのギターが最初のリフから最後まで抜群にかっこいい。文句なしのでき。
14.Honky Tonk Women ・・・ ★★★☆(3.5点)
1969年シングル発売で、キースのギターが主役の最強のストーンズクラッシックの一つ。チャーリーのドラムとキースのギター・ミックのヴォーカルと前半はオリジナルストーンズの3人のみで、ぶ厚いサウンドを聴かせてくれる。中盤からほどほどに絡んでくるロニーのギターもいい具合。メインステージに戻る途中、胸を露出してアピールする女性やブラジャーをステージに投げ入れる女性も現れる。それにしても早くもメインステージに戻ると思いきや『スタート・ミー・アップ』がこのDVDでは外された。おそらく他のDVDと曲があまりかぶらないように外されたと思われるが、このせまいBステージでの『スタート・ミー・アップ』の演奏シーンも見たかった。
15.Sympathy for the Devil ・・・ ★★★(3点)
1968年発売の『ベガーズ・バンケット』収録の邦題『悪魔を憐れむ歌』。個人的にはこの曲も好きなライブバージョンはない。オリジナルのダークでクールな雰囲気が損なわれ特に最近のライブでは明るいロックに変貌してしまっている。ギターもオリジナルでは終盤のみキースの甲高い必殺ソロが混じってくるがライブでは、オリジナルほどギターを休ませるわけにもいかないので、必要以上に入り込んでいる。しかし、今回のツアーではオープニングにはギターを交えず、中盤から段階的に派手に加わるという演出となっている。ミックが激しくダンスをし、キースが縦横無尽に広い会場を駆け回り、観客とのコミュニケーションをとっている。しかしながら、ここまでサービス精神が旺盛なロックバンドはそうはいないだろう。どのライブでも一生懸命観客を楽しませようとしてくれている。最近のストーンズのコンサートのチケット代は高騰する一方だが、高い金払ってまで見に行く価値はある。オアシスのリアム・ギャラガーにも見習ってほしいものだ。
16.Jumpin' Jack Flash ・・・ ★★★★★(5点)
同じく1968年発売。キースのノイジーなギターリフと時折見せるアドリブのソロとロニーのギターが隙間無くからみ文句なしにかっこいい出来になっている。言うことなし。
17.(I Can't Get No) Satisfaction ・・・ ★★★(3点)
おなじみローリング・ストーンズの代名詞的な曲で、ローリング・ストーンズが最も多く演奏している曲。1965年シングル発売でアルバムはアメリカ盤『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』に収録。今回のツアーではほとんどがラストに登場してきているが、このライブではアンコール前に登場。最近のライブの傾向どおり、ブラスセクションもふんだんに使われビッグ・バンド的なサウンドになっている。ラストに持ってくるときは別れを惜しむかのように相当ひっぱるのだが、ラス前なので、ひっぱってはいるが控えめとなっている。
18.Brown Sugar ・・・ ★★★★(4点)
本当はアンコールの1曲目に『You Can't Always Get What You Want』を演奏しているが、カット。通常はラストは『Satisfaction』だが、このコンサートではラストに1971年発売の『スティッキー・フィンガーズ』収録でアメリカではよく野球の試合の合間に流れたりしているこの曲をもってきた。ミック・ジャガーがコンサートラストにも関わらず再びBステージへ猛ダッシュ。しつこいようだが、60歳を超えているのにこの体力とサービス精神には頭が下がる。日本でもこの曲の時は客席までミック・ジャガーが降りてきてくれていた。そして、最後には野外コンサートならではの花火の打ち上げ。ミック・ジャガーはバックステージに引き上げる際も最後まで観客に配慮して観客から見えなくなるまで右手を高々とあげていた。
Bonus Features
1.Austin Mini-Documentary ・・・ ★★(2点)
このコンサートで初めてのお披露目となる『Learning the Game』と『Bob Will Is Still the King』のリハーサル模様を中心に映像監督の裏話が語られる5分位の収録。リハーサル模様は貴重で興味深いがこの程度ならやはり、コンサートの曲をカットせず全て見せてほしかった。
2.I Can't Be Satisfied / McKinley Morganfield ・・・ ★★★★(4点)
ここでは、なぜかチャーリー・ワッツが唐突にこの曲のエピソードを語り出し、なぜかイタリアでのこの曲のリハーサル模様が映し出される。スライドバーでギターをいじっているミックにチャーリー・ワッツがこの曲を注文して、ミックが弾き始める。ミックは照れくさそうに演奏しているが、チャーリーの目は少年の輝いてミックを見つめている。やがて、ドラムでチャーリーも応える。途中キースも加わって、ミックが本格的にステージ中央で歌い始め、オリジナル・ストーンズでの味わい深い演奏となる。終盤になってロニーが手拍子とともに慌てて合流。なかなか味わい深い内容である。オリジナルはローリング・ストーンズの大好きなマッキンリー・モーガンフィールドことマディ・ウォーターズ。ローリング・ストーンズは1965年発売のイギリスでのセカンドアルバム『ローリング・ストーンズ No.2』に収録している。
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発売日:2008年4月1日(アメリカ合衆国) 4月7日(イギリス) 4月9日(日本)
収録日:2006年10月29日 2006年11月1日(アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ビーコン劇場)
プロデューサー:グリマー・ツインズ ボブ・クリアマウンテン
コンサート収録時年令:ミック・ジャガー(63) キース・リチャーズ(62) チャーリー・ワッツ(65) ロニー・ウッド(59)
最高位:イギリス-第2位 アメリカ合衆国-第11位 日本-第10位
2枚組
ご存知、マーティン・スコセッシ監督がニューヨークのビーコンシアターで撮影したコンサート。2日間に及ぶ撮影であったが、採用された曲はほとんどが2日目の物であった。ほぼ全曲収録だが、何故か2日目に演奏された『Honky Tonk Woman』が外されている。CDは映画のサントラとしての意味とこのツアーのライブCDとしての意味合いがある。まずは、2枚組の方だが、映画のセットリストが全て並べられたが、1枚では収まりきらず2枚組にしたものの、2枚では余りすぎるので、ボーナス的な意味合いで映画では発表されなかった曲も収録している。このコンサートだけ行われた『Undercover of the Night』が日本盤のみ収録されているのは嬉しい限りだが、今回のツアーのラストの曲はやはり『Satisfaction』であって、その後にまた何曲も別の曲が流れるのは違和感がある。また、選曲は一番新しい曲でも1983年発売の『アンダーカバー』まで遡らなければならず、最近の曲が一曲も入っていないのが非常に残念。『ストリーツ・オブ・ラブ』ぐらい入れてくれても良かったのではないか。これらの選曲は当初マーティン・スコセッシの選曲が大きく影響を与えていると思っていたが、映画を観るとミック・ジャガーが選曲したことが分かる。それらを除けば個人的には今までの中で一番好きなライブCDである。会場が小さいせいか、CDの音だけ聴いてもかなり一体感が感じられ、いつも以上にチャーリー・ワッツのドラムも身近に感じられる。演奏もどの曲もルーズさが影を潜めいつも以上にタイトでかっこよく感じられるのは気のせいだろうか。もちろん映画も見に行ったし、映画も最高であった。
★★★★☆(4.5点)
1.Jumpin' Jack Flash ・・・ ★★★★★(5点)
オリジナルは1968年にシングルリリース。今回のツアーでオープニングを飾る事が多かった曲。個人的にローリング・ストーンズ、いや、全ての音楽の中で一番好きな曲。しかし、クールなスタジオ録音に比べ、シャウトで特に昨今、派手に演出されすぎるライブ盤は好きなモノはなかったが、オープニングを飾る今回のツアーでの演奏はどのライブを聴いてもいつも以上にタイトでかっこよかった。その中でもこのテイクはキースのアドリブのかっこいいソロも盛り込まれたり、個人的には最高のカッコ良さで、何度も何度も聞き返している。
2.Shattered ・・・ ★★★☆(3.5点)
1978年発売『女たち』から、ビッグ・アップル=ニュー・ヨークの事を歌った曲なので、当然採用される。ただ、この曲もスタジオ録音盤とは違い過ぎてライブでは好きになれなかったが、このコンサートでは最初から最後までキースの細かいリフが妙に緊張感をかもし出していてカッコいい。
3.She Was Hot ・・・ ★★★★☆(4点)
1983年発売の『アンダーカバー』収録。プロモーションビデオとともにローリング・ストーンズ史上最も軟弱なロックンロールナンバー。通常ならばここは『氷のように(She's So Cold)』だが、オープニングのニューヨークというフレーズの歌詞が使われているので採用されたと思われる。軟弱とは言ったが、このライブヴァージョンはかなりカッコいい。キースの自由気ままなギターもバッチリきまっている。ただ、オープニングをロンがもう少し早く弾いてパワーロックにしたらもっとよかった。
4.All Down the Line ・・・ ★★★(3点)
1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』に収録。最近になってライブで取り上げられることが多くなってきた。高速で演奏してオープニングからキースがカッコよくビシバシとリフを決めてくれる。ロンもスライドバーで本領発揮。
5.Loving Cup with Jack White ・・・ ★★☆(2.5点)
同じく『メイン・ストリートのならず者』から。ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが単身武器(アコギとスライドバー)を携えて乗り込んできた。ジャック・ホワイトはストーンズというよりレッド・ツェッペリンなので、違和感はあるもののストーンズと堂々と戦いぬいたという印象を受ける。演奏を楽しむというよりも競演を楽しむという感じ。
6.As Tears Go By / Mick Jagger ; Keith Richards ; Andrew Loog Oldham ・・・ ★★☆(2.5点)
ジャック・ホワイトの次はキース・リチャーズがアコースティック・ギターを持ち出した。演奏としては可もなく不可もなく無難な内容。因みにこの曲は1964年にミック・ジャガーの恋人マリアンヌ・フェイスフルのために作った曲。ストーンズは1965年に収録。本当はこの曲の次に『I'm Free』だが、マーティン・スコセッシはこの曲は選ばなかった。
7.Some Girls ・・・ ★★★☆(3.5点)
先にも述べたように今回の映画の収録のために2日間ビーコンシアターで演奏しているが、初日はここから、『アンダー・カバー』『ジャスト・マイ・イマジネーション』『シャイン・ア・ライト』というラインナップだったが、2日目は『サム・ガールズ』『シャスト・マイ・イマジネーション』『ファー・アウェイ・アイズ』と、3曲共に偶然なのか狙いなのか1978年発売のアルバム『女たち』からの選曲という非常に珍しい内容になってしまっている。しかも通常ならば『女たち』からの選曲といえば『ミス・ユー』という超強力でテロ追悼コンサートでも歌ったニューヨークにふさわしい曲がこの2日間では演奏されていない。おそらくこれらの3曲は小劇場向けということだと思われる。余談はさておきこの『サム・ガールズ』は正に今回のツアーの中でこの2日間しか演奏されていないので、十分に熟していない感じだが、それでもミック・キース・ロニーのギターアンサンブルが以外と聴き応えはある(息が合っていないようで合っているような合っていないような・・・感じはするが)。
8.Just My Imagination / Norman Whitfield , Barrett Strong ・・・ ★★★(3点)
テンプテーションズのカバーとしては『エイント・トゥー・プラウド・トゥーベッグ』も2日前のビデオ撮りで披露しており、未だにストーンズが好きなアーティストであり続けていることが分かる。途中でミック・ジャガーの気色悪い「ア・ハ~」も聴ける。
9.Far Away Eyes ・・・ ★★★(3点)
ほのぼのとしたカントリー・ミュージック。ロニーが得意のペダル・スティール・ギターを持ち込んでいい音を出している。キース・リチャーズもギターを軽やかに演奏する。聴いている方も暖かい雰囲気に包まれる。キース・リチャーズがサイド・ヴォーカルで歌っている時に客に何か言われたのか「Shut Up!!HaHaHaHaHa・・・」と笑っていた。途中ミックがマイクを持ってキースの側でデュエット。キースがミックの肩に手をのせた瞬間、観客も最高潮に。ストーンズファンはみんなコンサートでは、ミックとキースが仲がいいことをこの目で確認したいのだ。その後、ミックとキースは違う歌詞を歌っているというオチもある。
10.Champagne & Reefer with Buddy Guy / Muddy Waters ・・・ ★★★(3点)
ローリング・ストーンズよりさらに年上の現役シンガー、バディ・ガイを迎える。曲はローリング・ストーンズの名前の由来となった『Rollin' Stone』を歌ったブルース・シンガー、マディ・ウォーターズの曲。ミックとのヴォーカルでの掛け合い、キースとのギターでの掛け合い。ストーンズのメンバーもバディ・ガイも実に楽しそうに演奏している。もう70を超える年令にもかかわらず、ギターテクも衰えを感じさせない。レロレロレロ・・・・と高速にひわいな音を出したり、緩く弾いたりと多彩な表現を見せてくれる。最後にミックに「Buddy Mother Fucker Guy」と言われていた。
11.Tumbling Dice ・・・ ★★★(3点)
1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』収録。邦題は『ダイスをころがせ』。この曲はコンサート中盤に必ず登場する。ここでは、ロニーのソロが目立っていて、キースは時折、意味の無いバ~ンという音を入れたり、長続きしないソロを入れたりと好き勝手にやっている。ライブ・ヴァージョンでは、終盤のホーンセクションが長々と引っ張るので、あまり好きなヴァージョンはないが、このCDではあまり気にならなかったので、そこそこ良かった。
12.You Got The Silver ・・・ ★★☆(2.5点)
ファンサイトでこの曲が取り上げられているのを知って、かなりの衝撃が走った(いい意味での)。また、映画の予告編でキースがギターを持たずに歌っている姿にも驚いた。キースのこの曲はマーティン・スコセッシの薦めと演出によるようだが、キースにギターを持たせなかったのは、ある意味正解。何故なら、キースは歌い始めたら歌に夢中になってギターなんか弾かないからだ。毎度おなじみのミックのメンバー紹介の後、毎度おなじみのキースの野太い声での挨拶「Good Evening」でソロコーナーがスタート。1969年発売の『レット・イット・ブリード』収録のキース初のリード・ヴォーカル曲。若い頃のキースは素っ頓狂で甲高い音痴。当時よりも渋い声になった現代こそ、この曲にはふさわしいと思う。
13.Connection ・・・ ★★★(3点)
キースがソロ活動を行っていた時にライブでこの曲を取り上げて以来、キースの持ち歌となってしまった。とはいえ、ローリング・ストーンズでの演奏は聴いたことがなかったので、ストーンズヴァージョンも一度は聴いてみたいと思っていたので嬉しい限りである。タイトで明るいパーティ・ソング的なノリがキースとその仲間たちにぴったりのサウンドである。初めて収録されたのは1967年発売の『ビトウィーン・ザ・バトンズ』。
14.Sympathy for the Devil ・・・ ★★★☆(3.5点)
1968年発売の『ベガーズ・バンケット』収録の邦題『悪魔を憐れむ歌』。オリジナルにあやかって最初はキースとロニーのギターパートはお休み。1分30秒を過ぎた頃に最初に一発バーンと二人のギターが入る。そこのシーンはかっこいい。また、しばらく休んで、再びバーンと入り、そこからはそれぞれ思い思いにギターを入れていく。キースは相変わらず好きなようにだらだらとキレの悪いソロを延々にいれてくる。ロニーもがんばってソロを入れるがキースのアドリブの存在感にはかなわない。ミックの気持ち悪い「フ・フー」ももちろん入っている。
15.Live With Me with Christina Aguilera ・・・ ★★☆(2.5点)
1969年発売の『レット・イット・ブリード』といえばマーティン・スコセッシがたびたび映画のサントラで使用する『ギミー・シェルター』が一番有名なのだが、このコンサートでは何故かミック・ジャガーはスコアから外し、後のインタビューでマーティン・スコセッシの映画で初めて『ギミー・シェルター』が使用されなかったと揶揄までした。代わりにこのアルバムからはこの曲が選ばれ、クリスティーナ・アギレラ嬢がミックより野太いヴォーカルで聞かせてくれる。ここでは、チャーリーもキースもロニーも高速で演奏され、音の洪水となって、いい具合に観客を盛り上げている。
16.Start Me Up ・・・ ★★★★(4点)
本当はここで『ホンキー・トンク・ウィメン』だが、余程できが悪かったのか、映画でカットされ、ビーコンシアターの1日目2日目のセットリスト中、唯一、CD未収録となっている。そして、定番のこの曲。ミックのハイトーンのヴォイスとは対照的に分厚いキースのギター。余計なソロも入らずキースのギターが活き活きしている。文句なしの出来である。1981年発売の『刺青の男』の1曲目に収録のこの曲はアメリカで最も親しまれているストーンズの曲と言っても過言ではない。
17.Brown Sugar ・・・ ★★★(3点)
さらに、ラス前に定番中の定番のこの曲。可もなく不可もなくといった無難な感じだが、終盤のチャック・リーベルの「テン・テン・テン・テン」という単純なピアノ音が延々と続きうざいのが難点。サックスのボビー・キーズはこの曲のソロ・パートだけで長い間ファンの心をつかんできた。何千回このフレーズを吹いてきたことか。1971年『スティッキー・フィンガーズ』収録。
18.(I Can't Get No) Satisfaction ・・・ ★★★★(4点)
ご存知ローリング・ストーンズの代名詞的曲でストーンズ史上最も多く演奏されてきた曲。この映画だけではなく、今回のツアーの多くの会場でラストを飾ってきた曲。野太いキースのギターもカッコよく、全体的にラストにふさわしく音の洪水となって演奏されている。通常ラストだと別れを惜しむかのようにしつこい位にひっぱって演奏されるのだが、ここではそのくどさもほどほどでちょうどいい。1965年発売のアメリカ盤『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』に収録。
19.Paint It Black ・・・ ★★(2点)
ここからの5曲は映画から漏れた曲ばかりで、CDの収録時間が余ったので、ボーナス的に入れられた曲。入れていただくのは大いに結構で実に興味深い内容だが、先にも述べたが今回のツアーのラストはやはり『サティスファクション』なので、『サティスファクション』で十分盛り上がった後にまた別の曲が始まるのは違和感がある。因みにこの曲は1日目の17曲目(ラストから3曲目)に演奏された曲で可もなく不可もない。1966年発売のアメリカ盤『アフターマス』に収録。
20.Undercover of the Night ・・・ ★★★(3点)
日本盤のみ収録とはかなり嬉しい。ライブではめったに聴かれないなかなか珍しい選曲。1日目の8曲目に演奏。なかなかタイトでかっこよくオリジナルを凌ぐでき。1983年発売の『アンダーカバー』収録。
21.Little T&A ・・・ ★★(2点)
1日目のキースは『ユー・ガット・ザ・シルバー』とこの曲。曲間までだらだらと歌い続ける。1981年発売の『刺青の男』に収録。
22.I'm Free ・・・ ★★★☆(3.5点)
最近では1995年発売の『ストリップド』に収録されはしたものの、ライブではあまり演奏されていない曲。1965年のイギリス盤『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』同年のアメリカ盤『ディッセンバーズ・チルドレン』に収録された当時はライブでも頻繁に演奏されていた。ビーコン・シアターでは両日共に7曲目に演奏されているが、何故か本編ではカット。マーティン・スコセッシが好むような懐かしくほのぼのとしたいい味わいだと思うのだが・・・。おそらく2日目からのセレクトかと思われるが、オープニングからチャーリーのドラミングも印象深く鳴り響く。
23.Shine a Light ・・・ ★★☆(2.5点)
最後に映画のタイトル曲『ライトを照らせ』を持ってくる編集は悪くはない。映画としてはエンディングにこの位の哀愁は必要だからだ。1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』の終盤に収録のこの曲は1日目の10曲目で演奏された。悪くはないとはいえ、ゴスペルタッチのオリジナルの方がはるかにいい。
1枚組
先のアルバムの中から11曲目の『ダイスをころがせ』と18曲目の『サティスファクション』以降を除いた全16曲。CDの収録時間の制約があるので仕方がないが、1枚にまとめようとしたらわずかこの2曲が未収録となった。個人的には『ダイスをころがせ』が未収録なのはいいが、コンサートのラストの曲『サティスファクション』がないのはどことなく中途半端でしっくりと聞き終われないのが、惜しい。
★★★(3点)
1.Jumpin' Jack Flash
2.Shattered
3.She Was Hot
4.All Down the Line
5.Loving Cup with Jack White
6.As Tears Go By
7.Some Girls
8.Just My Imagination
9.Faraway eyes
10.Champagne & Reefer with Buddy Guy / Muddy Waters
11.You Got the Silver
12.Connection
13.Sympathy For the Devil
14.Live With Me with Christina Aguilera
15.Start Me Up
16.Brown Sugar
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発売日:2009年7月3日(日本)
収録日:2006年10月29日 2006年11月1日(アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ビーコン劇場)
プロデューサー:グリマー・ツインズ ボブ・クリアマウンテン
コンサート収録時年令:ミック・ジャガー(63) キース・リチャーズ(62) チャーリー・ワッツ(65) ロニー・ウッド(59)
★★★★★(5点)
アメリカでは2008年4月に映画公開され、7月にはDVDも発売となった。しかし、日本では2008年12月の映画公開であったため、DVDの発売もアメリカより1年遅れとなった。したがって、日本では映画公開前にアメリカ盤DVDを見ようと思えば見ることも可能であった。監督は『タクシードライバー コレクターズ・エディション [DVD] 』を始め数々の名作を撮り続けているマーティン・スコセッシ監督。撮影はニューヨークのビーコンシアター。2日間に及ぶ撮影であったが、採用された曲はほとんどが2日目の物であった。ほぼ全曲収録だが、何故か『Honky Tonk Woman』が外されている。元々マーティン・スコセッシはブラジルでのフリーコンサートの監督をお願いされていたのだが、大規模なステージでの映像は誰でも撮れると言って断り(別の監督が撮影し『ザ・ビッゲスト・バン(ブルーレイ・ヴァージョン) [Blu-ray] 』に収録)、急きょ2000人規模のビーコンシアターでの撮影が組まれた。マーティン・スコセッシが望んだとおり、メンバーの息遣いまでもリアルに伝わってくるような映像で過去のストーンズ関連の映像の中でも群を抜いて素晴らしい作品に仕上がった。高騰するコンサートチケットの争奪戦に敗れて後ろの方の席でしかストーンズのコンサートを見たことがない人にとっては、ある意味この映画の方が安い映画代で満足度は大きいものとなった(まぁ、どんだけ小さくても生で見た方がいいに決まってはいるが・・・)。また、今ではすっかりミック・ジャガーのマブダチのクリントン元大統領(ヒラリー付き)の表敬訪問を始め数々のオフショットや過去の映像が、いい塩梅に散りばめられており、ファンの心をぐっと掴んでくれる。音はキース・リチャーズに映像が近づけばキースのギターの音がクローズアップされる。DVDではさらにボーナス特典として未公開インタビューやジャムセッションの模様が収録されているので必見である。
1.Jumpin' Jack Flash ・・・ ★★★★★(5点)
オリジナルは1968年にシングルリリース。今回のツアーでオープニングを飾る事が多かった曲。この映画でのこの曲は何百回何千回と視聴しているが飽きることのないかっこ良さ。かっこいいとしか表現できない。CDでは均等に音が鳴らされるが映画なのでカメラが向いた所の音が強調されている。キースにカメラが向けばキースのギターの音が大きくなる。いい演出だ。特にDVDでは特典映像として各メンバーそれぞれのアングルで1曲通して視ることができる。ミック・ジャガーは本当にサービス精神が旺盛で動き回って後ろの観客でもよく見てもらおうと腕を高々と上げオーバーアクションで歌う。キースはギターの音を鳴らすことが楽しいだけのむじゃきな子供のようだ。オープニングリフの後は好き勝手にギターを自分の好きなタイミングでジャーンと鳴らすだけ。時折原曲とは違ったソロっぽい音もはさむ。そういった自由気ままなスタイルが今日までのロックのお手本であり象徴でもある。それに対してロニーは愛きょうを振りまきながらキースに代わって原曲の音を保つために懸命にギターを弾く。彼なしではストーンズの音は再現されない。そして、一番必見はチャーリー・ワッツ専用のアングル。65歳のチャーリーの力強いドラムさばき。時々ニヤリとはするが高性能のロボットのように表情を変えずドラムを叩き込む。一番かっこいいのはチャーリーだ!!
2.Shattered ・・・ ★★★★(4点)
1978年発売『女たち』から。ライブの定番曲の一つ。ただこのコンサートは変則スコアーだが、歌詞中にビッグ・アップル=ニュー・ヨークの事を歌った曲なので、当然採用されている。映像で見るとCDではなんでもないロニーのギタープレイも音はさほどでもないのだが、妙にかっこよく見えてしまう。
3.She Was Hot ・・・ ★★★☆(3.5点)
1983年発売の『アンダーカバー』収録。プロモーションビデオとともにローリング・ストーンズ史上最も軟弱なロックンロールナンバー。通常ならばここで『氷のように(She's So Cold)』が選曲されるのがライブの定番だが、オープニングにニューヨークというフレーズの歌詞が使われているので採用されたと思われる。ここでのライブではミックもキースもバックコーラスも本当に楽しそうに演奏している。見ている方も微笑ましい。唯一ロンは冷静にオリジナルを保とうとしているが、オープニングはもう少し早く弾いてパワーロックにしてほしかった。
4.All Down the Line ・・・ ★★☆(2.5点)
1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』に収録。最近になってライブで取り上げられることが多くなってきた。前曲よりもさらに速いスピードで演奏されている。1曲目から徐々にテンポアップさせていくのはストーンズお得意パターンだ。この曲も特典映像でメンバーそれぞれをメインとしたアングルが収められている。観客を煽るミックに自由に高速リフを弾くキース。自由に弾くキースの代わりにライブでのストーンズサウンドの要となっているロニー・ウッドは忙しそうにスライド・バーで演奏する。しかし、やはりチャーリー・ワッツ。めったにクローズアップされないから、本当にチャーリーを捉えた映像は興味深い。精密機械のようなドラミングは見事としかいいようがない。ここまでテンポアップされたら4曲目で早くも息切れした姿が映し出されている。思わず同情してしまう。
5.Loving Cup with Jack White ・・・ ★★☆(2.5点)
同じく『メイン・ストリートのならず者』から。ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが単身武器(アコギとスライドバー)を携えて乗り込んできた。ガムを噛みながら歌うジャック・ホワイトは相当緊張しているようだ。同じくアコースティック・ギターを携えたミック・ジャガーが終始ジャックを見つめて微笑みを投げかけながら優しくサポートしている。しかし、演奏はジャック・ホワイトのギターが支配しおり、終盤キースがジャック・ホワイトとじゃれついて、適当なソロを弾きはじめるが、邪魔な音しか出していない。
6.As Tears Go By / Mick Jagger ; Keith Richards ; Andrew Loog Oldham ・・・ ★★☆(2.5点)
ミック・ジャガーが曲紹介で「昔、作った曲だが、照れくさかったから他の人に歌ってもらった」と言っているが、この曲は1964年にミック・ジャガーの恋人マリアンヌ・フェイスフルのために作った曲。演奏パート自体、単純な曲のせいかキース・リチャーズは12弦ギターで座って弾いている。演奏の最後にミックとキースが笑顔で肩を叩きあうシーンは微笑ましいが、それ以外は特に見せ場はない。最後にミックが「かわいい歌だろう」って照れ笑いを浮かべる。
7.Some Girls ・・・ ★★☆(2.5点)
先にも述べたように今回の映画の収録のために2日間ビーコンシアターで演奏しているが、初日はここから、『アンダー・カバー』『ジャスト・マイ・イマジネーション』『シャイン・ア・ライト』というラインナップだったが、2日目は『サム・ガールズ』『シャスト・マイ・イマジネーション』『ファー・アウェイ・アイズ』と、3曲共に1978年発売のアルバム『女たち』からの選曲という非常に珍しい選曲になっている。アルバム『女たち』がニューヨークを舞台としたアルバムだからなのかもしれない。しかし通常ならば『女たち』からの選曲といえば『ミス・ユー』という超強力でテロ追悼コンサートでも歌ったニューヨークにふさわしい曲がこの2日間では演奏されなかった。余談はさておき、この曲がライブで演奏されるのは極めて珍しい。アルバム『女たち』ではミック・ジャガーが積極的にギターで参加しているが、この曲もオープニングのリフはミックが演奏している。この曲もマルチアングル映像でメンバー専用のカメラを切り替えて楽しむことができるが、静かな曲なのでそれぞれの映像を見ても面白くない。ミック・ジャガーは猫背気味でギターを弾いているので、さまになっていない(ギタリストじゃないからしょうがないけど、いい加減ギターに慣れてもよさそうだが・・・)。キースは相変わらず自由でラストは演奏をやめて客に笑いかけたりしている。ロニーはスライドバーをつけたり外したり器用に演奏をこなしていて、しつこいようだが、ライブではロニーがストーンズサウンドの要となっていることが良く分かる。元々ルーズな曲なのだが、3人のギターアンサンブルは合っていないようで合っているようで、このルーズさが好きなストーンズファンにとっては妙に心地いいはずだ。チャーリーは静かな曲なのでチャーリー専用のカメラで見ても見どころがなく退屈なだけである。
8.Just My Imagination / Norman Whitfield , Barrett Strong ・・・ ★★★★(4点)
1960年代の後半から1970年代前半に活躍したアメリカのコーラスグループテンプテーションズのカバー。ストーンズはこの曲以外にも数曲テンプテーションズの曲をアルバムでカバーしてきている。彼らの代表曲で1974年『イッツ・オンリー・ロックンロール』にも収録した『エイント・トゥー・プラウド・トゥーベッグ』も今ツアーでとりあげており、未だにストーンズが大好きなアーティストであることがわかる。元々の楽曲もよく、演奏もリラックスしていながらミック・キース・ロニーがそれぞれ代わる代わる盛りたてているので前半から中盤へのハイライトとして見ごたえがある。途中でミック・ジャガーの「ア・ハ~」って言うのが気持ち悪いのが気になるくらい。
9.Far Away Eyes ・・・ ★★★(3点)
ほのぼのとしたカントリー・ミュージック。ロニーが得意のペダル・スティール・ギターを持ち込んでいい音を出している。この曲もDVD特典でマルチアングル映像でメンバー専用のアングルでそれぞれ観ることができる。チャーリー専用のカメラアングルを見るとゆったりといい気持でドラミングするチャーリー・ワッツがいる。やはり、めったにクローズアップされないチャーリーを見ることができるのは貴重だ。キース・リチャーズは相変わらず自由だ。弾きたいときにギターを弾くのはいつもの事だが、この曲では適当なタイミングで歌も歌いだす。しかも、歌詞もよく聴くとミックと違う歌詞を適当に歌っている。雰囲気重視で本当に自由すぎる。1980年代の終わりごろミックとキースの不仲がささやかれ解散の危機をむかえたように見えたが、1989年『スティール・ホイールズ』で見事に復活!?その後に行った『スティール・ホイールズツアー』からはライブで必ず1曲はミックとキースがスキンシップをとるようになったが、ここではこの曲で顔を見つめあって歌うシーンがあった。もっとも不仲とよく言われるが、40年以上も同じ顔を突き合わせて仕事していること自体が不仲どころか、いい人間関係だと思う。今や結婚して1年も我慢できずに離婚するカップルも大勢いる時代。友達だと言っても40年以上も一緒に衝突もなく仕事ができる人の方が少ないと思う。こんなに性格の違う二人が日本なら定年過ぎて引退する60才過ぎても一緒に仕事できるなんて、本当に素晴らしいと思えないだろうか?
10.Champagne & Reefer with Buddy Guy / Muddy Waters ・・・ ★★★☆(3.5点)
ローリング・ストーンズよりさらに年上の現役シンガー、バディ・ガイを迎える。曲はローリング・ストーンズの名前の由来となった『Rollin' Stone』を歌ったブルース・シンガー、マディ・ウォーターズの曲。歌詞はとても青少年には聴かせられない歌詞。白色に黒の水玉のギターに黒色に白のギターストラップという可愛すぎるギターを手にしたバディ・ガイは70を超える年令にもかかわらず、ギターテクの衰えをが一切ない。レロレロレロ・・・・と高速にひわいな音を出したり、緩く弾いたりと多彩な表現を見せてくれる。キースも楽しそうにギターで絡み演奏後に自分のギターをプレゼントしていた。
11.Tumbling Dice ・・・ ★★★(3点)
1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』収録。邦題は『ダイスをころがせ』。オリジナルは好きだがライブ・ヴァージョンでは、終盤のホーンセクションが長々と引っ張るので、あまり好きなヴァージョンはない。ただ、この曲はこの会場の雰囲気にとてもあっていて、前半はよかった。しかし、後半に入りキースが脱線し始め、やはり金太郎飴のようなくどいホーンセクションが続いて正直飽きてくる。
12.You Got The Silver ・・・ ★★★★(4点)
毎度おなじみのミックのメンバー紹介の後、毎度おなじみのキースの野太い声での挨拶「Good Evening」でソロコーナーがスタート。キースはパイレーツ・オブ・カリビアンに出演したせいかブラックコートにドクロの海賊ブローチをつけて登場。ドクロはキースの象徴でもあるのでよく似合う。1969年発売の『レット・イット・ブリード』収録のキース初のリード・ヴォーカル曲。この曲が選ばれるなんて実に渋い選曲だ。そして驚くことにキースがギターを持っていない。こんな姿を見るのは初めてだ。マーティン・スコセッシの薦めと演出によるようだが、キースにギターを持たせなかったのは、ある意味正解。何故なら、キースは歌い始めたら歌に夢中になってギターなんか弾いていないからだ。その代わりにロニーのアコースティック・ギターが素晴らしい。1969年のキースより上手いのは当たり前かもしれないが、オリジナル以上の雰囲気を出して演奏している。若い頃のキースは素っ頓狂で甲高い音痴。当時よりも渋い声になった現代こそ、この曲にはふさわしいと思う。
13.Connection ・・・ ★★(2点)
初めて収録されたのは1967年発売の『ビトウィーン・ザ・バトンズ』。オリジナルはミックとのツインヴォーカルだが、キースがソロ活動を行っていた時にライブでこの曲を取り上げて以来、キースの持ち歌としてソロのライブではよく歌っている。キースコーナーは2曲なのにこの曲をあえて選ばなくてもと思ったが、ストーンズヴァージョンも一度は聴いてみたいと思っていたので嬉しい限りである。タイトで明るいパーティ・ソング的なノリがキースとその仲間たちにぴったりのサウンドである。しかし、映画では曲の途中でキースとロニーのインタビューを入れているので、完全版ではないのが残念。インタビュー自体は興味深い内容でどちらがギターが上手いかという野暮な質問でロニーが冷静に当然俺だと言って、そのことを聞かされたキースが焦って、ペラペラしゃべる所が笑える。
14.Sympathy for the Devil ・・・ ★★★(3点)
1968年発売の『ベガーズ・バンケット』収録の邦題『悪魔を憐れむ歌』。オリジナルにあやかって最初はキースとロニーのギターパートはお休み。しかし、一度キースのギターが加わると相変わらず好きなようにだらだらとキレの悪いソロを延々にいれてくる。ロニーもがんばってソロを入れるがキースのアドリブの存在感にはかなわない。ミックの気持ち悪い「フ・フー」ももちろん入っている。
15.Live With Me with Christina Aguilera ・・・ ★★★★☆(4.5点)
1969年発売の『レット・イット・ブリード』といえばマーティン・スコセッシがたびたび映画のサントラで使用する『ギミー・シェルター』が一番有名なのだが、このコンサートでは何故かミック・ジャガーはスコアから外し、後のインタビューでマーティン・スコセッシの映画で初めて『ギミー・シェルター』が使用されなかったと揶揄までした。代わりにこのアルバムからはこの曲が選ばれた。キース・リチャーズも先ほどの『悪魔を憐れむ歌』とは異なり、オープニングからキレのいいリフを弾く。しかし、ここえは何よりもクリスティーナ・アギレラ。元々セクシーなクリスティーナ・アギレラだが、こんなにキュートでセクシーな姿は見たことがない。ブロンドの長い髪に男物の白いドレスシャツに蝶ネクタイはだらしなく外して、下はストッキングにロングブーツ。年配の男性グループの中で一際輝きを放つ。歌よりもローリング・ストーンズよりも彼女を見ているだけで満足させられる。
16.Start Me Up ・・・ ★★★★★(5点)
本当はここで『ホンキー・トンク・ウィメン』だが、余程できが悪かったのか、映画でカットされてしまっている。そして、定番のこの曲。ローリング・ストーンズの曲の中で決して第1位に輝く曲ではないかもしれないが、キースのこの曲のリフを聴いて興奮しないローリング・ストーンズファンはいない。ミック・ジャガーが天高く指を指すアクションで自然と身体が跳ね上がる。
17.Brown Sugar ・・・ ★★★☆(3.5点)
この曲の前に、ミック・ジャガーのインタビューの映像が流される。刑務所に拘留中にキースに励まされた話や60歳になっても当然ロックを歌っているという話に感動。さすが、マーティン・スコセッシ。いい演出だ。そして、アンコール。1曲目はブラウン・シュガー。パーティーのようにはちゃめちゃに盛り上がっている様子が捉えられている。キースにカメラがむくとキースのは無造作に荒れるギター音がかっこいい。縦横無尽にカメラが動き回り最高潮に達しラストへ流れ込む。
18.(I Can't Get No) Satisfaction ・・・ ★★★(3点)
ご存知ローリング・ストーンズの代名詞的曲でストーンズ史上最も多く演奏されてきた曲。この映画だけではなく、今回のツアーの多くの会場でラストを飾ってきた曲。野太いキースのギターもカッコよく、全体的にラストにふさわしく音の洪水となって演奏されている。歌が終わった時に颯爽とドラムスティックを投げるチャーリー、カーテン・コールの時にストーンズの新作ジャンパーをはおるチャーリーが印象的。実は一番チャーリー・ワッツがストーンズに思い入れがあるのではないかと思わせる。
特典映像
メイキング ・・・ ★★★★★(5点)
特典映像は映画未収録のインタビューやリハーサルの模様を収めている。1曲目の『コネクション』。本編ではキースコーナーで登場しているが、リハではミックがメインヴォーカル。実に楽しそうだ。続いて本編では演奏されなかった『バック・オブ・マイ・ハンド』ではミックがスライドバーを巧み?にあやつり演奏する。『シャイン・ア・ライト』ではロニーのソロが冴えわたる。バディ・ガイが何故「バディ・マザー・ファッカー・ガイ」なんて呼ばれているのか明らかになり、エンディングで使用された『ワイルド・ホース』のジャムセッション『ファクトリーガール』のジャムセッションそして、同じく本編のラストに現れたキースの奏でる印象的なギターはなんとクリントン元大統領とミック・ジャガーが談笑している時に同じステージ上で収録されている。などなど15分の中で本当に盛りだくさんなメイキングとなっている。誰からが音を鳴らせば、全員が加わって楽しそうにジャムセッションが始まる。ミックとキースは本当に仲がいい。むしろ本当に仲が悪かったのかな?という疑問すら感じる。ローリング・ストーンズの堅い絆が感じられるというと青臭いかな。
Undercover of the Night ・・・ ★★★☆(3.5点)
ライブではめったに聴かれないなかなか珍しい選曲。1日目の8曲目に演奏。弾いたり弾かなかったり、弾く時は適当なキースは放っといて、ロニー・ウッドがかっこいいギターソロやミュートを効かせたリフを決める。もっとライブで演っても受けると思うが、スタジアムよりも小劇場向きかもしれない。1983年発売の『アンダーカバー』収録。
Paint It Black ・・・ ★★(2点)
この曲はライブでもよく取り上げられている曲。1日目の17曲目(ラストから3曲目)に演奏された曲で可もなく不可もない。1966年発売のアメリカ盤『アフターマス』に収録。
Little T&A ・・・ ★★(2点)
1日目のキースは『ユー・ガット・ザ・シルバー』とこの曲。初日のキースはリハーサルなのか自由すぎる。曲間までだらだらと歌い続け、演奏も勝手なタイミングで勝手に陶酔してニヤけている。気分は最高潮でベースの間奏の時に珍しくステップを踏んで踊っている?姿も見られる。1981年発売の『刺青の男』に収録。
I'm Free ・・・ ★★★☆(3.5点)
最近では1995年発売の『ストリップド』に収録されはしたものの、ライブではあまり演奏されていない曲。1965年のイギリス盤『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』同年のアメリカ盤『ディッセンバーズ・チルドレン』に収録された曲。1969年のUSツアーで演奏されていた。ビーコン・シアターでは両日共に7曲目に演奏されているが、何故か本編ではカット。マーティン・スコセッシが好むような懐かしくほのぼのとしたいい味わいだと思うのだが・・・。おそらく2日目からのセレクトかと思われるが、オープニングからチャーリーのドラミングも印象深く鳴り響き、キースのソロも大したソロではないが心の琴線に触れるほのぼのとした味わいがある。
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発売日:2009年11月3日(アメリカ合衆国) 2009年11月25日(日本)
プロデューサー:ローリング・ストーンズ グリン・ジョンズ
収録日:1969年11月26日(アメリカ合衆国メリーランド州シビックセンター) 11月27日28日(アメリカ合衆国 ニューヨーク州 マジソンスクエアガーデン)
プロデューサー:ローリング・ストーンズ グリン・ジョンズ
収録時年令:ミック・ジャガー(26) キース・リチャーズ(25) チャーリー・ワッツ(28) ビル・ワイマン(33) ミック・テイラー(20)
★★★☆(3.5点)
1969年7月3日メンバーの中心人物だったブライアン・ジョーンズが自宅のプールで謎の死をとげる。その直後の7月5日に行われたハイドパークの無料コンサートが追悼コンサートとなった。1969年12月6日オルタモントで行われた無料コンサートでは黒人のファンが親衛隊のヘルズ・ヘンジェルスに刺殺される。
ここでのライブは映像化もされているこの2つの事件ともいうべき無料コンサートの間に開催されたアメリカツアーを収録している。正にストーンズの過渡期に行われたコンサートツアーである。
『ベガーズ・バンケット』や『レット・イット・ブリード』というローリング・ストーンズを代表する2つのアルバム発売後であり『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』や『ホンキー・トンク・ウィメン』というローリング・ストーンズを代表するシングル発売後でもあり、しかもこのツアーの直後に『ブラウン・シュガー』が収録された時期でもあることから、過渡期でありながらストーンズがノリまくっている時期でもあった。
このツアーで初めてお披露目された曲も多いが、以下のラインナップを見てストーンズファンなら気づく通り、このツアーの曲で演奏されている曲はほとんど現代でも演奏され続けている。いわばこの時期に現在に通じるローリングストーンズのライブの構成が形成されたといっても過言ではない。
11月7日から始まったこのアメリカツアーはミック・テイラー加入後初のツアーとなったがこのアルバムはツアー終盤ということもあってか、ミック・テイラーの存在感が強烈にでている。そんな中、対抗意識を燃やしていたかは不明だが、キース・リチャーズもあくまでもバンマスは俺だと言わんばかりに、気合いの入った演奏を見せている。
現メンバーのロニー・ウッドとのプレイではキースはリラックスしてオリジナルを無視して好き放題演奏し、重要なパートもロニーにまかせっきりという感じもするが、ミック・テイラーとのプレイではミック・テイラーと張り合った?妙な緊張感がうまれ、かなり前面に出てプレイしている。(どちらのキースが好きかは人それぞれだと思うが・・・)
このアルバム発売時に元々ミック・ジャガーは前座のB.B.キングやティナ・ターナーも含めて2枚組という構想があったのだが、レコード会社に却下されストーンズの演奏のみ収録となった。が、40年後ミック・ジャガーの構想は日の目を見ることとなった。
さらにボーナスCDとDVDとして、このツアーで演奏されていたが、このアルバムでは未収録となった5曲が追加収録された。
なかでも『放蕩息子』はめったにライブでお目にかかれない曲。しかも、次の曲『ユー・ガッタ・ムーヴ』と合わせて、ステージ中央でミックとキースが椅子に座ってキースのアコースティック・ギターに合わせてミックが歌うというツーショットの貴重な演奏。ブライアン・ジョーンズが去って二人でやっていくことを決意するかのようなシーンである。
ただ、この5曲の収録日はオリジナルと微妙に異なり11月27日と11月28日でしかも面白いことに、CDとDVDも収録日が事なる。『放蕩息子』と『ユー・ガッタ・ムーヴ』はCDでは11月28日の第二部(当時は1日で2回講演も行われていた!!)でDVDは11月27日。『アンダー・マイ・サム』と『アイム・フリー』はCDでは11月27日でDVDは11月28日の第一部。『サティスファクション』はCDでは11月27日の第一部でDVDは11月28日となっている。
因みにこのツアーの曲順からいくと『放蕩息子』~『アイム・フリー』までの4曲は『むなしき愛』の後に演奏され、『サティスファクション』は『リトル・クイニー』の後に演奏されていた。
Original Release
1.Jumpin' Jack Flash ・・・ ★★★☆(3.5点)
オリジナルは1968年。ブライアン・ジョーンズの代わりに新たに加わったミック・テイラーを迎えての演奏。オリジナルに比べて緊張感がなくオープニングの割にはゆったりと演奏している。特に際立ったソロもなく、キースもミック・テイラーもひたすらリフを弾き低音のグルーヴを生んでいる。
2.Carol / Chuck Berry ・・・ ★★★☆(3.5点)
チャック・ベリー好きのキース・リチャーズ。このコンサートではチャック・ベリーの曲が2曲も演奏されている。この曲は1964年に発売されたローリング・ストーンズの記念すべき1stアルバムにも収録された曲。と、いう事でキースがここぞとばかりにソロを聴かせる。
3.Stray Cat Blues ・・・ ★★☆(2.5点)
オリジナルは1968年発売の『ベガーズ・バンケット』に収録。オリジナルの方が激しい。このライブ盤の方がブルースと呼ぶにふさわしくスローテンポでブルージーに演奏される。ミック・テイラーが加わってギターソロがブルージーに奏でられるが、個人的には何とも言えない混沌としたオリジナルの方が好み。登場する不良少女の年齢がオリジナルでは15歳だったが刺激が足りないと思ったのかライブでは13歳で歌っている。2002年では刺激が強すぎるのはいけないと思ったのか16歳で歌っていた。
4.Love in Vain / Robert Johnson ・・・ ★★★☆(3.5点)
邦題『むなしき愛』。オリジナルはローリング・ストーンズの他にエリック・クラプトンなど多くのミュージシャンが敬愛してやまない、悪魔に魂と引き換えにブルースを手に入れた伝説の男、ロバート・ジョンソン(27歳という若さで真相が謎に包まれた死をとげている)。ローリング・ストーンズは1969年発売のアルバム『レット・イット・ブリード』でカバーして以来、現在に至るまでライブでも時々演奏している。『レット・イット・ブリード』では、これまたギターレジェンドのライ・クーダーがマンドリンで小刻みに走る列車のホイールを巧みに表現した名演を見せている。ライ・クーダーの代わりがつとまるのはもちろんミック・テイラー。ミック・テイラーはスライド・ギターで汽笛を見事に表現している。
5.Midnight Rambler ・・・ ★★★★★(5点)
間違いなくこのアルバムのハイライトと呼べる作品。ライブのために作られたと言っても過言ではなく1970年代前半にかけてよく演奏されている。曲の途中でテンポが代わりドラマチックに展開する。1969年発売の『レット・イット・ブリード 』に収録されているオリジナルは比較的完成度が高いが、荒削りなライブヴァージョンの方が合っており、演奏もオリジナルより長く演奏されることが多い。このアルバムでも約9分の演奏でオリジナルが7分弱なので2分以上長い。ブルース・ハープのミック・ジャガーに野太いリズムを弾くキース・リチャーズ、ミック・テイラーのソロも1970年代以降はくどくなってくるが、ここではほどよく抑えられていて三位一体となっている。
6.Sympathy for the Devil ・・・ ★★☆(2.5点)
邦題『悪魔を憐れむ歌』。今日に至るまでライブで取り上げられる曲。オリジナルではパーカッションとオルガンで先行し、ギターは甲高いソロで終盤にしか登場しない。この1968年発売の『ベガーズ・バンケット 』収録のオリジナルはローリング・ストーンズの作品の中だけでなく、ロックの中で1、2位を争う位に好きな曲なのだが、ライブヴァージョンでは好きなヴァージョンがあまり存在しない。ライブなのでどうしても最初からギターを加えなければならないが、ギターでリズムを加えて最初から演奏されると、オリジナルに比べて軽くなりすぎてしまう。オリジナルでは聞かれないギターが延々と鳴り響く。ミック・テイラーも終盤ソロを弾き、評価を得ているが個人的には好きではない。マーティン・スコセッシが監督し映画にもなった『ローリング・ストーンズ×マーティン・スコセッシ「シャイン・ア・ライト」オリジナル・サウンドトラック 』ヴァージョンではギターが中盤からになっていて、割といい方だがやはり、オリジナルのクールさにかないはしない。
7.Live with Me ・・・ ★★☆(2.5点)
ストーンズお気に入りの1曲で今日に至るまでよくライブで演奏される。原曲はキースの弾くベースとボビー・キーズのサックスがいい味を出している。現在のライブでもボビー・キーズの演奏が見せ場となっているが、このツアーではボビー・キーズが参加していないため、キースとミック・テイラーのギターソロ合戦が聞ける。しかし、そこが難点でもあり、お互いに呼応することなく自由にソロをかき鳴らしていて少し聞きづらい。
8.Little Queenie / Chuck Berry ・・・ ★★★(3点)
当然、この頃のストーンズはアルバムもかなり出しているので持ち歌も山ほどある。しかし、このライブでは2曲もチャック・ベリーの曲を演奏してレコードに収録している。よほどのチャック・ベリー好きなのだろう。しかし、かわいいキャロル同様、原曲のチャック・ベリーに比べてゆったりと演奏されている。ちなみにこの曲はライブ演奏で初めて披露された。
9.Honky Tonk Women ・・・ ★★★☆(3.5点)
キース必殺のリフのホンキー・トンク・ウィメン。先ほどの曲とは違いミック・テイラーはキースのリフやソロを殺すことなくうまく合間でサポートしている。歌詞は1番も微妙に変えているが2番は全く違う歌詞を歌っている。
10.Street Fighting Man ・・・ ★★☆(2.5点)
ライブではオリジナルよりも高速な演奏となっている。どの曲も共通して言えることだが、ミック・ジャガーはシャウトして歌う印象が強いが原曲は以外とクールに歌っている(実はそこがローリング・ストーンズの歌のかっこ良さの要素であると思っている)。しかし、ライブでは、やはり雰囲気に飲まれシャウトしまくる。この曲も例にもれずシャウトしまくりキースも乗りまくってギターをかき鳴らす。そもそも原曲はアコースティック・ギターで演奏されているのだが、ライブでは当然エレキ。ミック・テイラーもここぞとばかりソロを弾き続けフィナーレにふさわしい熱い演奏となっている。
Unreleased Tracks
1.Prodigal Son / Robert Wilkins ・・・ ★★☆(2.5点)
この頃に、既に中盤のコーナーがあった。ミックとキースによる今でいうアンプラグド。選ばれた曲は1968年発売のアルバム『ベガーズ・バンケット 』収録の邦題『放蕩むすこ』。今では演奏されることのない曲でかなり貴重。原曲の方が忙しく演奏されているが、ここではアコースティックセットという事もあり割と落ち着いて演奏されている。ロバート・ウィルキンスというブルースマンのカバー。
2.You Gotta Move / Fred McDowell ; Rev. Gary Davis ・・・ ★★☆(2.5点)
2曲目もアンプラグドで、前曲と同じくブルースのカバー。1971年発売の『スティッキー・フィンガーズ(紙ジャケット仕様) 』に収録されたナンバー。ライブでもスローテンポだが、アルバムヴァージョンの方があくびが出るくらいゆっくりで人をおちょくるような歌い回しで、面白い。ライブではミックはいつもお客さんのノリを意識するので、どうしても明るくなってしまう。
3.Under My Thumb ・・・ ★★(2点)
3曲目は1981年のアメリカツアーでオープニングを飾ったこともある『アンダー・マイ・サム』。オリジナルはオープニングからマリンバが使用されロックとしてはユニークな展開となっているが、ライブではマリンバは使用されず、オープニングはビル・ワイマンの野太いベース音から始まる。オリジナルの方が引き締まっており、ライブでは少しだらけた印象を受ける。4曲目の『アイム・フリー』へと間を開けず直接つながっていく演出がなされている。
4.I'm Free ・・・ ★★★☆(3.5点)
と、言う事で前曲からの流れでスタート。前曲がこの曲の前振りであったかのように『アンダー・マイ・サム』よりも激しく活き活きと演奏されている。ミック・テイラーの伸びのあるソロも聴きどころである。2008年発売の同名映画のサントラ兼ライブアルバムの『ローリング・ストーンズ×マーティン・スコセッシ「シャイン・ア・ライト」オリジナル・サウンドトラック 』でも演奏された。ローリング・ストーンズのシングル群に比べたらどこかパンチに欠ける曲ではあるが、個人的には好き。
5.(I Can't Get No) Satisfaction・・・ ★★★★(4点)
発売されて以来爆発的なヒットとなり、ローリング・ストーンズの代名詞的な歌となってライブでも必ず演奏され、しかも締め括りに歌われることが多くオリジナルと比べて別れを惜しむように随分と演奏が引っ張られる。このツアーではラストではないが終盤に盛り上げるためにラストから3曲目となっており、この当時から演奏が長くなっている。『サティスファクション』自体長い歴史を持つ歌だけに、ローリング・ストーンズの中でも様々なギタリストによって演奏されているが、ここではもちろん、ミック・テイラー。ここぞとばかりのソロを聴かせ、ミック・テイラー時代にしか味わえないサウンドとなっている。
B.B.King, Ike & Tina Turne Sets
1.Every Day I Have The Blues / Peter Chatman
2.How Blues Can You Get / Jane Feather
3.That's Wrong Little Mama / B.B.King
4.Why I Sing The Blues / B.B.King ; Dave Clark
5.Please Accept My Love / B.B.King ; S.Ling
6.Gimme Some Loving / Spencer Davis ; Muff Winwood ; Lawrence Winwood
7.Sweet Soul Music / Sam Cooke ; Otis Redding ; Arthur Conley
8.Son of a Preacher Man / Ronnie Wilkins ; John Hurley
9.Proud Mary / John Fogerty
10.I've Been Loving You Too Long / Jerry Butler ; Otis Redding
11.Come Together / John Lennon ; Paul McCartney
12.Land of a Thousand Dances / Chris Kenner
3枚目のDISCは前座として起用というか招待されたB.B.キング(1~5)とアイク&ティナ・ターナー(6~12)。それぞれの持ち歌を披露。B.B.キングは味わい深いブルースを巧みなギターと一緒に聴かせてくれる。ここでは披露していないがローリング・ストーンズは彼の曲である『ロック・ミー・ベイビー』をライブで度々演奏しており2004年発売の『ライヴ・リックス 』に収録している。ローリング・ストーンズとの親交が深いアイク&ティナ・ターナーはすべてカバー曲で様々なジャンルの曲をすべてソウルフルに歌いあげる。因みに6曲目スティーブ・ウィンウッド率いるスペンサー・デイヴィス・グループ。7曲目はアーサー・コンレイ。8曲目はダスティ・スプリングフィールド。9曲目はCCR。10曲目はローリング・ストーンズも1966年発売のライブアルバム『ガット・ライヴ・イフ・ユー・ウォント・イット!(紙ジャケット仕様) 』でとりあげたオーティス・レディングの作品。11曲目はご存知ビートルズしかもこのライブの2カ月前の9月に発売したばかりの『アビイ・ロード 』収録の曲。12曲目は邦題『ダンス天国』と言ったほうが分かりやすいか。9曲目の『プラウド・メアリー』と11曲目の『カム・トゥゲザー』はこの後シングルとしても発売し特に『プラウド・メアリー』は全米4位と大ヒットを記録しアイク&ティナ・ターナーの代表曲となっている。
Bonus DVD
1.Prodigal Son / Robert Wilkins ・・・ ★★★★(4点)
メンバーが楽屋入りするシーンから始まる貴重な映像。ミック・ジャガーとキース・リチャーズ二人っきりで椅子に座ってのアンプラグドのライブシーン。今では絶対見ることができない。ブライアン・ジョーンズを解雇した後のライブだけに二人の結束をアピールするかのような仲の良い演奏。ミック・ジャガーが自分の太ももをパンパン叩く音やキース・リチャーズがアコースティック・ギターを演奏しながらチューニングをいじるシーンまで入っている。唯一の難点はミック・ジャガーのステージ衣装。仮面ライダーよりも長くて赤いマフラーをしたままで非常に気になる。自らの星座の獅子座のマークをつけた黒いレオタード?みたいな衣装も今見たらダサすぎる。楽屋入りするシーンでの私服の方がよほどかっこいい。これも時代だ~。
2.You Gotta Move / Fred McDowell ; Rev. Gary Davis ・・・ ★★(2点)
引き続きアンプラグドのセット。ミック・ジャガーが最初に「知らないどっかのブルースの歌のクモと婦人」をやろうと言ってすぐに「やっぱり違う歌にする」。と、ボケる。歌自体は前曲に比べ少し地味な感じがする。この歌のこのスローヴァージョンはあまりライブ向きではない。
3.Under My Thumb ・・・ ★(1点)
ここでプライベイト映像?がはさみこまれる。最初はこのライブアルバムのジャケット写真の撮影の模様。大雨の中、高速道路でロバと一緒にチャーリー・ワッツが何枚もポーズを変えながら撮影に応じる。ここで興味深いのはメンバーの中でミック・ジャガーだけが撮影に参加。色々とスタッフと一緒に指示を出している。当時からミック・ジャガーはリーダーらしく曲だけではなくバンド自身のプロデュースにも積極的であったことがうかがえる。次にキース・リチャーズがピアノで『アパートメントNO.9』を演奏しているシーンが映し出される。後に麻薬で逮捕されたキースが温情措置としてチャリティー・コンサートをロニー・ウッドと行うがそこでこの曲を演奏しており、その時のライブの模様はアルバム『Buried Alive: Live in Maryland 』で聴くことができる。その後にスタートするかんじんな演奏シーンではすぐにスローモーションに代わってまったくつまらない。キースのリードギターのプレイが『ギミー・シェルター』に似ている。
4.I'm Free ・・・ ★(1点)
前曲からそのまま、この曲に転じる。スローモーションからは脱したがすぐに演奏が聞こえなくなりバックステージのシーンが挿入される。ジミ・ヘンドリックスとキースの会話やミック・テイラーとのジャムセッションのシーンは興味はそそられる。しかし、この曲はまったく台無しにされてしまった。ボーナス感がない。
5.(I Can't Get No) Satisfaction・・・ ★★★★☆(4.5点)
最後は『サティスファクション』。ミック・ジャガー中心の演奏シーンに不満が残る物の当時のコンサートの様子がよく分かる興味深い映像となっている。客席を映し出す場面も多い。全ての客がノリがいいわけではなく、世界一ノリの悪いことで有名な日本の客よりもノリが悪い人も大勢いる。アメリカとはいえ、当時はロックコンサートのノリに慣れていなかったのかもしれない?あるいは、興味本位で見に来ただけの人が多かったのかもしれない。このコンサートの1年後に麻薬のやり過ぎで死ぬことになるジャニス・ジョプリンがステージ横で首を長くして体を揺らしながら見ている姿も印象的(ただし、正しく編集されているかどうかは不明)。演奏自体はオリジナルよりも相当溜めて演奏されていて、特にキースとミック・テイラーのギターバトルは必聴の価値あり(姿はあまり映らないが・・・)。そして、コンサートが終わってこのDVDの最後のシーンは埠頭でヘリコプターを待つシーン(アルバムの解説を読むとローリング・ストーンズの悪夢オルタモントへ向かうヘリコプターを待っているらしい)。ここでも、ミック・ジャガーはカメラを意識してサービス精神旺盛で演出している。本当にミック・ジャガーはいい人だ。それにしても、この頃はチャーリー・ワッツもミック・テイラーもかっこよかった。
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発売日:2010年5月18日(アメリカ合衆国) 5月17日(イギリス) 5月19日(日本)
プロデューサー:ジミー・ミラー
発売時年令:ミック・ジャガー(66) キース・リチャーズ(66) チャーリー・ワッツ(68)
最高位:イギリス-第1位 アメリカ合衆国-第2位
★★★(3点)
2009年に1970年代~のローリング・ストーンズの作品のCDがリマスターされ再発した。しかし、このアルバムだけ発売されなかった。なんでもレア音源がついてこれだけ後に発売されるという情報だった。ローリング・ストーンズにとっては焦らして正解だっただろう。何故ならただの再発なのに、イギリスで第1位、アメリカでも第2位という快挙だから。当然ファンにとってもレア音源が聴けるとあれば焦らされた分期待も大きかった。
しかし、元々、ストーンズのお蔵入りの曲って海賊版で聴く限りもいい曲がない。完成されてないからボツになったわけだから。ボブ・ディランみたいに完成作品とボツ作品の区別がつかないような曲はない。当然、最初ボーナスディスクを聴いた時は、その程度の感想で期待していなかった程度だった。しかし、そこはストーンズ聴けば聴くほど味わいがでてきたボーナス・ディスクも好きになってきてしまった。
中には新たにミック・ジャガーのヴォーカルを入れなおして完成させた曲もあれば、わざわざミック・テイラーまで呼びつけてギターを弾かせた曲もある。しかし、キース・リチャーズを始めその他のストーンズメンバーは新録には呼ばれていないのが残念。リサ・フィッシャーまで呼んだんだからロニー・ウッドも関わらせてもよかったような気がする。ロニー・ウッドは宣伝ばっかりさせられていた。
1.Rocks Off ・・・ ★★★★☆(4.5点)
キース・リチャーズの明るいリフから始まる、このアルバムのオープニングを飾るにふさわしい曲だ。ピアノ・トランペット・トロンボーン・サキソフォンとジャズテイスト?にも彩られており、終盤ミック・テイラーのギターと絡みつくのが圧巻である。途中ミック・ジャガーのヴォーカルをエフェクト処理するなど凝った仕上がりにしている。シングルカットしなかったのが不思議な位のサウンドだ。昨今のライブで演奏されることも多いがミック・ジャガーが声を出しずらそうに歌っているので、おそらくキースが自分の甲高いキーに合わせて作ったと思われる。
2.Rip This Joint ・・・ ★★★★☆(4.5点)
前曲同様、シングルカットしてもおかしくない位のキャッチーな高速ロカビリー。キースのオープニングから突き進む激しいギターリフとバッキングヴォーカルが印象的。前曲に続いてピアノ・トロンボーン・トランペット・サキソフォンが効果的に使われており、この曲を盛り上げている。シャウトし続けるミック・ジャガーもいい。
3.Shake Your Hips / Slim Harpo ・・・ ★★☆(2.5点)
小刻みに演奏するサウンドがスピード感を出している。ギターやカウベルが鳴り響く騒々しいサウンド。ギターやサックスは派手にならないように抑えられ全体的にコンパクトにまとめられている。ミック・ジャガーのヴォーカルにエコーがかかり、地下室で響き渡っているような雰囲気をかもしだしている。ブルースシンガーのスリム・ハーポの1966年の作品だが、オリジナルも当時にしては激しい。
4.Casino Boogie ・・・ ★★★(3点)
3曲連続で飛ばしてきて、ここでブレイクダウン。間延びしたギターで始まる気の抜けたブルージーなナンバー。音痴なキースのバッキングヴォーカルが肩の力を抜いてくれる。ゆったりしたボビー・キーズのサックスもいい味出している。歌詞はミック・ジャガーいわく適当に書き留めた言葉をランダムにつなぎ合わせたそうだ。
5.Tumbling Dice ・・・ ★★★★★(5点)
UK 18枚目シングル チャート最高位 第5位
US 28枚目シングル チャート最高位 第7位
このアルバムからのファーストシングルだが当時のストーンズの勢いから言ってもあまり奮わないチャートとなった。それはこの曲が比較的スローテンポな作りとなっているからであろう。しかし、その事がこの曲の輝きを鈍らせることはない。 ローリング・ストーンズのかっこよさは曲のタイトルからゾクゾクさせられる。この曲の邦題も『ダイスを転がせ』もいかにもである。この曲はこのアルバムを象徴するかのようにゆったりとリラックスしたテンポでミックやキースやその他のコーラスがごった煮でつまっており非常によく効いている。しかし、何よりもこの曲を名曲に高めているのはキースのギターである。 オープニングのゆったり感ですべてキマリ。その後のリズムも冴えわたっている。しかし、ライブでは残念ながらこの曲のゆったりとした心地よさが再現されたことはない。チャーミングな女性シンガーのリンダロン・シュタッドのカバーも有名。
6.Sweet Virginia ・・・ ★★★(3点)
カントリー。当時のライブでミック・ジャガーが日曜日の午後にぴったりの曲と言って演奏していた。ミックお得意のハーモニカで始まりキースとミック・テイラーのアコースティックギターが加わり、終盤に向かってコーラスとボビー・キーズのサックスが盛り上げ、最後は拍手で終わる。一見何の変哲もないカントリーソングだが、歌詞にはドラックの関連用語が含まれている。しかし、英語の意味まで解らない日本人にとってはただのさわやかなカントリーソングだ。
7.Torn And Frayed ・・・ ★★★☆(3.5点)
6曲目に続きカントリータッチの曲。キースのバッキングヴォーカルもあり、終始ほのぼのとした雰囲気で展開する。当時、グラム・パーソンズやボブ・ディランなど数々のアーティストのレコーディングやツアーに参加していたテキサス出身のアル・パーキンスがスティール・ギターを弾いている。
8.Sweet Black Angel ・・・ ★★★☆(3.5点)
またまたほのぼのタッチな曲。歌詞は黒人解放活動家のアンジェラ・デイヴィスの事を歌っている。ローリング・ストーンズは時々政治的な内容を取り上げることがある。マリンバの使い方や曲の雰囲気や題材がザ・クラッシュの1980年の『サンディニスタ! 』の『サンディニスタ!(ワシントンの銃弾)』に似ている。
9.Loving Cup ・・・ ★★★☆(3.5点)
ニッキー・ホプキンスの印象的なピアノから始まり伸びのあるミック・ジャガーのヴォーカルと追随するキースのハーモニー。アコースティック・ギターがキレイに奏でられる。このハーモニーとアコースティック・ギターは映画『シャイン・ア・ライト』ではジャック・ホワイトが担当している。曲全体の雰囲気は勝手なイメージだが夜明け。山の頂から段々と太陽が昇っていくような印象を抱く。後半に進むにつれてボビー・キーズのサックスとジム・プライスのトランペットが加わり徐々に盛り上がっていく。
10.Happy ・・・ ★★★★★(5点)
US 29枚目シングル チャート最高位第22位
ローリング・ストーンズファンならおなじみのキース・リチャーズのリード・ヴォーカルの代名詞と言える曲。現在コンサートではキースコーナーで2曲披露されるが、ストーンズファンなら1曲はこの曲であってくれと願っている。キース・リチャーズは声が全然出てなくて音痴。でも、それすらかっこよく聞こえてしまうのがストーンズバカ。ミック・ジャガーはバックヴォーカルで全面参加。終盤はミックが出しゃばってくる。
11.Turd on the Run ・・・ ★★☆(2.5点)
高速カントリーロック。アルバムのつなぎ的な曲。最もこのアルバム全ての曲がつなぎっぽい曲なのだが・・・。曲のスピードとミックのブルースハープが響き渡るのが印象的。ジャンジャカジャンジャカかき鳴らされるギターがかっこいいと言えばかっこいい。
12.Ventilator Blues / Mick Jagger , Keith Richards , Mick Taylor ・・・ ★★☆(2.5点)
非常に珍しいことに作詞作曲にミック・テイラーが名を連ねている。ちょっとやそっとの貢献度では名前は載らないので、ほとんどミック・テイラーが作った曲なのだろう。ミック・テイラーのオープニングの印象的なギターリフがその後のヴォーカルへとつながる。曲の最後はこれも珍しく次の曲とかぶっている。
13.I Just Want to See His Face ・・・ ★★☆(2.5点)
邦題は『彼に会いたい』前曲の最後にフェードインして入る。ゴスペルタッチな曲。地下室で録られたように響く非常にクールな曲。ギター鳴りを潜め全編にわたって鳴り響く重低音のパーカッションが印象的。元々はミック・ジャガーとチャーリー・ワッツとミック・テイラーのジャムが元になっている。ジャムと聞けばなるほどと思うようなミックのヴォーカル。3分足らずの曲だが、最初の1分はほとんどミックはうめき声をあげているだけ。中盤から後半にかけても力を入れて歌ってはいない。
14.Let It Loose ・・・ ★★★★★(5点)
前曲はジャムセッション風。こちらは前曲と同じゴスペルタッチな曲だが、前曲より作り込んで完成された曲となっている。このアルバムは全18曲で発売当時はLPレコード2枚組だったがCDでの発売は1枚で収まる位の曲の短さであった。そんな中唯一5分を超える作品でもある。ストーンズのメンバー以外のトランペットやピアノやコーラス隊が曲全編を盛り上げる。その中でエモーショナルに歌いあげるミック・ジャガーのヴォーカルがうまく溶け込み傑作バラードとなった。
15.All Down the Line ・・・ ★★★★(4点)
最近のツアーでも演奏されることが多くなった曲。アップテンポで非常にノリのいいストーンズらしいサウンドである。ロック・ミュージシャンは時々汽車を表現する曲を作ることがあるが、この曲も汽車を表現している。ストーンズはかつて1969年発売の『レット・イット・ブリード 』の『むなしき愛』でも汽車を表現しているが、当時はブライアン・ジョーンズ脱退という過渡期にあって、ライ・クーダーにマンドリンで素晴らしい表現をしてもらっていた。しかし、ここではミック・テイラーという凄腕ギタリストがいるので、彼がスライド・ギターで見事に表現している。スライドギターが一番耳に残ってしまうが、よく聞くとどの楽器もどのパートもなかなか聴き応えのある演奏を聴かしてくれる。
16.Stop Breaking Down / Robert Johnson ・・・ ★★★★(4点)
悪魔に魂を売ったことで有名なブルースマン、ロバート・ジョンソンのカバー。ミック・ジャガーがハーモニカとギターを演奏しミック・テイラーがスライド・ギターを弾く。かなりノリのいいアレンジをほどこしている。ミックが時折かけ声をかけて、セッション風に録られており、その温もり感がいい。
17.Shine a Light ・・・ ★★★★★(5点)
ギターとオルガンの静かな残響から始まる14曲目と並ぶ名ゴスペルバラード。前曲についでキース・リチャーズは参加していない。ゴスペルらしく後半に向かって徐々に盛り上がっていく。エモーショナルなミック・ジャガーのヴォーカル。ミック・ジャガーはこういう曲が本当によく合う。ミック・テイラーのギターも泣かせる。この曲は是非ヴォリュームを最大限にして聴いてほしい。最後はあっけなくフェードアウトしていくのが切なさも感じさせる。
18.Soul Survivor ・・・ ★★★(3点)
アルバムを締め括るのにふさわしい曲。アルバムをバラードで終わらないのもストーンズらしい。ミック・テイラーのスライドギターがキューンキューンと鳴り響く。ミック・ジャガーといえばシャウト系のヴォーカルと思われがちだが、よく聞いてみるとこの頃はシャウトしているようでシャウトする直前でクールに抑えている。しかし、この曲ではこの時期には珍しく十分シャウトしている。因みにギターリフや曲の雰囲気は10年後に発売さらた『アンダーカヴァー(紙ジャケット仕様) 』のラスト『マスト・ビー・ヘル』にそっくり。
Bonus Tracks
1.Pass the Wine (Sophia Loren) ・・・ ★★★(3点)
ソフィア・ローレンなんてタイトルがついていたから、てっきりソフィア・ローレンと共演しているかと思ったがまったく違った。ミック・ジャガーのヴォーカルは現在のもの。元々の素材にミック・ジャガーがヴォーカルとギターとハーモニカをかなり被せている。バックアップヴォーカルにリサ・フィッシャー。ゆったりとしたテンポのナンバーだが、ストーンズらしくない感じもする(お蔵入りだから仕方がない)。しかし、聴けば聴くほど妙にはまってしまう。それがストーンズらしいと言えるかもしれない。
2.Plundered My Soul ・・・ ★★☆(2.5点)
元は1972年にミック・ジャガーとミック・テイラーを除くストーンズ・メンバー、キース・ビル・チャーリーの手によってレコーディングされた曲が37年後の2009年にようやくミック・ジャガーが歌詞をつけてミック・テイラーと共にレコーディングを完成させたという、感傷的なエピソードをもった曲。1曲目同様ゆったりとしたリズムの曲。ミック・テイラーというと期待してしまうが、彼も60過ぎ。曲全体でこみ上げるような『ホンキー・トンク・ウィメン』や『ダイスを転がせ』のフレーズを思い起こさせるエレキギターを見せてくれるが、超絶テクというわけでもない。可もない作品だが、1曲目同様何故か聴く毎に味わいは深まる。
3.I'm Not Signifying ・・・ ★☆(1.5点)
手直しなしに収録された曲。中途半端にルーズで少したる過ぎるブルース。同じフレーズをピアノ・ヴォーカル・トランペット・ギターが延々と繰り返される。当時何故ボツになたかよく分かるような曲調。特に日の目を見なくてもよかったような気もする。キース・リチャーズは不参加。まぁアウトテイク集だからね。
4.Following the River ・・・ ★★☆(2.5点)
この曲は1971年にキース・リチャーズとチャーリー・ワッツとニッキー・ホプキンスが作っていた素材に2009年にミック・ジャガーが詩を書いてヴォーカルをつけた曲。70年代の曲というよりも、近年、ミック・ジャガーが作るバラードに近い。このリマスター盤発売にあたって2曲目の『プランダード・マイ・ソウル』に続いてプロモーション・ビデオまで制作された曲。
5.Dancing in the Light ・・・ ★★(2点)
ミック・ジャガーがヴォーカルとギターをニューレコーディングした曲。アルバムの構成から唐突に明るく割とアップテンポなカントリーロック。ローリング・ストーンズという枠から言えば少し違和感を感じる。「stage fright」というフレーズがあるからと言うわけでもないが、どちらかと言えばザ・バンド風な印象をうける。
6.So Divine(Aladdin Story) ・・・ ★★☆(2.5点)
ストーンズとして日の目を見る前に、何故か1999年にデス・イン・ヴェガスというイギリスのサイケバンドがアルバム『CONTINO SESSIONS』でほぼ忠実にインストとしてカバーした曲。ストーンズヴァージョンは元々のインストにミック・ジャガーがヴォーカルをニューレコーディング。いかにもキースらしいダサめなメロディが支配する。途中明るく転調する。少しダサめだがなんだか癖になりそうな要素を秘めている。
7.Loving Cup (Alternate take) ・・・ ★★★☆(3.5点)
オリジナルの別ヴァージョン。オリジナルと同じようにピアノで始まる。オリジナルと同じようにミックとキースのヴォーカルで展開する。ただし、全編に渡ってオリジナルのような勢いはなく、やたらとゆっくりと演奏される。オリジナルが4分25秒でこの曲が5分26秒だからほぼ1分も長い(因みにオリジナルディスク18曲中5分を超える曲は14曲目の『レット・イット・ルース』のみで5分16秒)。ともするとかったるさも感じてしまう。しかし、もう一つの違いはキースとミック・テイラーのツインギターもオリジナルより前面に押し出されている。これはこれでアリかなぁ。
8.Soul Survivor (Alternate take) ・・・ ★★★(3点)
ヴォーカルがキース・リチャーズヴァージョン。歌詞も大きく違う。演奏はほとんど完成されていることから、歌詞が決まる前にキースが仮歌でもいれたのかもしれない。それにしても、キースらしいといえばそれまでだが、曲のハリを阻害するかのようにだらだらとした歌い方だ。この曲を聴けばローリング・ストーンズはやはり、キースの演奏+ミックの歌のセンスがなければ全く成立しないということが理解できる。
9.Good Time Women ・・・ ★★★☆(3.5点)
『ダイスをころがせ』の有名なアウトテイク。やたらとポップな仕上がりとなっている。最初に聴かれるチャーリーのドラムもマーチングバンドの演奏のように弾んでいる。続くギターやハーモニカもやたらとノリがいい。なんだか楽しい気分になってしまう。オリジナルで聴かれるキースの屈指のイントロは片鱗すらみられない。7曲目の『ラヴィング・カップ』とは逆にオリジナルでは遅くしたことによって名曲としての味わいが出された。
10.Title 5 ・・・ ★★☆(2.5点)
ヴォーカルなしの2分弱のジャムセッション。キースとビルとチャーリーの3人の演奏。60年代初期ストーンズでは時々こういうヴォーカルなしのジャム曲も収録していた。「タイトル5テイク1」のかけ声で始まり、タランティーノ映画のサントラ風なギターで始まり、後はもうお前らベンチャーズかっていうノリ。キースにとっては試験的な演奏だったかもしれないが、この演奏が実った曲を私は知らない。このボーナス・トラックの最後を締め括るにはまぁいい曲だ。
11.All Down The Line (Alternate take) ・・・ ★★★(3点)
通常は前曲が最後の曲だが、何故か日本盤のみこの曲が収録されている。ボーナス・トラックディスクのさらにボーナス・トラックだ。元々私は日本盤のみのボーナストラックという存在は大嫌いだ。何故ならビートルズが1967年に発表した『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 』以来、ビートルズの影響によりアルバムはシングルの寄せ集めから、アルバム1枚でトータル作品として作られるようになったからだ。そんな中、ボーナス・トラックをつけ加えるとアルバムの作品性が損なわれてしまうからだ。わざわざアーティストがアルバムに不向きとして外した曲を感動的なエンディングの後に日本のレコード会社が加えてしまってはアーティストの意向にも反して芸術性を損なってしまうことになる。だから、日本盤にボーナストラックが入っている場合は輸入盤を買うことにしている。そんな蘊蓄はさておき、このアルバムは日本盤はSHM-CDという高音質なアルバムだったので迷わず選んだ。しかし、このアルバムに関してはこの曲がボーナスとして入ってくれていたのは結果的に幸運であった。資料的価値も高いし海賊盤以上の仕上がりだ。しかし、この曲もやたらとポップでノリがいいサウンドだ。ブギウギなギター演奏から始まりオリジナルではエンディングのフレーズ「Be my little baby for a while」で始まる。この曲を含めた今回のこのアルバムのアウトテイクを聴くと中期のストーンズの作品づくりはかなりポップなウケのいい曲づくりを最初にしており(ウケをねらってそこで終わるのは並みのバンド)、その後で、あえて深い味わいを加える飽きのこない無敵なロックサウンドに仕上げる匠のワザを持っていたことが解る。

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発売日:1971年4月
プロデューサー:ジミー・ミラー
発売時年令:ミック・ジャガー(27) キース・リチャーズ(27) チャーリー・ワッツ(29) ビル・ワイマン(34) ミック・テイラー(22)
最高位:イギリス-第1位 アメリカ-第1位
★★★★★(5点)
ローリング・ストーンズの最初の過渡期に産み落とされたアルバム。ライバルのビートルズが解散し、代わってレッド・ツェッペリンを始めとするスーパーバンドが台頭。薬中のブライアン・ジョーンズを解雇、ブライアン・ジョーンズ解雇直後の死。ツアーではコンサート中、黒人のファンがストーンズの取り巻きに殺害される。一方では重税を逃れるためイギリスを脱出。さらには、自由に曲が発表できるように自らのレーベルを設立。とにかく、69年70年と色々な事があった。
それだけの過渡期でありながら、その暗い時代を払拭するかのような、明るくキャッチーなロックアルバムを作りあげ、ストーンズを代表するアルバムの一つとなった。ローリング・ストーンズの音楽的要素がぎっしり詰まったローリング・ストーンズ入門者にぴったりのアルバム。
何よりも前作に引き続きキース・リチャーズの活躍が目覚しい。このアルバムでは代表的なリフのオンパレードを見せている。これは、前作『レット・イット・ブリード』ではブライアン・ジョーンズが完全に使い物にならなかったため孤軍奮闘していたキース・リチャーズだったが、ミック・テイラーという天才ギタリストの加入により、キース・リチャーズも自分の好きなパートに専念することができるようになったことがあげられる。しかも、ミック・テイラー加入後、最初のアルバムであるにも関わらず、早くもキース・リチャーズがレコーディング時、ハタチそこそこの若造のミック・テイラーにギターパートを完全に譲ってしまって、ギターを弾かない曲も数曲出来てしまっている。
しかし、本当はミック・テイラーの加入はキース・リチャーズよりもミック・ジャガーの方が嬉しかったのかもしれない。今まではキースなくして曲作りができなかったミック・ジャガーも弟分のミック・テイラーのおかげで気まぐれなキース・リチャーズのペースに合わせなくても曲作りがはかっどたのではないかと思われる。その結果、キース・リチャーズ不参加の曲が出てきているのではないだろうか。しかも、天才ギタリスト、ジミー・ペイジ率いるレッド・ツェッペリンにロックバンドとして対抗するには同レベルに匹敵するギタリストが必要であったことを時代に敏感なミック・ジャガーなら当然察していたことであろう。キース・リチャーズのリフも、その天才ギタリストに舐められないように触発された結果、産み出されたのかもしれない。
とにもかくにも、ミック・テイラーの加入によって、リズムとリードというロックバンドのお手本となるツインギターの編成となって、ストーンズのロックとしての曲のクォリティ、しいてはロックバンドとしてのクォリティを一気に押し上げ、70年代も快進撃を続け、現代にも強くつながっているストーンズサウンドの根幹を築きあげたミック・テイラーの功績は計り知れない。
ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に影響を受けて以来ジャケットも凝りだしたストーンズだが、このジャケットではアンディ・ウォーホールの発案でホンモノのジッパーのついたジャケットで、ジッパーを外して中を開けると同じアングルのパンツ一丁のインナーが出てくる。また、ストーンズファンではなくともベロマークのTシャツや帽子を身に着ける若者も少なくないが、ストーンズの代名刺的なベロマークが誕生したのもこの時期だ。
1.Brown Sugar ・・・ ★★★★★(5点)
US 26枚目シングル チャート最高位 第1位
UK 16枚目シングル チャート最高位 第2位
1971年ローリング・ストーンズが自ら設立したレーベルその名も「The Rolling Stones Records」。その第1弾のシングルとして発表された曲。後に出されたベストアルバム『ジャンプ・バック』でミック・ジャガーが『ネッド・ケリー』という自身主演の映画撮影中、自分で作ったと言っている。ダークなイメージを強調してきた1960年代とは違い、明るくキャッチーなロックサウンドでローリング・ストーンズの新時代の幕開けを予感させる。キース・リチャーズの代表的なギター・リフで始まり、色々な楽器で隙間無く埋め込まれ、特に曲の奥で掻き鳴らされる同じくキース演奏のアコギが最高に心地いい。ボビー・キーズのサックスもこの曲をリードしており、ボビー・キーズはこの1曲だけでストーンズファンに今も暖かく迎え入れられており、コンサートでは欠かせない存在となった。バッキングヴォーカルでもキースがいい味を出している。もちろん、ミック・ジャガーのとんがったヴォーカルもかっこよく曲の最後にすかす「ヤァ~」という声が一番かっこよく耳に残ったりする。とにかくかっこいい。かっこいい。かっこいい。ローリング・ストーンズかっこいい。って事が一番分かる歌だ。
2.Sway ・・・ ★★★★★(5点)
ブライアン・ジョーンズの後任として加入したミック・テイラー。彼の加入によりローリング・ストーンズのロックバンドとしてのクオリティが一気に高まったことは言うまでもない。そんな天才ギタリストが加入して初の新編成でのフルアルバム。キース・リチャーズはローリング・ストーンズの転換点ともいえるこのアルバムで早くもギターを置いてしまった。この曲以降、キース・リチャーズはミック・ジャガー主導と呼ばれるアルバムでは現在に至るまで欠席する曲が多くなった。このアルバムの2曲目で1曲目の『ブラウン・シュガー』とがらっと雰囲気が変わりミック・ジャガーの気だるいカウントから始まる。気だるさを巧みに表現するミック・テイラーのスライド・ギターが冴え渡る。ギターの代わりにバック・コーラスをつけるキースもいい味出している。
3.Wild Horses ・・・ ★★★★(4点)
US 27枚目シングル チャート最高位 第28位
ローリング・ストーンズのバラードの定番曲。ローリング・ストーンズの曲の中で最も多くカバーされた曲と言っても過言ではない。それは、ローリング・ストーンズの影響もそうだが、伝説となったカントリーシンガーのグラム・パーソンズの影響の方が強いかもしれない。キース・リチャーズが当時親交のあったグラム・パーソンズの影響でカントリーに傾倒していく最中、グラム・パーソンズと作り上げた曲と言われている。アメリカではカントリーの方がロックよりも人気があり、今でもチャート上位には何枚もカントリーアルバムが入っている。それ故この曲は幅広いファンを獲得する曲となっており、ロックだけではなくカントリーの定番ともなっている。オープニングからアコースティック・ギター2本とエレクトリック・ギター1本がそれぞれ特徴をもってゆっくりと絡み、それに合わせてミック・ジャガーが優しく歌いあげる。
4.Can't You Hear Me Knocking ・・・ ★★★★(4点)
このアルバムでキース・リチャーズは冴え渡るリフを数多く産み出しているが、この曲もその1つ。オープニングのギターリフとチャーリーのドラムからいい雰囲気で始まる。キース・リチャーズはリフでは激しく、バッキングでは控えめに緩急自在なギターを聞かせトンがったミックのヴォーカルとうまく溶け込んでいる。2分30秒過ぎから、脇役達のボビー・キーズのサックスやミック・テイラーの流麗なギター、コンガやパーカッション、ビリー・プレストンのオルガンが絡みつくジャズ・セッションと変化して残り5分間大人の演奏を楽しむことができる。
5.You Gotta Move / Fred McDowell ; Rev. Gary Davis ・・・ ★★★★(4点)
4曲目にこのアルバム最大の7分強の曲を持ってきたと思いきや次の5曲目は2分30秒とこのアルバムで一番短い曲となった。しかも、この曲はブルースのカバー。カバーする曲のセンスもローリング・ストーンズは抜群。この曲は演奏から歌まで、力を抜きまくったユーモア溢れる仕上がりとなっている。緊張感の高いアルバムの中盤にふさわしい曲となっている。
6.Bitch ・・・ ★★★★(4点)
『ホンキー・トンク・ウィメン』でも見られるキースの突っ込み系ギター。『ホンキー・トンク・ウィメン』ではダルでルーズに突っ込みを入れるが、この曲では最初から緊張感漂うギターリフに合わせてキレのよい突っ込みを入れる。ボビー・キーズのサックスと特に終盤目立つジム・プライスのトランペットも曲に弾みをつける。70年代のライブ演奏ではロックバンドの真骨頂ともいうべき高速リフとソロフレーズに酔いしれるキースが見られる。
7.I Got the Blues ・・・ ★★★★★(5点)
緊張感を放った前曲から一転、しっとりとしたラブソング。何のひねりもないベタベタなブルース。ストレートにブルースの真似事をしたといった感じだが、妙に惹かれてしまう。キース・リチャーズとミック・テイラーの奏でるアルペジオの切ないギターにミック・ジャガーの情感のこもったヴォーカル。コーラスで入るキース・リチャーズのバック・ヴォーカルもいい。ハイライトはビートルズから移籍?したビリー・プレストンのルーズで切れのよい電子オルガン。終盤の哀愁を漂わせたジム・プライスのトランペット。隙のないブルースだ。
8.Sister Morphine / Mick Jagger ; Keith Richards ; Marianne Faithfull ・・・ ★★★(3点)
もしかしたら隠れた名曲かもしれないが、全体的に明るいロックに仕上がっているこのアルバムの中で、この暗さがこの曲の印象を薄めてしまっている感は否めない。作詞作曲名に当時のミック・ジャガーの恋人マリアンヌ・フェイスフルの名前が入っている。少し位の貢献では名前は入らないが、マリアンヌ・フェイスフルが訴訟まで起こして名前を入れさせた。曲のタイトルがモルヒネで歌詞にコカインまで出てきて最後は死んでしまうので、スペインでは受け入れられずアルバムから外され代わりにチャック・ベリーのカバー『レット・イット・ロック』が加えられた。ブライアン・ジョーンズは参加していないが、前作『レット・イット・ブリード』のアルバム製作中に作られ、ライ・クーダーのスライド・ギターが中盤以降この曲をリードする。キースのアコギやビル・ワイマンのベースも活かされていて、演奏は申し分のないクォリティとなっている。前作『レット・イット・ブリード』では採用されず、麻薬に溺れていたブライアン・ジョーンズの死後のこのアルバムに加えられたのは興味深い。
9.Dead Flowers ・・・ ★★★★(4点)
『シスター・モーフィン』と同じアコースティックの曲でも大きく印象が違い底抜けに明るいカントリータッチ。キース・リチャーズが持ち込んだ?カントリーをすっかりメンバー全員が楽しんで消化してしいる。メンバー全員が楽しくセッションしている様子が目に浮かんでくる。ミック・ジャガーはカントリーシンガーを真似た太めのヴォーカルでアコースティック・ギターを片手に歌いあげる。イアン・スチュアートのピアノも楽しく踊っている。
10.Moonlight Mile ・・・ ★★★★★(5点)
キース・リチャーズ不参加の曲。しかし、元になっているのはキース・リチャーズが録り溜めした断片『Japanese Thing』を元にミック・テイラーとミック・ジャガーが思いっきり膨らました。何故『Japanese Thing』とキースが名づけたかは知らないが東洋的なフレーズが数多く収められているアコースティック・サウンド。ラストにふさわしく情緒溢れる余韻が美しく奏でられている。これぞ隠れた名曲。
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