ローリング・ストーンズ全曲解説 CD『ブラック・アンド・ブルー』 3曲目『チェリー・オー・ベイビー』
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1.Hot Stuff ・・・ ★★★★☆(4.5点)
US 38枚目シングル チャート最高位 第49位
1曲目から背筋がゾクゾクするほどかっこいいキースのミュートを効かせたファンキーなギターが炸裂。ミック・ジャガーが好きな黒人音楽の流行に乗ったファンクあるいは当時流行り始めていたディスコサウンドとなっている。チャートこそアルバム発売後のセカンドシングルのせいか、はたまたアダルトな雰囲気すぎて若者受けしづらかったのか、あまりいい伸びは見せなかったが、聴けば聴くほど渋くてかっこいい音である。当時、天才ギタリストのミック・テイラーが抜けたため、後任を探しながら後任にしなくても、いい演奏はちゃっかり録音。この曲ではハーヴィー・マンデルがリード・ギターを弾く。それがなんとも言えない名演でファンキーなギターにかかせないワゥワゥギターで糸がこんがらがったような複雑で緻密で誰にも真似できない演奏がグッド。
アルバム発売後の1976年のライヴ リード・ギターは新メンバーのロニーが担当
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11.Little Red Rooster / Willie Dixon ・・・ ★★★☆(3.5点)
UK 5枚目シングル チャート最高位 第1位
ストーンズが敬愛して何曲かカバーしているブルースマンのウィリー・ディクソンの曲。ブライアン・ジョーンズのスライド・ギターとエンディングのミック・ジャガーのハーモニカが特徴。度々ライヴでも演奏されているのでメンバーのお気に入りであるにちがいない。個人的にはディープ過ぎてそれほど好きではないが、演奏面からみるとこのアルバムの中では群を抜いて聴き応えがある。B面はこのアルバム8曲目の『オフ・ザ・フック』。
口パク演奏パク ミック・ジャガーはカメラ大好き
エリック・クラプトンヴァージョン 上手すぎてキースとロニーが可哀そう
「エリック どうやって弾いたらいいか教えて」
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ROCKS一押しアーティストCD&DVD情報
ザ・クロマニヨンズのニューアルバムは11/9付オリコンチャート初登場第5位
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MONDO ROCCIA(初回生産限定盤)(DVD付) アーティスト:ザ・クロマニヨンズ |
この歌は昔っからのパターンだね
BoAニューシングル 11/9付オリコンチャート8位発進
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BUMP BUMP! feat.VERBAL(m-flo)(DVD付) アーティスト:BoA,VERBAL |
TV見てて思うんですけど・・・ライオネル・リッチーって本当にいい人ですね ![]()
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ベスト・オブ・ライオネル・リッチー アーティスト:ライオネル・リッチー,コモドアーズ,Ne-Yo,エイコン,ダイアナ・ロス |
新感覚エレポップバンド Owl City アメリカで大ブレイク中 11月7日付ビルボードシングルチャートで『Firefiles』が第1位獲得 アルバムも先週20位から8位に上昇
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Ocean Eyes アーティスト:Owl City |
ジョス・ストーンのニューアルバムはアメリカで初登場第10位にランクイン
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カラー・ミー・フリー アーティスト:ジョス・ストーン |
この歌も入れてほしかった ![]()
アリシア・キーズのニューアルバム12月に発売
| ジ・エレメント・オブ・フリーダム アーティスト:アリシア・キーズ |
ポール・マッカートニー最新ライヴCD2枚組み+DVD1枚 初回限定盤はさらにボーナスDVDが1枚つき計4枚組みに
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ライヴ・フロム・シティ・フィールド~ベスト・ヒッツ・ライヴ(価格予定) アーティスト:ポール・マッカートニー |
ハノイ・ロックス ラストライヴこれで本当に見納め
| バリード・アライヴ [DVD] 販売元:ビクターエンタテインメント |
マドンナ ベストに続き最新のライヴがCD+DVDのセットで発売決定
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スティッキー・アンド・スウィート・ツアー・ライヴ・フロム・ブエノス・アイレス(仮) アーティスト:マドンナ |
安室奈美恵 ニューアルバム発売決定
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タイトル未定 アーティスト:安室奈美恵 |
三遊亭円楽師匠 安らかに・・・
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NHK新落語名人選 五代目 三遊亭円楽 アーティスト:三遊亭円楽(五代目) |
著者:三遊亭 圓楽
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圓楽 芸談 しゃれ噺
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アーティスト:三遊亭円楽(五代目)
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NHK落語名人選(78) 五代目 三遊亭円楽 厩火事・宮戸川
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発売日:1994/12/19
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ケイコ・リー ニューアルバム発売中
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フラジャイル アーティスト:ケイコ・リー |
エディターズ快走中
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イン・ディス・ライト・アンド・オン・ディス・イヴニング アーティスト:エディターズ |
プロモも最高 ![]()
シャキーラのニューアルバム発売中
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シー・ウルフ アーティスト:シャキーラ,ワイクリフ・ジョン |
レオナ・ルイス ニューアルバム発売決定!!
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Echo アーティスト:Leona Lewis |
マイケルの死をきっかけにベストを買った人も多いけど また、買っちゃうね
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT オリジナル・サウンドトラック アーティスト:マイケル・ジャクソン |
最後のロックンローラー?ブライアン・セッツァー 新作オリジナルアルバム発売!!
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ソングス・フロム・ロンリー・アヴェニュー アーティスト:ブライアン・セッツァー・オーケストラ |
兄妹ギターデュオ ロドリゴ・イ・ガブリエラ 発売中
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格闘弦(初回生産限定盤)(DVD付) アーティスト:ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ |
こいつらはダンゼン映像の方がキマッテル
百恵ちゃんのDVD発売 全部ベストテン
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ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版 DVD BOX 販売元:TCエンタテインメント |
アフリカ系アメリカ人の父と韓国人の母の元で産まれたエイメリー 新作はかなりかっこいい
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In Love and War アーティスト:Amerie |
1970年発売のローリング・ストーンズ『ゲット・ヤー・ヤー・ヤーズ・アウト』は本当は前座のバンド演奏も含めて2枚組にしようとしていた その夢が40年経った今実現される しかも、未収録曲のCD+DVDもついて4枚組みに
| ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!<40周年記念デラックス・エディション>(DVD付) アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
ニルヴァーナ伝説のライブが蘇る!!DVDまでついたら買うしかない!!
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ライヴ・アット・レディング(DVD付)(紙ジャケット仕様) アーティスト:ニルヴァーナ |
ノラ・ジョーンズ待望の新作11月に発売
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The Fall アーティスト:Norah Jones |
アメリカン・アイドル3rdアルバム
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Play On アーティスト:Carrie Underwood |
ゴリラズの秘密が遂に明らかに ![]()
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BANANAZ [DVD] 販売元:EMI MUSIC JAPAN |
ローリング・ストーンズのリマスター盤発売中!!初回限定盤は残りわずか!!
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スティッキー・フィンガーズ アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
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山羊の頭のスープ アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
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イッツ・オンリー・ロックン・ロール アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
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ブラック・アンド・ブルー アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
| 女たち アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
| エモーショナル・レスキュー アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
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刺青の男(初回受注完全生産限定) アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
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アンダーカヴァー(初回受注完全生産限定) アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
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ダーティ・ワーク(初回受注完全生産限定) アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
| スティール・ホイールズ(初回受注完全生産限定) アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
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ヴードゥー・ラウンジ(初回受注完全生産限定) アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
| ブリッジズ・トゥ・バビロン(初回受注完全生産限定) アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
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ア・ビガー・バン(初回受注完全生産限定) アーティスト:ザ・ローリング・ストーンズ |
ジョンジョリーナ・アリー かっこいい~ ![]()
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サラサラサマー・アリアリアリィー~港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ~ アーティスト:ジョンジョリーナ・アリー |
ビートルズようやくデジタルリマスターをしたCD発売!!この日を何年も待っていた!!
これはホワイトアルバム
| ザ・ビートルズ アーティスト:ザ・ビートルズ |
そしてアビイ・ロードこの2枚はとりあえず買う
| アビイ・ロード アーティスト:ザ・ビートルズ |
ビートルズで最初に買ったLPはこれ
| サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド アーティスト:ザ・ビートルズ |
本当の名作はこれ
| リボルバー アーティスト:ザ・ビートルズ |
全タイトル紹介しきれないのが残念
| ラバー・ソウル アーティスト:ザ・ビートルズ |
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Magokoro Brothers『My Back Pages』
真心ブラザーズが歌うボブ・ディランの曲。
YO-KINGが日本語詞をつける。
さわやかなメロディラインで聴かせてくれる。
当然途中はプヒ~っとボブ・ディランばりのハーモニカを聴かせてくれる。
しかし、この曲を名曲として押し上げたのは、なんとボブ・ディランが自身主演の映画のオープニング曲に選んだことだ。
ボブ・ディランも脚本を共同で書いたせいか邦題は『ボブ・ディランの頭の中』なんてつけられてしまった映画。
内容は近未来で内乱が起きている国での出来事というとますます、うさんくさく感じるかもしれないが、ジェフ・ブリッジズやペネロペ・クロスも出演しているなかなか見ごたえのある作品だ。
ともかくその映画のオープニングを飾りこの映画の緊張感をうまく表現することに成功している。
この曲をきっかけに真心ブラザーズも世界にはばたいた?
まぁ少なくとも全世界のボブ・ディランファンはこの映画のサントラを買っているはずなので、1曲目にズバ~ンとこの曲が響くわたっているのが嬉しいかぎり!
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Rolling Stones『Moonlight Mile』
ミック・ジャガーの地味だが印象深いアコースティックギターで始まるこの曲にはキース・リチャーズは参加していない。
しかし、元ネタはキースが弾きためていた小品『Japanese Thing』という曲。
この曲をミック・ジャガーとミック・テイラーが膨らませて作った。
何故、『Japanese Thing』という題にしたのかは知らないが、曲の雰囲気は東洋的である。
タイトルがそうだったから東洋的なストリングスを入れたかどうかは知らない。
ミック・ジャガーのアコギで地味に静かに始まりミック・ジャガーが地味なヴォーカルを被せるが、明るく徐々に伸びてくるサビが心地よく入る。
歌詞も詩的な歌詞で『月明かりに照らされた長い道のりを旅してきた』とか『俺の夢は線路の果てに消える』とか『夜がゆっくり過ぎていく ゆっくり過ぎていく』と繰り返したりとか、昔の日本文学っぽいとも言えなくもない。
最後までミック・ジャガーのアコギとミック・テイラーのエレキがいい具合に融合してこのアルバムの最後にふさわしい幕の綴じ方を演出する。
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Ringo Shiina『Yer Blues』
椎名林檎が出産子育てを経て活動再開として発表した2枚組みアルバム『唄ひ手冥利~其の壱~ 』は宇多田ひかるとの競演も含めた全18曲すべてがカヴァー曲として発表された。
1枚目はベーシストの亀田誠治が担当し2枚目はキーボードの森俊之が担当。
この『yer blues』は亀田誠治担当の通称カメパクトDISCに収録されたビートルズのカバー。
元々は1968年ビートルズの『ザ・ビートルズ (通称:ホワイトアルバム)』収録のジョン・レノンが作った曲。
当時流行のブルースロックを真似た比較的ヘヴィーな曲。
歌詞の内容は「俺は一人ぼっち だから死にたい」ということを繰り返し歌っている内容。
また、歌詞の中には「Dylan's Mr.Jones」というフレーズが出てくるが、ミスター・ジョーンズはボブ・ディランの『やせっぽっちのバラッド』に登場する。
この『やせっぽっちのバラッド』はボブ・ディランが1965年に発表した『追憶のハイウェイ61 』に収録された曲で、このアルバムでボブ・ディランはフォークギターをエレキギターに持ち替えて、ディランファンから商業主義に走ったと批判される。
ジョン・レノンもそのフレーズを使用して当時の流行となったブルースロックを取り入れて商業主義に走るミュージシャンを批判して作られたとも言われている。(しかし、他人の批判をする以前にビートルズはこの時期、危機的な状況に陥っており、解散へと転がっていった)
この椎名林檎ヴァージョンはギターがオリジナルよりもよりヘヴィーで椎名林檎のクールなキャラクターやヴォーカルともよく合っていてかっこいい。
全く関係ありませんが、この曲を聴いていると椎名林檎は007の主題歌をカヴァーしてもハマるのではないかと思った。(カヴァーじゃなくて007用にオリジナルソングを作ってもいい曲ができるような気がする)
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発売日:1971年4月
プロデューサー:ジミー・ミラー
発売時年令:ミック・ジャガー(27) キース・リチャーズ(27) チャーリー・ワッツ(29) ビル・ワイマン(34) ミック・テイラー(22)
最高位:イギリス-第1位 アメリカ-第1位
★★★★★(5点)
ローリング・ストーンズの最初の過渡期に産み落とされたアルバム。ライバルのビートルズが解散し、代わってレッド・ツェッペリンを始めとするスーパーバンドが台頭。薬中のブライアン・ジョーンズを解雇、ブライアン・ジョーンズ解雇直後の死。ツアーではコンサート中、黒人のファンがストーンズの取り巻きに殺害される。一方では重税を逃れるためイギリスを脱出。さらには、自由に曲が発表できるように自らのレーベルを設立。とにかく、69年70年と色々な事があった。
それだけの過渡期でありながら、その暗い時代を払拭するかのような、明るくキャッチーなロックアルバムを作りあげ、ストーンズを代表するアルバムの一つとなった。ローリング・ストーンズの音楽的要素がぎっしり詰まったローリング・ストーンズ入門者にぴったりのアルバム。
何よりも前作に引き続きキース・リチャーズの活躍が目覚しい。このアルバムでは代表的なリフのオンパレードを見せている。これは、前作『レット・イット・ブリード』ではブライアン・ジョーンズが完全に使い物にならなかったため孤軍奮闘していたキース・リチャーズだったが、ミック・テイラーという天才ギタリストの加入により、キース・リチャーズも自分の好きなパートに専念することができるようになったことがあげられる。しかも、ミック・テイラー加入後、最初のアルバムであるにも関わらず、早くもキース・リチャーズがレコーディング時、ハタチそこそこの若造のミック・テイラーにギターパートを完全に譲ってしまって、ギターを弾かない曲も数曲出来てしまっている。
しかし、本当はミック・テイラーの加入はキース・リチャーズよりもミック・ジャガーの方が嬉しかったのかもしれない。今まではキースなくして曲作りができなかったミック・ジャガーも弟分のミック・テイラーのおかげで気まぐれなキース・リチャーズのペースに合わせなくても曲作りがはかっどたのではないかと思われる。その結果、キース・リチャーズ不参加の曲が出てきているのではないだろうか。しかも、天才ギタリスト、ジミー・ペイジ率いるレッド・ツェッペリンにロックバンドとして対抗するには同レベルに匹敵するギタリストが必要であったことを時代に敏感なミック・ジャガーなら当然察していたことであろう。キース・リチャーズのリフも、その天才ギタリストに舐められないように触発された結果、産み出されたのかもしれない。
とにもかくにも、ミック・テイラーの加入によって、リズムとリードというロックバンドのお手本となるツインギターの編成となって、ストーンズのロックとしての曲のクォリティ、しいてはロックバンドとしてのクォリティを一気に押し上げ、70年代も快進撃を続け、現代にも強くつながっているストーンズサウンドの根幹を築きあげたミック・テイラーの功績は計り知れない。
ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に影響を受けて以来ジャケットも凝りだしたストーンズだが、このジャケットではアンディ・ウォーホールの発案でホンモノのジッパーのついたジャケットで、ジッパーを外して中を開けると同じアングルのパンツ一丁のインナーが出てくる。また、ストーンズファンではなくともベロマークのTシャツや帽子を身に着ける若者も少なくないが、ストーンズの代名刺的なベロマークが誕生したのもこの時期だ。
1.Brown Sugar ・・・ ★★★★★(5点)
US 26枚目シングル チャート最高位 第1位
UK 16枚目シングル チャート最高位 第2位
1971年ローリング・ストーンズが自ら設立したレーベルその名も「The Rolling Stones Records」。その第1弾のシングルとして発表された曲。後に出されたベストアルバム『ジャンプ・バック』でミック・ジャガーが『ネッド・ケリー』という自身主演の映画撮影中、自分で作ったと言っている。ダークなイメージを強調してきた1960年代とは違い、明るくキャッチーなロックサウンドでローリング・ストーンズの新時代の幕開けを予感させる。キース・リチャーズの代表的なギター・リフで始まり、色々な楽器で隙間無く埋め込まれ、特に曲の奥で掻き鳴らされる同じくキース演奏のアコギが最高に心地いい。ボビー・キーズのサックスもこの曲をリードしており、ボビー・キーズはこの1曲だけでストーンズファンに今も暖かく迎え入れられており、コンサートでは欠かせない存在となった。バッキングヴォーカルでもキースがいい味を出している。もちろん、ミック・ジャガーのとんがったヴォーカルもかっこよく曲の最後にすかす「ヤァ~」という声が一番かっこよく耳に残ったりする。とにかくかっこいい。かっこいい。かっこいい。ローリング・ストーンズかっこいい。って事が一番分かる歌だ。
2.Sway ・・・ ★★★★★(5点)
ブライアン・ジョーンズの後任として加入したミック・テイラー。彼の加入によりローリング・ストーンズのロックバンドとしてのクオリティが一気に高まったことは言うまでもない。そんな天才ギタリストが加入して初の新編成でのフルアルバム。キース・リチャーズはローリング・ストーンズの転換点ともいえるこのアルバムで早くもギターを置いてしまった。この曲以降、キース・リチャーズはミック・ジャガー主導と呼ばれるアルバムでは現在に至るまで欠席する曲が多くなった。このアルバムの2曲目で1曲目の『ブラウン・シュガー』とがらっと雰囲気が変わりミック・ジャガーの気だるいカウントから始まる。気だるさを巧みに表現するミック・テイラーのスライド・ギターが冴え渡る。ギターの代わりにバック・コーラスをつけるキースもいい味出している。
3.Wild Horses ・・・ ★★★★(4点)
US 27枚目シングル チャート最高位 第28位
ローリング・ストーンズのバラードの定番曲。ローリング・ストーンズの曲の中で最も多くカバーされた曲と言っても過言ではない。それは、ローリング・ストーンズの影響もそうだが、伝説となったカントリーシンガーのグラム・パーソンズの影響の方が強いかもしれない。キース・リチャーズが当時親交のあったグラム・パーソンズの影響でカントリーに傾倒していく最中、グラム・パーソンズと作り上げた曲と言われている。アメリカではカントリーの方がロックよりも人気があり、今でもチャート上位には何枚もカントリーアルバムが入っている。それ故この曲は幅広いファンを獲得する曲となっており、ロックだけではなくカントリーの定番ともなっている。オープニングからアコースティック・ギター2本とエレクトリック・ギター1本がそれぞれ特徴をもってゆっくりと絡み、それに合わせてミック・ジャガーが優しく歌いあげる。
4.Can't You Hear Me Knocking ・・・ ★★★★(4点)
このアルバムでキース・リチャーズは冴え渡るリフを数多く産み出しているが、この曲もその1つ。オープニングのギターリフとチャーリーのドラムからいい雰囲気で始まる。キース・リチャーズはリフでは激しく、バッキングでは控えめに緩急自在なギターを聞かせトンがったミックのヴォーカルとうまく溶け込んでいる。2分30秒過ぎから、脇役達のボビー・キーズのサックスやミック・テイラーの流麗なギター、コンガやパーカッション、ビリー・プレストンのオルガンが絡みつくジャズ・セッションと変化して残り5分間大人の演奏を楽しむことができる。
5.You Gotta Move / Fred McDowell ; Rev. Gary Davis ・・・ ★★★★(4点)
4曲目にこのアルバム最大の7分強の曲を持ってきたと思いきや次の5曲目は2分30秒とこのアルバムで一番短い曲となった。しかも、この曲はブルースのカバー。カバーする曲のセンスもローリング・ストーンズは抜群。この曲は演奏から歌まで、力を抜きまくったユーモア溢れる仕上がりとなっている。緊張感の高いアルバムの中盤にふさわしい曲となっている。
6.Bitch ・・・ ★★★★(4点)
『ホンキー・トンク・ウィメン』でも見られるキースの突っ込み系ギター。『ホンキー・トンク・ウィメン』ではダルでルーズに突っ込みを入れるが、この曲では最初から緊張感漂うギターリフに合わせてキレのよい突っ込みを入れる。ボビー・キーズのサックスと特に終盤目立つジム・プライスのトランペットも曲に弾みをつける。70年代のライブ演奏ではロックバンドの真骨頂ともいうべき高速リフとソロフレーズに酔いしれるキースが見られる。
7.I Got the Blues ・・・ ★★★★★(5点)
緊張感を放った前曲から一転、しっとりとしたラブソング。何のひねりもないベタベタなブルース。ストレートにブルースの真似事をしたといった感じだが、妙に惹かれてしまう。キース・リチャーズとミック・テイラーの奏でるアルペジオの切ないギターにミック・ジャガーの情感のこもったヴォーカル。コーラスで入るキース・リチャーズのバック・ヴォーカルもいい。ハイライトはビートルズから移籍?したビリー・プレストンのルーズで切れのよい電子オルガン。終盤の哀愁を漂わせたジム・プライスのトランペット。隙のないブルースだ。
8.Sister Morphine / Mick Jagger ; Keith Richards ; Marianne Faithfull ・・・ ★★★(3点)
もしかしたら隠れた名曲かもしれないが、全体的に明るいロックに仕上がっているこのアルバムの中で、この暗さがこの曲の印象を薄めてしまっている感は否めない。作詞作曲名に当時のミック・ジャガーの恋人マリアンヌ・フェイスフルの名前が入っている。少し位の貢献では名前は入らないが、マリアンヌ・フェイスフルが訴訟まで起こして名前を入れさせた。曲のタイトルがモルヒネで歌詞にコカインまで出てきて最後は死んでしまうので、スペインでは受け入れられずアルバムから外され代わりにチャック・ベリーのカバー『レット・イット・ロック』が加えられた。ブライアン・ジョーンズは参加していないが、前作『レット・イット・ブリード』のアルバム製作中に作られ、ライ・クーダーのスライド・ギターが中盤以降この曲をリードする。キースのアコギやビル・ワイマンのベースも活かされていて、演奏は申し分のないクォリティとなっている。前作『レット・イット・ブリード』では採用されず、麻薬に溺れていたブライアン・ジョーンズの死後のこのアルバムに加えられたのは興味深い。
9.Dead Flowers ・・・ ★★★★(4点)
『シスター・モーフィン』と同じアコースティックの曲でも大きく印象が違い底抜けに明るいカントリータッチ。キース・リチャーズが持ち込んだ?カントリーをすっかりメンバー全員が楽しんで消化してしいる。メンバー全員が楽しくセッションしている様子が目に浮かんでくる。ミック・ジャガーはカントリーシンガーを真似た太めのヴォーカルでアコースティック・ギターを片手に歌いあげる。イアン・スチュアートのピアノも楽しく踊っている。
10.Moonlight Mile ・・・ ★★★★★(5点)
キース・リチャーズ不参加の曲。しかし、元になっているのはキース・リチャーズが録り溜めした断片『Japanese Thing』を元にミック・テイラーとミック・ジャガーが思いっきり膨らました。何故『Japanese Thing』とキースが名づけたかは知らないが東洋的なフレーズが数多く収められているアコースティック・サウンド。ラストにふさわしく情緒溢れる余韻が美しく奏でられている。これぞ隠れた名曲。
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発売日:1974年10月
プロデューサー:ザ・グリマー・ツインズ
発売時年令:ミック・ジャガー(31) キース・リチャーズ(30) チャーリー・ワッツ(33) ビル・ワイマン(37) ミック・テイラー(25)
最高位:イギリス-第2位 アメリカ-第1位
★★★★(4点)
1968年の『ベガーズ・バンケット』から1973年の『山羊の頭のスープ』まで正にストーンズの黄金期を共に築いてきたジミー・ミラーのプロデュースから卒業し、このアルバムからミックとキースによるセルフプロデュース(ユニット名『ザ・グリマー・ツインズ』)となった。
それだけに気合が入っていたのか6分を越すような大作を3曲も収録したり、楽曲のレベルの向上も目指しており、曲によってはシンセサイザーを導入したり、天才ギタリストのミック・テイラーのギターソロもふんだんに取り入れている。
しかし、セルフプロデュースのせいか全体的にまとまりの無さというかダラダラとした感じも印象として受けてしまう所も少なからずあり、ジミー・ミラーがプロデュースしていたらもう少しタイトになっていいアルバムにもなっていたような気もしないでもない。
アルバムを追う毎に名演を見せてきたミック・テイラーだが、どれだけ活躍しても、キースの代わりにストーンズサウンドを支えても、作詞作曲には名前を入れてもらえず、バンドを抜けることとなり、ストーンズの今後のサウンド面で非常に惜しい結果となったが、遅かれ早かれ、そうなる運命だろう。
1.If You Can't Rock Me ・・・ ★★★★☆(4.5点)
チャーリーのドラムと共にキースの荒っぽいギターリフで始まるアルバムのオープニングを飾るにふさわしい曲。バンドメンバー全員が激しくとんがっている(ベースもキースが弾いているようだが)。シングルカットされていないので印象が薄くなってしまうが、ローリング・ストーンズ独特の高揚感溢れるロックサウンドで文句なしにかっこいい。基本的にキースのギターが大勢を占めるが、キースでは真似できない?ミック・テイラーの高速ギターが随所に入ってきて躍動感をつけている。この喧騒感とまとまりの無さがジミー・ミラーを離れてセルフ・プロデュースになった影響によるものと思われるが、それはそれでよしとしよう。
2.Ain't To Proud To Beg / Norman Whitfield ; Edward Holland,Jr. ・・・ ★★★★★(5点)
US 34枚目シングル チャート最高位 第17位
70年代に入ってもアルバム1枚に1曲はカバー曲を入れることが多かったストーンズ。カバー曲の選曲とロックサウンドに変化させるアレンジは素晴らしく、楽しみでもある。この曲は何曲もカバーしているザ・テンプテーションズの曲。割とオリジナルに忠実に進行する。チャーリーのドラムに合わせてバーンと鳴らすだけのキースのギターの独特の間での入り方がかっこいい。それに続くビリー・プレストンのキーボードや地味ながらも主張するエド・リーチのカウベルも効いている。終盤どんどん高揚してくるリズム隊の演出も冴えている。でも、やっぱりキース。先のギターもいいが、出だしのコーラスでの音痴なキース、中盤に入って下手うまなギターソロを炸裂させるキースがたまらない。ミック・ジャガーは明るく歌っているが、歌の内容は別れようとしている彼女をプライドを捨てて必死に引き止めようとする情けない男の姿。妙に好感をもってしまう。彼女と喧嘩した時に・・・。
3.It's Only Rock'n Roll (But I Like It) ・・・ ★★★★★(5点)
US 33枚目シングル チャート最高位 第16位
UK 20枚目シングル チャート最高位 第10位
ローリング・ストーンズ加入前のロン・ウッドのソロ・セッションで生まれた作品。ロン・ウッドがギター、ウィリー・ウィークスがベース、ケニー・ジョーンズがドラム、デビッド・ボウイがコーラスをつけた曲をミックとキースが持ち帰って自分たちのヴォーカルとギターを大きく被せてしまった。かろうじてインスピレーションとしてロン・ウッドの名前が見られるが、ミックはいくつもヴォーカルを被せて、キースも個性的なギターを何本か被せてオリジナルの音を目立たなくしてしまっている。しかも、アルバムタイトルもこの曲にして、このアルバム最初のシングルもこの曲。元が他人の曲なのに・・・。チャーリーやビルはこの曲には参加していない。ロン・ウッドは今でも時々気の効いた曲をストーンズに提供しているが、加入前のこの曲はその最たるものだ。ミックとキースの奥で聴かれるアコギもなかなか渋いし、この曲の聴きどころは随所にあるが、なんと言っても力強いサビの歌詞だろう「I know it's only rock'n roll(俺だってただのロックンロールだってことは分かってる)」と言ったすぐに「But I like it(でも俺はそいつが好きなんだ)」と歌うカッコよさ。これを大勢のヴォーカルでシャウトするサビは本当に堪らない。聞き込めば聞き込むほどよくなっていく。
4.Till the Next Goodbye ・・・ ★★★☆(3.5点)
1曲目から3曲目までコンサートさながらに突っ走ってきて、ここでブレイクダウン。70年代の秋の早朝の喫茶店に似合いそうなフォークソング。前作『山羊の頭のスープ』収録のヒット曲『悲しみのアンジー』から繋がるサウンド。ミック・ジャガーとミック・テイラーで作られたような感じで、しみじみとこみ上げるバラードだが、よく聞くと単調な繰り返しで、かったるさも感じることもあったが、リマスターでのフォークとスティールギターの美しい音色に再び参ってしまった。
5.Time Waits for No One ・・・ ★★★☆(3.5点)
「時は誰のことも待ってくれない 俺さえも待ってくれない」かなり詩的で哀愁の漂う歌である。時を刻むかのようなドラム演奏に始まり、流れ星のように輝く音やアコースティック・ギターの入り、曲自体もドラマティックに展開していく。後半からセッションとなるが、1971年発売の『スティッキー・フィンガーズ』の『キャン・ユー・ヒア・ミー・ノッキング』ほどかみ合ってはいない。ミック・テイラーが長々と名演を披露するが、作詞作曲者はジャガー・リチャーズのみとなっている。ミック・テイラーの不満は募りこのアルバムを最後に脱退した。さよならミック・テイラー。
6.Luxury ・・・ ★★★(3点)
1~3曲目で突っ走り4曲目で落ち着いて5曲目に至っては暗くなってしまったが、この6曲目で一気に明るくテンポアップ。このアルバム中唯一の日本語タイトル『快楽の奴隷』がつけられている。レゲエの要素も取り入れた明るいロックナンバーだが、内容は生活のために一生懸命働く労働者階級が、ただただ愚痴をこぼしている内容。
7.Dance Little Sister ・・・ ★★★★(4点)
ピアノのイアン・スチュアートも含めたオリジナルの6人編成の良品。ギターリフといいギターソロといい自然と体が動く。ミックのヴォーカルもキースのコーラスもきまっている。小劇場のライブで是非演ってほしい。
8.If You Really Want to Be My Friend ・・・ ★★★★(4点)
ミック・ジャガーのかなりの意欲作とも言えるソウルナンバー。世間的にはあまり評価がいいとは言えないが個人的にはかなり好きな曲。バックコーラスにブルー・マジックという4人組のソウルシンガーをしたがえてのミック・ジャガーの熱唱が心に染みる。一番のハイライトは中盤に出てくるハモり「And I really want to understand you baby」(本当にお前のことを分かってあげたいんだ)。誰がハモったかクレジットはないが、できればキース・リチャーズであってほしいと切にねがっている。さらには、直後のミック・テイラーの泣きのギターも効いている。この曲もコンサートでは全然演ってくれないが、是非ライブでも聴いてみたい。
9.Short and Curlies ・・・ ★★★(3点)
イアン・スチュアートのピアノがジャズっぽさを感じさせる。それに呼応するかのように間の抜けたスライド・ギターをミック・テイラーが弾く。女の虜になって逃れられなくなった哀れな男をミックとキースが全編にわたってハモって歌う。3分足らずの曲でラストのミック・ジャガーによる大作へのつなぎ的な曲。
10.Fingerprint File ・・・ ★★★☆(3.5点)
ミック・ジャガーの意気込みが最も強く感じられるファンクナンバー。オープニングからミック自ら慣れないファンキーなギターを弾き、ヴォーカルもクールに声を飲み込みながら甲高い声でファンキーな黒人の真似をして歌う。終盤もあらゆる声色を駆使して一人芝居さながらに歌いあげる。メンバー全員がこのミック・ジャガーの趣味を全面サポート。キースがワゥワゥギターでサポートし、ビル・ワイマンがシンセサイザーをプレイ。ファンクの要ともいうべきベースラインは天才ミック・テイラーに託し曲の最後までミック・ジャガーのヴォーカルに付きあう。しかし、やはり、まだまだこなれていないファンクの真似事に終わってしまっている。少し、間延びしたまとまりの無さが気になる。キースのギターもなかなかユニークだし、ミック・テイラーのベースも面白いだけに惜しい。ジミー・ミラーがプロデューサーだったらもう少し・・・。こんな、曲はやらないか。
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発売日:1978年6月
プロデューサー:ザ・グリマー・ツインズ
発売時年令:ミック・ジャガー(34) キース・リチャーズ(34) チャーリー・ワッツ(37) ビル・ワイマン(41) ロニー・ウッド(31)
最高位:イギリス-第2位 アメリカ-第1位
★★★★★(5点)
1971年発売の『スティッキ-・フィンガーズ』で一度頂点を極めたローリング・ストーンズだったが、翌年発売のストーンズ最高傑作との呼び声が高い『メインストリートのならず者』を経て、『山羊の頭のスープ』『イッツ・オンリー・ロックンロール』では天才ギタリストのミック・テイラーの力も借りて音楽的な質のこだわりも見せ始めていた。そして、前作ではミック・テイラーは去ったものの後任のギタリストを探すついでに、名ギタリストたちに競演させ『ブラック・アンド・ブルー』というファンク、ブルース、ソウル、レゲェという要素を交えてロックの質を高めるに至った。しかし、『スティッキー・フィンガーズ』以降もアメリカで1位は獲得しているが徐々に売れ行きは少なくなってきていた。
そんな折、ストーンズの地元イギリスで起きたパンクムーヴメント。ストーンズの次の世代とも言うべき若者たちのパンクバンド勢はストーンズをダサい音楽、終わってしまったバンドとののしり、当時のストーンズが失っていたスピード感と荒々しくワルなロックを展開していく。ストーンズは真面目にロックの可能性を追及して気づいたら時代に取り残されてしまっていた。
事実、個人的に今でこそ『ブラック・アンド・ブルー』はかなりいいアルバムとして受け入れることができるが、ストーンズを好きになってストーンズの過去のアルバムを当時、学生だったがお金をはたいて一気に大人買いした時に一番、とっつきにくいアルバムが『山羊の頭のスープ』と『ブラック・アンド・ブルー』であったことは否定できないし、ストーンズをこれから初めて聴こうという人にお勧めできないアルバムでもある。
ミック・ジャガーはそんなパンクバンドの若造の悪口なんか聞き流す・・・ような大人ではなかった。ニューシングルとして発売した『ミス・ユー』では、当時爆発的に流行したディスコサウンドを取り入れた作品に仕上げ、その他の曲は明るくキャッチーな疾走感のあるロックンロールを作り上げた。前作『ブラック・アンド・ブルー』は7分を越す大作を含め5分前後の長めの曲が多く、わずか8曲しか収録されなかったが、このアルバムでは長くても4分48秒で、その他すべての曲が4分前後とコンパクトにまとめられた。歌詞の内容も比較的、真面目な内容だった『ブラック・アンド・ブルー』に比べ、この『女たち』はかつての悪ふざけした内容が多い。しかも、ほとんどの曲でミック・ジャガーがギターを弾いていることからも、このアルバムにかけるミック・ジャガーの思いは相当なモノであったに違いない。また、キースがカナダで逮捕され裁判中という過酷な状況であるにも関わらず、必殺のリフは見せないものの全面的にミック・ジャガーに協力したことや(そんな状況だからなおさら)、いい音色は奏でるが真摯でうつむきかげんなミック・テイラーの後任が、対称的に明るいキャラクターのロニー・ウッドであったことも、このアルバムに大きな影響を与えてる。
こうして、あらゆる面で売れることを考えて作り出された結果、ダサいバンドどころかアメリカでのストーンズ最大のヒットアルバムとなり(ベストアルバム除く)、一矢報いることに成功した。ただし、イギリスで1位を獲れなかったことは必ずしもパンクバンドたちに勝利したとは言えないかもしれない。
1.Miss You ・・・ ★★★★☆(4.5点)
US 39枚目シングル チャート最高位 第1位
UK 23枚目シングル チャート最高位 第3位
ミック・ジャガーが追求し続けている黒人音楽。とりわけこの時期はファンクに傾倒していき、自然とディスコサウンドも取り入れるようになる。1976年、前作『ホット・スタッフ』でディスコサウンドを取り入れシングルとしても発売したが当時はあまり受け入れられず、ヒットには結びつかなかった。1年後の1977年、『ミス・ユー』という曲の素材が出来上がっていた頃、全世界の若者文化に影響を与えた伝説的な映画『サタディ・ナイト・フィーバー』が上映され、全世界にディスコ・ブームが到来。そんな中で『ミス・ユー』が完成され、1978年アルバム『女たち』の先行シングルとしてリリース。そんな時代背景からストーンズのキャリアの中でも最大のヒットとなり、今のところストーンズのアメリカでの最後のNO.1獲得シングルとなっている(イギリスでは『ホンキー・トンク・ウィメン』以来NO.1獲得はない)。後に発売されるベストアルバム『ジャンプ・バック』でのミック・ジャガーの解説では、キースが麻薬所持で逮捕された時に、ビリー・プレストンとジャムっている時に思いついたと語っている。また、特にディスコも意識していないとも語っている。この曲はミック・ジャガーのヴォーカルやキースの歌に呼応するギターも特徴的だが、ディスコサウンドの要となるチャーリーのドラムやビルのベースも活かされたサウンドとなっている。ミック・ジャガーもギターで参加。また、イギリスのサックスプレイヤー、メル・コリンズが大人の味付けをしている。シングルのカップリング曲がディスコと正反対に位置するカントリータッチの『ファラウェイ・アイズ』というのも面白い。
2.When the Whip Comes Down ・・・ ★★★★(4点)
ローリング・ストーンズのメンバー5人によるロックンロールナンバー。1970年代後半に出現したパンク勢により、もう終わってしまったダサいロックバンドとしてローリング・ストーンズの名前が挙げられたことを意識して、かつてのストーンズらしさを取り戻した曲づくりが行われた。激しく叩くドラムに前作よりも速いギターが絡む(ライブではもっと速く演奏される)。真面目一辺倒だった前作の歌詞と比べても、ゲイを主眼にした内容でサウンド的にも荒々しさを見せている。ここでも、ミック・ジャガーがギターで参戦している。
3.Imagination / Norman Whitfield ; Barrett Strong ・・・ ★★★★(4点)
テンプテーションズ好きのストーンズが前々作の『イッツ・オンリー・ロックンロール』収録の『エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ』に続いてカバーした曲。憧れの女性に声をかけれずに思いをめぐらすという内容は『エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ』と同様に情けない男が歌われているが、大半の男の姿には違いない。オリジナルはかなりスローテンポで物悲しく歌われるが、キースとロニーとここでもミックのギターが煽ってアップテンポで歌われる。これもパンクの影響か!?
4.Some Girls ・・・ ★★★☆(3.5点)
のんびりのどかに始まり間の抜けたハーモニカの音色が被さる。ぐしゃぐしゃとエレキギターが鳴らされて途中きらびやかにアコギも入れてきたり、凝った作りにはなっているが最後まで盛り上がるパートはない。色々な国の女が登場するが、なかでも黒人女は一晩中SEXしたがるという無茶苦茶な歌詞まで入っていて当然問題となる。音楽的深みに達しようとしていた前作とはまるで違う内容である。ここでも、ミックがギターを弾く。
5.Lies ・・・ ★★★★(4点)
ガラスを割るようなドラムで始まる混じりっけなしのストーンズ5人編成による高速ロックンロール。ロニーとキースとミックのギターバトル。この手の歌は楽曲ありきで、歌詞は女の嘘をののしるというどうでもいい内容。5人でこのロックンロール文句なしにかっこいい。
6.Far Away Eyes ・・・ ★★★★(4点)
高速ロックンロールの後は一転してスローで微笑ましいカントリーソング(歌詞はチャラけてるけど)。ロン・ウッドがカントリーでよく使われるペダル・スティール・ギターで雰囲気を盛り立てる。ミックは今回はギターではなくピアノを演奏(映画『シャイン・ア・ライト』ではフォークギターを弾いている)。どの曲を聴いてもミック・ジャガーのこのアルバムに賭ける思いが伝わってくる。
7.Respectable ・・・ ★★★☆(3.5点)
UK 24枚目シングル チャート最高位 第23位
またまたアップテンポなロックンロール。そして嬉しいことにまたまたメンバーのみの演奏で飾りっ気なしのロックンロール。これまではキースとロニーはお互いの隙間を埋めるようにギターを入れあっていたが、この曲はそれぞれに好きなように弾いて、チャック・ベリーの頃からのロックンロールパターンやソロを入れるという雑だけど何故か重なり合うユニークなギター競演となっている。その騒々しさが実にいい味を出して曲に勢いをつけている。またまた、ミックもギターを弾いている。ミック・ジャガーは後に発売されるベストアルバム『ジャンプ・バック』の自身の曲解説で歌詞は当時の妻ビアンカ・ジャガーのことを歌っており、当時パンクに影響を受けたことも認めている。
8.Before They Make Me Run ・・・ ★★★☆(3.5点)
ドラッグ遊びをやりすぎて、とうとうカナダで逮捕。終身刑に科せられる直前までいった。とうとうキースも懲りてドラッグから足を洗った。そんな中キースは自身の心情と反省の意を示した曲を作った。それにしても、まだ判決が言い渡されていなかった時期の録音だが、キースが甲高い声のせいかやたらと陽気なロックンロールに聞こえる。結局、何故か社会奉仕活動と引き換えに刑を免れるというラッキーな判決となる。因みにキースが選んだ社会奉仕活動はライブ演奏!?今でもお詫びしているのかコンサートのウォーミングアップはカナダで行っている。2006年にキースはフィジーでやしの木より低い木から落下し脳震盪を起こしツアーを中断。復帰後のキースコーナーではしばらくこの歌を歌っていた。「みんなにせかされる前に自分のペースで歩きたい」と。
9.Beast of Burden ・・・ ★★★★(4点)
US 40枚目シングル チャート最高位 第8位
前作『ブラック・アンド・ブルー』は全編真面目な音楽だったが、このアルバムは全編を通してロックらしい?おちゃらけで疾走してきた。そんな中で1曲目の『ミス・ユー』とこの曲だけが?真面目な歌だ。比較的スローバラードになっていて、歌詞の内容は、女に振り回されている、どちらかというと情けない男のことがここでも歌われている。キース・リチャーズがアニタ・パレンバーグの事を歌った!・・・という説はどこにもない。こちらもストーンズメンバー5人のみの演奏となっている。
10.Shattered ・・・ ★★★★(4点)
US 41枚目シングル チャート最高位 第31位
ストレートなロックンロールが多い中、この曲はひねった作りとなっていて、何度聞いても飽きないし、このアルバムのラストを締めくくるのにふさわしい曲となっている。全体的にタイトで引き締まった感じではあるが、ぐしゃぐしゃと鳴るエレキが特異な感じに聞こえる。ミックのヴォーカルも舌っ足らずに歌う感じで終盤のラップも面白い。よく聞くとスティールギターや灯油缶を叩いたような音のパーカッション、手拍子など面白い音作りとなっている。歌詞はニューヨークの風俗を歌っているが、ミック・ジャガーがお気に入りなのかライブでよく取り上げられるが、ギターリフなんかは再現されていないので、個人的には好きなライブヴァージョンはないが、映画『シャイン・ア・ライト』のテイクだけは好きだ。
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6.Mona (I Need You Baby) / Ellas Mcdaniel ・・・ ★★☆(2.5点)
邦題『愛しのモナ』。音質はあまりよくない。作詞作曲のエラス・マクダニエルズとはボ・ディドリーのことで、日本でもロン・ウッドが連れてきて一緒にツアーをしたこともある四角いギターがトレード・マークのR&Bシンガー。ローリング・ストーンズはギターの演奏法(ボ・ディドリー・ビート)を真似て忠実に再現しようと試みられている。イギリスでは1stアルバムにこの曲を収めているが、アメリカ盤の1stアルバムにはこの歌を外し、このボ・ディドリー・ビートを強調してこの『愛しのモナ』そっくりにカバーしたバディ・ホリーの『ノット・フェイド・アウェイ』をオープニング曲に加えた。
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3.You Can't Catch Me / Chuck Berry ・・・ ★★☆(2.5点)
キース・リチャーズのギターの師。チャック・ベリーの1956年発表の曲。ストーンズも十分に速いがチャック・ベリーのオリジナルの方がさらに速くてキレがある。ローリング・ストーンズヴァージョンは少しテンポを落としてミック・ジャガーの歌いっぷりもどこか子供が歌うみたいに感情込めずにはっきりと歌っている。ジョン・レノンはビートルズの『カム・トゥゲザー』で出だしをこの曲の一節「Here come up flattop ,he was moving up with me~ 」を拝借して作られている。後にソロになったジョン・レノンはアルバム『ロックン・ロール』でこの曲をカバーしているが、ジョン・レノンヴァージョンは『カム・トゥゲザー』に近い感じで歌われている。
オリジナルのチャック・ベリー
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1.Everybody Needs Somebody to Love / Solomon Burke ; Jerry Wexler ; Bert Russel ・・・ ★★★(3点)
同時期にイギリスで発売されたアルバム『ザ・ローリング・ストーンズ No.2』でも1曲目を飾ったが、5分超のロングヴァージョン。こちらは3分のショートヴァージョン。長さだけではなく、曲の雰囲気も異なり、こちらの軽いノリとなっていて完成版とは思えないような荒さがあり、逆に5分超の方がR&B色が濃く丁寧に歌われている。
真面目に歌っている姿が初々しい ~ I need you you you ~![]()
40年後の ~ I need you you you ~![]()
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発売日:2007年11月
プロデューサー:Tim Mitchell
ディレクター:Nick Wickham
最高位:アメリカ(DVDチャート)-5位
オーラル・フィクゼイション・ツアーの模様を収めたDVD。2006年12月にマイアミとプエルトリコで収録。
大ヒットアルバム『オーラル・フィクゼイション』のツアーというだけあって観客の盛り上がりも絶好調。観客の眼差しを見ていると、シャキーラが本当にファンから愛されているということが分かる。
最近のシャキーラは自身の美貌とプロポーションを強調して、アメリカのポップスターとして上り詰めた姿が認知されているが、かつてのライブではAC/DCをカバーしたりエアロスミスをカバーしたりしていたこともあり、元々は女性ロックシンガーであった。ここでのライブでもマイクスタンドを振り回したりギターを弾いたり、コンサート中は終始裸足で歌ったりとやんちゃな側面も数多く見られる。しかし、女性は売れるためには今ではセクシーさが重要な要素となってくるので、そういう要素もいかんなく見られる。
それにしても、アメリカで売れている他のアーティストに比べてとにかくシャキーラは多才である。ギターを弾くだけではなく、ほとんどの曲で作詞作曲に携わる。もちろん、スペイン語や英語が堪能で、それに加えてセクシーな魅力で踊って魅せることができる。このライブでもそういったパフォーマンスが随所に見られ、観客を飽きさせることはない。
★★★★(4点)
1.Intro
イントロは何故か琴の演奏。とても、日本的と思いきや琴を弾いているのは、スニーカーにネクタイをした外国のおっさん。BGMにすればよかったんだけどシャキーラが出てくるより先にこのおっさんがライトを浴びる。せめて着物を着た日本女性にしてくれればいいんだけどマイアミの観客には関係ないか。シャキーラの吐息が時々聞こえファンの興奮も増してくる。
2.Estoy Aqui ・・・ ★★★★(4点)
イントロの琴の音色を引きずってこの曲が始まる。シャキーラが現れた瞬間、客から大歓声とあこがれの眼差しがそそがれる。シャキーラも満面の笑みでそれに応えて観客を包み込むようにステージ全体を飛び回って大きく歌う。ファンにここまで愛されているんだと感じる。この曲は1995年発売のファーストアルバム『裸足のままで』のオープニングナンバー。正に裸足のままでステージに登場。オリジナルはアコースティックなオープニングから始まり徐々に盛り上がってくる歌だが、ここではいきなりヴォルテージ全開。DVD見てるだけでも興奮してくる。シャキーラ自身が作った曲で母国語のスペイン語で歌われる。
3.Te Dejo Madrid ・・・ ★★★★(4点)
のっけからギターの演奏に合わせ足をスタンプさせ激しく挑発的なパフォーマンスを見せるシャキーラ。かと思うと陽気に「ジャンプ」って言ってお客さんと一緒に楽しく飛び上がったり、はたまたマイクスタンドをポールに見立てて絡みつき、腰をゆっくりと突き上げてみせたり、小道具としてハーモニカを吹き鳴らしたりと見せ場が多い。2001年に発売された初めて英語圏をマーケットにしたアルバム『ランドリー・サーヴィス』収録だがスペイン語のとっても明るい歌。
4.Don't Bother ・・・ ★★★★☆(4.5点)
3曲目で初めて英語の歌。プロモではキャミソール姿で男に絡み付いたり車のシートで太腿を露にしたりセクシーな映像ばかりだったが、ライブではとにかくかっこいい。ギターを弾きながら激しく熱唱。PVでも弾いていたちょっとしたギターソロまで披露し、文句のつけようがない位にかっこいい。オリジナルは2005年発表の『オーラル・フィクゼイションvol.2』収録。
5.Antologia ・・・ ★★★☆(3.5点)
『ドント・バザー』で一気に盛り上がったところで早くも一休み、イスに腰掛けてバラードを歌う。日本語タイトル『あなたが欲しい』だが、情熱的な曲ではなくしっとりとしたバラード。コンガとスティールギターとフォークギターという編成でアコースティックに歌う。そう、なんだか会場はフォーク集会のような雰囲気。ヒスパニック系のお客さんが多いようで、このスパニッシュソングを、なんとペンライトを振って一緒に合唱。この曲もファーストアルバム『裸足のままで』に収録されているが、こんないい曲をシャキーラは17歳の時に自作している。
6.Hey You ・・・ ★★(2点)
この曲を歌う時はいつも素っ頓狂なトランペットに千鳥足で酔っ払ったようによろけながら歌う。個人的にはあまり好きではない曲。2005年発売の英米向けアルバム『オーラル・フィクゼイションvol.2』のイングリッシュ・ソング
7.Inevitable ・・・ ★★★(3点)
シャキーラ自らアコースティック・ギターを弾いて歌う。ロックバラード。やはり、ヒスパニック系のお客さんが多いみたいで、ややスローなスパニッシュソングになると大合唱となる。終盤のギターの伴奏が激しくロックしている。1998年発売のセカンドアルバム『ドンデ・エスタン・ロス・ラドローネス?~泥棒はどこ?』収録。
8.Si Te Vas ・・・ ★★★(3点)
先ほどの曲と同じく1998年発売のセカンドアルバム『ドンデ・エスタン・ロス・ラドローネス?~泥棒はどこ?』収録のスパニッシュソング。出だしはシャキーラのもう一つの声であるかわいい声で歌い始める。この曲を聴いて、何故、自分がシャキーラに惹かれるのかがよく分かった。彼女はロック・シンガーだということがこの曲で思い知らされる。バック・バンドもようやく本領発揮という感じでギターなり、ベースなり思い思いに激しい演奏で観客にアピールして楽しんでいる。シャキーラも会場を駆け回り、マイクスタンドを振り回し、マイクを観客に向けて歌わせるなど、ロックミュージシャンがやるパフォーマンスを見せている。今やシャキーラはラテン系のポップミュージシャンとして認知されているが、自分で作詞作曲もこなすロック・ミュージシャンだということを再認識させられる。
9.La Tortura ・・・ ★★★☆(3.5点)
2005年発売の大ヒットスパニッシュアルバム『フィハシオン・オラル vol.1』のリード・シングルに選ばれたラテンポップナンバー。CDのみならずPVでも競演したアレハンドロ・サンスが登場し、コンサート前半のハイライトとなった。シャキーラはPVではメタルカラーのボディペイント姿で胸を大きく円を描いてグルングルン回す踊り?を見せていたが、コンサートでも照れ笑いを浮かべながら再現している。スペインではCDを出せばベストセラーのアレハンドロ・サンスとの絡みもPVほどきわどさはないが、ギターを弾きながらシャキーラを凝視しながら絡んでいく。観客もポイントポイントで合掌し、盛り上がりをみせる。
10.No ・・・ ★★☆(2.5点)
同じく『フィハシオン・オラル vol.1』からのスパニッシュバラード。胸元くっきりの赤い衣装に着替えてアカペラで出だしを歌う。しっとりと聖母のようにくぐもった声で観衆を包み込むように歌う。途中赤い衣装が鮮やかな蝶の羽のように広がり、美しい舞を見せる。
11.Whenever,Wherever ・・・ ★★★(3点)
2001年に発売されたファーストイングリッシュアルバムの『ランドリー・サーヴィス』からシングルカットされた曲。アメリカンチャート第6位を記録した曲。この曲で再び衣装チェンジ。今度はポリネシアンダンサーみたいな露出の多い衣装でロープを身体に絡ませながら挑発的に腰をくねらせる。音楽はラテンポップ。シャキーラは曲の途中で観客席へ流れ込み、観客とコミュニケーションをとりながら歌い回る。ファンサービスを大事にしている様子が伺える。
12.La Pared ・・・ ★★☆(2.5点)
またまた衣装チェンジ。今度は胸元が大きく開いた黒いTシャツに黒いパンツルックというラフな格好。演奏はピアノのみで『フィハシオン・オラル vol.1』収録のバラードをピアノのそばで椅子に腰掛けて歌う。それにしても、ここのお客さんは異常なまでにシャキーラを崇拝しているようで、このバラードも一生懸命歌っている。シャキーラも思わずマイクを向けて歌を拾う。シャキーラはヒスパニック系の人たちにとっては英雄なのであろう。
13.Underneath Your Clothes ・・・ ★★★☆(3.5点)
2001年発売のアルバム『ランドリー・サーヴィス』収録の名バラード。アメリカでもシングルとしてそこそこ売れた曲。イングリッシュソングでも観客の盛り上がりはすごく、シャキーラと一緒に大合唱。ここでは、色々な観客の表情を楽しむことができる映像となっている。陶酔しきって歌っている人や、ペンライトで手を振っている人に紛れて携帯で写している人や、堂々とカメラを握っている人、ローリング・ストーンズのベロマークTシャツを着ている女の子やこの曲のPVのように恋人にもたれかかっている女性などなど・・・。PVといえば、この曲のPVでのシャキーラは長い髪をブロンドに染めて、シャキーラのPVの中では最も美しい姿を見せている。しっとりとした歌なのだが、途中で急にエアロスミスのような盛り上がりを見せてマイクスタンドを引きずる持ち上げる髪を振り乱して歌う・・・それらの姿もかっこよくきまっている。PVも要チェック。
14.Pies Descalzos ・・・ ★★☆(2.5点)
1996年発売の『素足のままで』に収録の初期のロックナンバー。とはいえ、原曲よりはロック色が薄まりかなりポップでノリのいいアレンジになっていて会場も大いに盛り上がっている。シャキーラもポージングは時折かっこつけてるけど、タテノリでジャンプしまくり。ただ、個人的には原曲の方がロックっぽくっていいんだけど・・・。プロモでも荒れた草原でサングラスをかけてマイクスタンドを振り回して歌うトンがったシャキーラが見られる。
15.Ciega,Sordomuda ・・・ ★★☆(2.5点)
1998年の『~泥棒はどこ?』に収録。アコースティック・ギターが印象的だが、タイトルとは裏腹に陽気なラテンロックナンバーでシャキーラも活き活きとした笑顔で歌っている。アンコールを残したラストの曲ということで、会場全体もパーティのように盛り上がっている。是非、来日して欲しいと思うのだが、海外アーティストが日本人は大人しすぎると言われてしまうように、日本人ではここまで陽気なノリは見せられないだろう。
16.Ojos Asi ・・・ ★★★(3点)
ラス前の曲は前曲に続き『~泥棒はどこ?』に収録のナンバー。またまた衣装をチェンジし髪を束ねラストに控える『ヒップス・ドント・ライ』を意識した衣装で登場し、なまめかしいアラビア系の踊りをたっぷりと披露し聴衆を魅了する。束ねた髪を解いて歌に入るが歌自体もアラビア系の歌で腰をフリフリ胸をフリフリ時折照れ笑いを浮かべながら踊りながら歌っている
17.Hips Don't Lie ・・・ ★★★☆(3.5点)
ラストは2006年に発売されたシングルで後に『オーラル・フィクゼイションvol.2』の再発の際に収録された大ヒットシングル『ヒップス・ドント・ライ』。腰に大きなパープルの布を巻きつけビデオさながらに陽気にセクシーに踊るシャキーラ。ゲストに原曲でも競演しているワイクリフ・ジョンも加わり会場全体もラストにふさわしく盛り上がる。途中ベリー・ダンサーズや紙ふぶきも舞い最高潮に達したままコンサートの幕を閉じる。日本でも見たい!!
Bonus Features
Video Clip : Las De La Intuicion ・・・ ★★★★(4点)
何故かミュージック・ビデオが収録。『フィハシオン・オラル vol.1』からシングルカットされた曲。他にもヒット曲が満載だが、この曲だけが収録されている。このビデオはやばいくらいにエロビデオ。パープルのショートのおかっぱのウィグにミニスカートというやばいいでたちで登場。最初からミニスカートをちらっとまくって見せたり、シルエット越しにお尻をぷりぷりとダンスしたり、そしてついには同じようなコスチュームをした仲間を引き連れてパンチラダンスが始まってしまう。シャキーラを知らない男子もこのビデオだけでファンになること間違いなしな逸品です。
Live : Obtener un si ・・・ ★★★(3点)
同じく『フィハシオン・オラル vol.1』収録の曲。アメリカ盤はめったに見られないセクシーでキュートなヴォーカルでボサノバ風な曲。ミニオーケストラを従えてのライブ映像。照れ笑いを浮かべながらキュートにセクシーに歌うシャキーラが印象的。
Live : La Pared ・・・ ★☆(1.5点)
何故か本編と同じ曲の別会場でのライブ映像。本編と同じ衣装で同じように歌う。本編に比べて画像も荒く何故ボーナスとして選ばれているのか理解に苦しむ。
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Sonic Youth『Sacred Trickster』
いつものように不協和音で始まるいつものようなサウンド。
ネタ切れ?と思わせる程、いつものような感じ。
もう聴き飽きたかな?と、思いつつも何度も聴いてしまう。
そして、何度か聴いている内に、またまたはまってしまう瞬間が訪れてしまった。
たぶんファンなら分かってくれるはず。
いけないとは思いつつも、強力な磁力によって惹き付けられていつの間にかイカされてしまうこの感覚を・・・。
一度おとされたらオレみたいに抜け出せなくなるから十分に気をつけてくれ・・・。
因みにこの曲のヴォーカルはキム・ゴードン。
キムの踊りやステージ衣装も昔のままだ ![]()
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Michael Jackson『Man in the Mirror』
1982年に発売した『スリラー』によって人類史上最高の成功を収めたマイケル・ジャクソン。
続いてのアルバム『バッド』は5年後の1987年に発売。
このアルバム『バッド』からは9曲シングルカットされ、その中でも5曲がビルボードチャートの第1位を記録。
そんな、マイケル・ジャクソン絶頂期に発売された曲で『バッド』収録のもちろんナンバー1を獲得した曲だ。
元々『バッド』収録曲は『スリラー』以上にポップでダンサンブルでロックしていてかっこよく曲のクォリティーが高い。
そんな中でもこの曲はそれらの要素がすべて詰まっており、人類への愛情を歌いあげる歌詞も含めてマイケル・ジャクソンの集大成ともいえる。
感動的なバラードだが、特にマイケル・ジャクソンの熱唱が力強くかっこよく印象に残る。
もちろん「アォー」とか「フゥー」っていう声もふんだんに盛り込まれている。
さらに、終盤に加わるゴスペル隊がより一層この曲に深みを与えている。
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発売日:2008年10月6日
プロデューサー:デイブ・サーディー
最高位:イギリス-1位(80万枚) 日本-2位(19万枚) アメリカ-5位(12万枚)
オアシス7枚目のスタジオアルバム。今回はアメリカマーケットにも力を入れてライブ活動を行った結果、アメリカのビルボードチャートでも久々のトップ5入りを果たしたが、セールスは日本よりも悪くなっている。
最近はアルバムを出せばすぐにファーストアルバム『オアシス 』と比較されてしまい、当のノエル・ギャラガーまでもファーストと比較して語るようになってきた。このアルバムに関してはノエル曰くファーストの次にいい出来だそうだ(毎回そんな事を言っているような気もするが・・・)。内容も全編にわたってこれまで以上にロック色の濃い内容となっており、一番最初に聞いた時は、休まる曲がなく疲れも覚えた。
しかし、何度か耳にするうちに、今まで以上に重低音が強調された、ぶ厚い曲調が心地よくなってきて、これはファーストに次ぐロックアルバムかと思った時もあったが、こうして改めて1曲1曲聴いてみると、やはり、ファーストアルバムには遠く及ばない平凡なアルバムに感じてしまう。
内容といえば、ギャラガー兄弟はビートルズの曲を繰り返し繰り返しリメイクしているような感じで、今回も相変わらずビートルズのパクりというかビートルズ以外の曲からも多く引用しているようで、どこかで聞いた曲ばかりで聞くほどに、これは誰の歌のパクり?という方に興味を持ってしまい雑念なしでは鑑賞できない。ただ、それはそれとして1曲目の出だしの音の期待感というか高揚感、ドキドキ感はさすがで、そのまま一気に4曲目の『The Shock of The Lightning』まで聞かせてしまうのはさすがだ。そして、最初は印象が薄かったが、日本のアニメの主題歌になったり、日本のTV番組で歌ったりシングルカットもされた7曲目の『Falling Down』も秀逸。また、パクりとは言え、どの曲も音の懲り方は半端ではなく、それが強調されるわけでもなく、さりげない味付けとして聞かせているのがノエル・ギャラガーの一番クールな所で、その味付けが曲に深みを加えていて他のロックバンドと一線を画すのがオアシスサウンドの特徴ともなっている。
★★☆(2.5点)
1.Bag It Up ・・・ ★★★★(4点)
オープニングはミドル・テンポながらズンズンズンズン重低音で迫ってくるかっこいい『Bag It Up』。リアムのヴォーカルもポップな高音は極力抑えて、低音でせまってくるかっこいいヴォーカル。曲の最後の方の喧騒はオアシスも録音したことがあるローリング・ストーンズの『ストリート・ファイティング・マン』のエンディングの喧騒にも似ている。
2.The Turning ・・・ ★★★☆(3.5点)
じわじわくるオープニングから期待がこみあげてくるナンバー。もちろんこのかっこよさはノエル・ギャラガー。1曲目と同じく低音が実に効いている。しかし、ノエル・ギャラガーの悪い癖でこちらはクリフ・リチャードの『デヴィル・ウーマン』をパクッている。ノエル・ギャラガーも正直に昔の名曲を下敷きに歌を作るという作曲法を認めてしまえばいいのに。その往生際の悪さがいい曲もダメにしてしまっている。エンディングのピアノはビートルズの『ディア・プルーデンス』のオープニングに似ている。
3.Waiting for the Rapture ・・・ ★★★☆(3.5点)
3曲目で早くもヴォーカルをとるノエル・ギャラガー。この暗さはドアーズの『Five To One』っぽかったりビートルズっぽかったりする。なんて、どうしても何のパクりか気になってしまうが、かっこいい歌だ。
4.The Shock of the Lightning ・・・ ★★★★☆(4.5点)
非の打ちどころのないノエル作曲のファーストシングルトラック。ストレートなロックサウンドで、上空を爆撃機が飛んでいるような重たさもあって、今までのオアシスとの曲調とも違った印象を受ける。周囲が激しく演奏する中、直立不動で歌うリアム・ギャラガーを想像するだけでも楽しくなってくる。よく聞くと控えめながら随所にエフェクトを使っていて、曲の構成から何から何まで凝った作りとなっている。特にエンディングの余韻はそのままエンドレスにオープニングへとつながっていく。ミュージックビデオのオープニングでローリング・ストーンズのアルバム『Hot Rocks, 1964-1971 』のジャケットが分かりやすく引用されているのが面白い。
5.I'm Outta Time ・・・ ★★(2点)
1曲目から4曲目まで、息絶え絶えに轟音で突っ走ってきてようやくここで休憩。がらっと曲調が変わったと思いきやリアムの作詞作曲。ジョン・レノンの『ジェラス・ガイ』みたいな優しい歌。こちらはしっかりとジョン・レノンへの愛を表明してジョン・レノンの生声まで終盤に入れてしまっているという分かりやすさ。このアルバムを引っ提げてのツアーでも、ジョン・レノン風のサングラスにジョン・レノン風のぶっといもみあげ、髪型だけはなぜか坊主だったが、ジョン・レノンに対する愛情を素直に現していた。しかし、こうしたリアムの趣味全開のせいかイギリスチャートでは15年振りにトップ10圏内を逃して12位にとどまった。
6.(Get Off Your) High Horse Lady ・・・ ★★(2点)
ノエル作曲のまたまたどこかで聴いたようなビートルズっぽいサウンド。スピーカーマイクを通じての歌声が印象的。歌の余韻を残したまま海岸沿いを歩き、そのまま次の曲へと繋がる演出となっている。
7.Falling Down ・・・ ★★★★(4点)
この曲でノエルの曲は最後。と、いうことで、ミニアルバム『ディグ・アウト・ユア・ソウル』はこの曲で終了です!?最初は暗めの曲で、どうという印象はなかったが、アニメ『東のエデン』のオープニング曲に選ばれたり、ミュージック・ステーション出演時には目立とうと思ってノエルが自分のヴォーカル曲やっちゃったよって思っていたら、イギリスでこのアルバムの3rdシングルとして選ばれたりしたもんだから、嫌でも注目する機会が増えてしまって、気づいたらこのアルバム中でもかなり好きな曲になってしまっていた。前曲から引きずった、かもめの鳴き声のようなキュンキュンという音と激しいドラミングがビートルズの『トゥモロー・ネバー・ノウズ』によく似ているけど、見事にリメイクされていて、哀愁をおびながらもサビで開放してくれる曲の構成が秀逸な作品となっている。少し余計な話だが、やはりオアシスのヴォーカルはリアムじゃなければと、この曲を聴いて改めて感じる。ノエルが歌うとどうしても哀愁が漂ってしまって、アルバム中1、2曲ならいい味わいを出すが、全編このヴォーカルだとちょっとね。やはり、リアムのポップなヴォーカルで支配されていなければオアシスのアルバムは活かされないと感じさせられる。
8.To Be Where There's Life ・・・ ★★★(3点)
ノエルにとってはこの後の曲はボーナストラックか?この曲はゲム・アーチャーが作った曲。インド楽器的な音がBGMとして全編に入っていてリアムがゆったりと歌う。このインド音楽的な要素はビートルズではジョージ・ハリスンがのめり込んでいて、ジョンとポールに対するジョージ・ハリスンの関係とオーバーラップしてしまう。とはいえこのアルバムを引っ提げてのツアーでもしっかり取り上げられており、ノエルもコーラスをしているので、ギャラガー兄弟も気に入っているのだろう。
9.Ain't Got Nothin' ・・・ ★★(2点)
リアム作曲。こちらもジョン・レノンっぽいサウンド。サウンド的にはオアシスらしくよく聞くと凝ったBGMを入れてはいるが、全体的な印象としては短くて単調な感じ。
10.The Nature of Reality ・・・ ★★(2点)
アンディ・ベルの曲。アンディ・ベルの名にちなんで?鈴の音と終盤のギターソロが多少印象的だが、全体的にゆったりとした地味な曲。
11.Soldier On ・・・ ★★☆(2.5点)
ラストはリアムの曲。ラストにふさわしく哀愁が漂う。力強い重低音を響かせ、リアムの声が残響として鳴り響く。
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発売日:2008年7月30日
プロデューサー:安室奈美恵、T.KURA&MICHICO、Nao’ymt、今井了介、ダラス・オースティン、ダイアン・ウォーレン、フル・フォース、SUGI-V、MURO、大沢伸一
最高位:日本-第1位
オリコンチャート6週連続NO.1を獲得したベストアルバム。小室哲哉と離れて以降、以前よりは売れなくなってしまった。歌番組ではトリを飾ることが多かったが、浜崎あゆみや倖田來未らに押されてどんどん落ち目になってしまうのかと思いきや、追求してきたヒップホップ路線がようやく個性を持ち注目し始めて、このベスト発売で再び女性アーティストの頂点に返り咲いた。
前半のPVを見ると黒の時代と言っても過言ではないぐらい黒い衣装を好み、低音ヴォイスでヒップホップを歌って踊る。売れようと売れまいと開き直ったように次から次へとこの路線を貫き通した安室奈美恵。決して悪くはないのだが、ウケはよくなかった。ところが『GIRL TALK』の頃からヒップホップにポップさが加わり、衣装の色も明るくなって、声も高音を使うようになった。その頃から再び市場に受け入れられるようになり、セクシーなジャケットのこのベストアルバムで再び頂点へと昇りつめた。
しかし、このアルバムはセクシーなジャケットとPVを同時に入れた事が大正解となった。日本人アーティストのPVはめったにお目にかかるチャンスは少ないだけに、セクシーなジャケットに惹かれて購入してPVを見たら安室奈美恵のかわいくてセクシーな姿に改めて心を奪われた人も少なくないだろう。ただ、最近はセクシーさがより大人っぽくゴージャスになってしまって、童顔の安室奈美恵に合わないような気がする・・・。
とはいえ、このアルバムがここまで売れたことによって、ヒップホップ時代の頃も含めて安室奈美恵が小室哲哉から独立して以降のすべてが肯定された。それどころか、一流のアーティストとして個を確立したと言ってもいい。これで、心に突き刺さるバラードが1曲でも誕生したらもはや無敵となるだろう。
★★★★(4点)
1.Do Me More ・・・ ★★
このアルバムのために作られた2曲のうちの1曲。不思議の国のアリスの世界を表現したようなファンタジーな歌。ヴィダルサスーンとのタイアップCMはご存知の通りセクシー路線だがミュージックビデオは歌のイメージどおりファンタジー。しかし、CMのように長い髪で厚化粧にしている姿は童顔で華奢な安室奈美恵にとっては、その長い髪にひきずられてしまってバランスが悪く感じる。
2.Wish On The Same Star ・・・ ★★
小室を離れた安室は洋楽カバーをはじめ外国の人が作る歌を多く取り入れてきたが、この歌はその一つ。元ネタはアメリカ合衆国のシンガー、キーディ。いかにも洋楽っぽい感じのバラードで、安室奈美恵もしっとりと歌うのだが、アムロっぽくない歌に翻弄されている感じが否めない。ミュージック・ビデオもいまいち安室奈美恵のキャラが確立されていない感じがする。2002年9月発表最高位2位。
3.shine more ・・・ ★★★★
2003年~2004年、安室奈美恵は低迷期に入る。と、いってもチャートの上位に入らないまでも10位以内には入っているが、かつての勢いからいくと惰性でチャート・インしているような感じに思われても仕方がない。この曲も最高位8位と2003年3月発売時点で過去最低となってしまった。しかし、このベストアルバムのDVDを見れば分かるが、ヴィジュアル的にはこの時期が一番かわいくてセクシーだ。この曲辺りから安室奈美恵はヒップホップ路線に入っていくが、当時は、日本人女性のヒップホップがあまり受け入れられなかった結果に過ぎず、時代の先取りをしていることがよく分かる。今の状況でこの曲がこのミュージックビデオで発売されたら文句なく1位をとれるはずだ。黒いミニスカートを腰を回しながらヒラヒラさせる姿がたまらない。
4.Put’Em Up ・・・ ★★★
「Put’Em Up」ではなくて「車」って歌っていると思っていた。だって、ミュージックビデオ見ても車の上で歌ってるし・・・。この歌も低迷期なので最高位は7位にとどまっているが、ミュージック・ビデオの中で車の上でミニのワンピで歌っている安室奈美恵がキュートでセクシー。ミュージックビデオでは2つの衣装で2場面で歌う姿が多いが、もう1場面のヒップホップらしいジャージっぽい衣装でラップする姿もサマになっている。最後のフェードアウトがちょっと気持ち悪い。
5.SO CRAZY ・・・ ★★★☆
不思議と耳に残ってしまう歌。タイトなジーンズにブーツを履いて、すらっと伸びる脚とくびれた腰をくねらせて歌う安室奈美恵が超かっこいい。楽曲自体もクールで低音ヴォイスもかっこよくきまって、すっかりヒップホップも板についた感じがする。2003年3月に犬夜叉のエンディングテーマ『Come』と両A面で発売。最高位は第8位。『Come』も『SO CRAZY』に比べたらインパクトは薄いもののドラマティックに展開するいい歌だが、このアルバムの収録からはもれた。
6.ALARM ・・・ ★★★
今のヴィダルサスーンとの相性を考えるとマンダムとの相性が悪かったのかマンダムCM第1弾『shine more』以来低迷を続け、とうとうこの曲では最高位第11位とトップ10圏内からも外れてしまった。でも、この時代の安室奈美恵は低音ヴォイス主体でクールでかっこいいんだけどね。時代が受けつけなかったとしかいいようがないね。この曲も余計なBGMを抑えて安室奈美恵の低音ヴォイスをより際立たせていい味でてるんだけどね。
7.ALL FOR YOU ・・・ ★★
ヒップ・ホップから一転、バラード。ドラマの主題歌になっていたが、最高位は6位。PVは海岸で歌う映像。
8.GIRL TALK ・・・ ★★★★
Queen of Hip-Hop 誕生!!これまでのヒップホップ路線はクールで低音ヴォイスが目立ち、PVを見ても黒を基調とした衣装やセットでカッコ良さを追求していったような曲だった。楽曲は洋楽のどこかで聞いたような感じで、小室哲哉と脱却した後のニュー路線としてはしっくりこない気もしていた。しかし、2004年10月に発売されたこの曲は明るくポップで、PVの安室奈美恵の衣装も表情もそれを表現していて、軽快に歌うキュートな姿が映し出されている。この曲で小室哲哉以降ようやく安室奈美恵のオリジナリティが産み出され、ヒップホップの女王の冠を手に入れることができた曲となった(すべて個人的な見解です)。最高位も久々トップ3圏内の第2位。『the SPEED STAR』と両A面で出されたが『the SPEED STAR』はこのアルバムに未収録。『the SPEED STAR』の方は従来のクールな曲となっている。
9.WANT ME, WANT ME ・・・ ★★
今までと曲調が変わりエスニック調で情熱的。下半身に重心が置かれた歌。2005年4月に発売で最高位第2位と前作に続き息を吹き返してきた。シングルの発売順に並べられたこのベストでは『ALARM』からここまでの4曲が2005年7月発売の『Queen of Hip-Hop』にも収録されているが『Queen of Hip-Hop』といえば『WoWa』を是非このアルバムに入れて欲しかった。PVはあってもシングルカットされていないからしょうがないんだけど・・・残念。
10.White Light ・・・ ★★☆
かわいらしく静かなクリスマスソングのこの歌と真逆のロバート・ロドリゲス監督の映画『Sin City』の日本版のイメージソング『Violet Sauce』というドラマティックな展開をするダークソングとの両A面で2005年に発売されたシングル。歌に盛り上がりが欠けるせいか最高位は7位止まりとなった。アルバムにはこのベストが初収録となった。
11.CAN’T SLEEP,CAN’T EAT,I’M SICK ・・・ ★★★☆
安室奈美恵の声質を活かした高音のファルセットがフワフワと心地よく耳に入る。この歌も安室奈美恵にしっくりとはまる類のHip-Hopサウンド。『WoWa』でチアガールのコスプレをして以来コスプレイヤーとしての道も歩き始めた?安室奈美恵。初々しい恋がテーマの歌のせいかPVでは女子高生のような超ミニのチェックのスカート姿で歌う姿も見られる。シングルでは両A面としてNOKKOの『人魚』をカバーしたのは驚きだった(本アルバム未収録)。因みに『人魚』のPVでは『人魚姫』ではなく『かぐや姫』のコスプレで着物をはだけさせながら演じている。2006年5月に発売されいいかげん1位奪取してもよさそうだが最高位は2位どまり。
12.Baby Don’t Cry ・・・ ★★☆
2007年1月発売のバラード。最高位第3位。安室奈美恵のバラードはCDとかで聞くよりもライブとかTVとかで歌っている姿で見るほうが何倍も感動する。特にこの曲はPVがいただけない。明け方の都内を徘徊しながら口ずさんで歌っているが、全身をコートで覆ってしまって手もコートのポケットに入れて、露出は顔のみ。安室奈美恵の魅力を最大限殺してしまっている。
13.FUNKY TOWN ・・・ ★★★★
2007年4月発売。この歌こそいい加減1位を奪取してもよさそうなものだが最高位は第3位にとどまった。「HIP-HOP、R&Bを軸に、明るくポップでリッチで大人でお洒落な、安室のジャンルの世界観を決定的にする楽曲」というキャッチフレーズが示す通り、安室奈美恵のヒップ・ホップ路線が頂点まで達したと言っても過言ではない。オープニングの雄叫びからゾクゾクさせられる。まさにファンキーなナンバー。バカ売れしていたら第2期の安室奈美恵の代表作にもなりえた。
14.NEW LOOK ・・・ ★★★
ここからの3曲はご存知ヴィダルサスーンとの大々的なコラボ。2008年3月に『60s 70s 80s』というタイトルで1枚のCDとして発売。話題性もあってかここに来て、ようやく1位に返り咲いた。この曲は60sということで元ネタはビヨンセ主演でおなじみの映画『ドリームガールズ』の題材となったダイアナ・ロスとシュープリームスの『Baby Love』をリメイク。安っぽいカバー曲ではなくアレンジが素晴らしく見事にリメイクとして新しい歌として蘇った。PV中の安室奈美恵はこのベスト中一番年を重ねているはずが、一番童顔でかわいく映し出されている。曲の雰囲気もかなり可愛らしい。
15.ROCK STEADY ・・・ ★★★★☆
70年代から選ばれた曲はなんとアレサ・フランクリンの『ROCK STEADY』。まさかアレサ・フランクリンをチョイスするとは・・・。この曲はディスコサウンドの原曲の雰囲気がわりとそのまま表現されている。このPVで歌っている安室奈美恵は超かっこいい。最初赤いオープンカーをサングラスをかけて登場するシーンから、サクセスストーリーとなってアメリカデビューを果たすまでの内容だが、どんどん衣装チェンジをして、かっこいい振り付けでかっこよく歌う。元々かっこいい歌だから、今の安室奈美恵にぴったり合っている。ただ、途中の外タレの小芝居が少し邪魔だったり、アメリカデビューしてアメリカの観客から歓声を受けるシーンは現実とはほど遠くむなしかったりしますが、安室奈美恵こそアメリカで一番成功できるシンガーだと心底思っているので是非挑戦してほしいと思っております。
16.WHAT A FEELING ・・・ ★★★
そして、80年代は懐かしの『フラッシュ・ダンス』の主題歌を現代風に大胆にアレンジ。それにしてもヴィダル・サスーン・マジックなのかこのPVでも安室奈美恵は初々しいぐらいに童顔。セクシーな衣装に身を包んでいても、かわいらしく感じられる。このまま、アメリカに新人として売り出してもうけると思う。
17.Sexy Girl ・・・ ★★☆
ラストを飾るのはこのアルバムのみ収録の『Sexy Girl』。ハイテンポなダンスチューンでこのベストの最後を飾るにふさわしいナンバー。セクシー・ガールというタイトルも安室奈美恵の現在進んでいる姿を予見するかのようなタイトルとなっている。
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どうですかこの屈託の無い純粋無垢な笑顔。クリセット・ミッシェルの超ベストショット。デビュー前からジェイ・Zなどの大物に可愛がられて、このデビューアルバムもベイビー・フェイスやブラック・アイド・ピーズ、ジョン・レジェンドなどの大物たちがプロデュースをかってでる。ム。このきゃわいい笑顔からは想像できない程、貫禄たっぷりの心に染みてくるR&Bサウンドを聴かせてくれる。2009年のグラミーでは賞も獲得(最近のグラミー賞は賞がありすぎて何の賞だか知らないけれど)。最高位は29位止まりだったが、続く2009年発売のセカンド・アルバムでは初登場第1位という快挙を達成した。
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発売日:2009年3月18日
プロデューサー:UNICORN
最高位:日本-第6位
ロックが好きな私にとって、曲が好きになるかならないかの境目はギターの音が多くを占める。ユニコーンの場合も『服部』のように圧倒的なギターサウンドはたまらない。でも、この曲だけでなくこのベストで改めてユニコーンを聞き直してみると随所にギターのかっこいい音が入っている。だから、ユニコーンが好きだったんだとこのベストを聞いて改めて実感した。それは再結成後のシングル『WAO!』も引き継いでいる。ただ、こうして並べられた曲を見て感じるのは、ロックにありがちなカッコつけた歌詞が1曲もない。バラードすら、照れくさそうな歌詞である。歌詞の多くは情けない男のありのままの姿が描かれていて、ある意味これこそ本当に男らしい歌なのだ。ファン層のどこにターゲットをしぼっているのかよく分からない馬鹿馬鹿しい歌詞をカッコつけて歌っちゃたり、曲の途中からはちゃめちゃに脱線したりする所が半端じゃなくカッコいい。だから、むしろ聞かせるバラード系はあまり好きになれない(たまにこういうのがあるからいいっていう人の方が多いと思いますが)。だから、再結成後の『WAO!』ってユニコーンらしくて戻ってきたって感じがした(ちょっと、はにかんだ中年になっている所は気持ち悪いけど)。曲の並べ方は個人的に好きな歌がいい具合に散らばっていてよかった。
★★★(3点)
1.ヒゲとボイン ・・・ ★★★★☆
ベストの第1曲目に選ばれたのは、きらびやかなオープニングと歌詞を除く楽曲のすべてが荘厳な雰囲気をかもし出す曲。タイトルから想像するとおり見事に歌詞が荘厳な雰囲気を裏切る。1991年9月に発表された同タイトルのアルバムからのシングルカット。『ヒゲとボイン』というタイトルからして同名の妖艶な漫画を思い出しムズムズしてくる。歌詞の内容もサラリーマンがボインの彼女をヒゲの金持ち社長にちょっかいを出されて、段々とヒゲ社長に堕ちていくサマを悶々と耐えているという悲しい物語。当時26歳の奥田民生の作詞作曲だが、若者に絶大な支持を受けたバンドだが、時々こういったロックの題材に一番合わないサラリーマンの悲哀を歌にしている。奥田民生がサラリーマンの経験をしているとは思えないが、心情を痛く突き刺さるぐらいによく現している。とにかく、この歌はこの歌詞が一番の決め手。ムズムズ悶々聞くたびにおかしな気分にさせられる。彼女と結ばれる続編を作ってくれないと悶々から解放されないんで、再結成したんだから、是非つくってほしい。
2.働く男 ・・・ ★★★
曲の順番はどう決められたか知らないが、2曲目にこれかって感じ。1990年7月発売の3rdシングル。アルバム『ケダモノの嵐』に収録。ダウンタウンとウッチャンナンチャンと清水ミチコと野沢直子のコント番組『夢で逢えたら』の主題歌に選ばれたために、夢の中で~君に逢いたい~という歌詞が入る。1曲目と同じく何故かロックに似つかわしくないサラリーマンが題材になっている。しかも、どちらももてない男の嘆き節なのでトンがったロックとは一線を画す。前奏は水が右へ左へと流れ咆哮が聞こえ、コンガのような太鼓の音色でジャングルっぽい雰囲気のなかで、一気に歌が始まる。全体的に疾走感を保ちながらもコロコロと曲が転調するのがおもしろい。BGMの演奏が非常に凝っている。ドラムは打ち込みのようだが、他にも楽器全体が歪んでいて夢の世界を表現しているかのようでもある。最後急にフェードアウトで曲が終わるのが少し気持ち悪い。
3.ロック幸せ ・・・ ★★★★
2曲目の『働く男』のシングルカップリング曲。『働く男』がA面なのに曲順はこちらの方が先という不可思議なシングル。もちろん同じく『ケダモノの嵐』にも収録。2分弱というのがもったいない位、いい歌。ドラムの川西幸一作詞作曲ヴォーカルの歌。このベストまたまたまた3曲連続でサラリーマンが主人公!?歌詞の中の「ニッポン人ならしょうがないのだ~」とかエンディングの「幸せ~探しまっしょ お幸せつかみまっしょ お幸せみつけまっしょ」というフレーズが妙に心に突き刺さる。個人的にはこの歌い方や歌詞や曲の雰囲気が天才バカボン的な素朴さを感じる。1番で終わらせずに2番3番と歌を続けてほしい。
4.開店休業 ・・・ ★★
氣志團のプロデューサーとしての方が有名になりつつあった今日この頃の阿部義晴が作った歌。かなりスローな曲で前半は阿部のキーボードと奥田民生のヴォーカルのみで、後半急にドラムが加わりその後ギターソロも加わるが最後まで盛り上がりは見せない。アルバムは『ヒゲとボイン』に収録。
5.ペケペケ ・・・ ★★★☆
ハモリはないが一応デュエット・ソング?男役が堀内一史、女役が奥田民生。男性パートの方が高音だけど・・・。PVがあるのでシングル曲とばかり思っていたがシングルにはなっていない(なにしろ『大迷惑』までシングルを出すのを忘れていたらしいから)。せわしないベース音とギター音が絡み、妙にキレイなヴォーカルの堀内の声が飛び込んでくる。ダメ男を揶揄する奥田民生の歌うサビが内容も歌唱も胸に響いてくる。男と女の腐れ縁を歌った生活臭がプンプンする内容。1988年のセカンドアルバム『パニックアタック』に収録。
6.Maybe Blue ・・・ ★★
1987年発売の1stアルバム『Boom』から唯一選ばれた曲。1stということもあってらしくない感じ。奥田民生のヴォーカルも非常に優等生。今聴くとロックというよりも歌謡曲。でも、実はこれがホンモノのユニコーンでこれ以降が脱線してしまったのかもしれない
7.PTA~光のネットワーク~ ・・・ ★★
ユニコーンらしくない曲調(しゃれっ気は十分ユニコーンらしいのだが)のこの歌がファンが選ぶベストに選ばれるというのは少し複雑。サラリーマンソングが多いと思いきや今度は先生を労わる歌。どこまで本気を混ぜているのか分からないが、全編TMネットワーク調の曲とヴォーカル。ちなみに作詞作曲ヴォーカルは奥田民生と阿部義晴。作曲とアレンジにピチカート・ファイヴの小西康陽も加わっている。1990年発売の『おどる亀ヤプシ』に収録
8.雪が降る町 ・・・ ★★★
本ベストアルバムのど真ん中にそえられ、本ベストアルバムの中でも最長の6分半の曲。1992年発売のシングルのみのナンバー。いかにも奥田民生っぽい、たるく歌う感動の名曲。個人的にはユニコーンがこういういかにも名曲ですよというバラードをやるのはあまり好きではない。
9.自転車泥棒 ・・・ ★★★☆
オープニングの歪んだ音が夏の強い日差しを感じる。さわやかな幼なじみのカップルを思わせる歌。遠い昔だけどふた月前でいつのまにか大人になっているという夢物語の歌詞もそうだが、曲自体の妙な気だるさが心地よく、特にサビの部分が非常に美しいメロディとハーモニーになっている。日常のふとした瞬間に『ラララ自転車泥棒』って口ずさんでしまっている自分がいる。1990年発売の『ケダモノの嵐』収録でテッシーが作詞作曲。
10.服部 ・・・ ★★★★★
ここからの4曲はユニコーンにとっての『サージェント・ペパーズ』と呼んでもいい程の最高傑作アルバム『服部』(1989年発売)コーナー。オリジナルアルバム『服部』は1曲目のオーケストラによるインスト『ハッタリ』。2曲目の子供に歌わせた、ほのぼのなサウンドだが歌詞が大人な『ジゴロ』(この展開はクラッシュを彷彿とさせる)。そして、その2曲とのギャップが一層この曲をひきたたせこの曲『服部』が3曲目に流れる。この曲が他の追従を許さないかっこいいロックとして君臨している証はやはりギター。オープニングからビシバシ響くかっこいいギターリフ、そのまま曲中にもからみ続け終盤のギターソロもさりげなくかっこいい。タテノリにズンズン迫ってくるドラムに、こちらも曲中からみ続けるキーボード。歌詞よりも歌い方がかっこいい奥田民生。日本の中で一番の快心のロックサウンド。日本でこの曲を超えるサウンドにはまだ出会っていません(あくまでも個人的な見解です)。奥田民生の才能に感服した曲です。
11.おかしな2人 ・・・ ★★
この曲は川西幸一作詞、奥田民生作曲ということで5曲目の『ペケペケ』の続編的な歌になっている。ただ、こちらは女性目線中心の歌で全編おねぇ言葉で歌っているようで個人的にはどうもしっくりこない。ストレートなロックサウンドでテッシーのギターもいいんだけど・・・。
12.人生は上々だ ・・・ ★★★
川西幸一、阿部義晴作詞、奥田民生作曲。同じ阿部義晴作品としては2009年再結成のシングル『WAO!』があるが、息が続かねぇ、ところと合い言葉がでてくるところに共通項がある。この曲は是非、ヘッドホンで、でかめの音で聴いてもらいたい。オープニングから左の耳から脳天、右の耳へと音が分かれて、すぐ耳元で歌われているようで、一層身近に感じられる。脱線する人生とオーバーラップするかのようにどんどん音が昇りつめ、聴いてる方も息が苦しくなる。
13.大迷惑 ・・・ ★★★★☆
はっきり言ってユニコーンを知ったのはこの曲のPVを見たときからだ。オーケストラと一緒に演奏するスケールのでかさが、ロックのカテゴリーを大きく飛び越えて、バンドブームのさなか他のバンドを一気に抜き去った瞬間だった。しかも、歌詞はまたまたサラリーマンソング。とても20代のロッカーが書く作品とは思えない所帯じみた内容である。そして、オーケストラの忙しい演奏がおそらく地方へ飛ばされた主人公のサラリーマンのあわてふためく様子が見事に表現されている。「ハットリィ」にしろ「ダ・イ・メイワク」にしろ普段叫び声を発するフレーズではない言葉だが、どういうわけか一緒に叫んでしまう。この濃い曲がわずか3分40秒しかなかったという短さも驚きである。
14.車も電話もないけれど ・・・ ★★
7番目のアルバム1991年発表の『ヒゲとボイン』に収録。江戸時代末期に黒船に乗ってきた女性と恋に落ちる物語。リズムの刻み方や曲の盛り上げ方や全体の雰囲気がビートルズの『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』、歌のイメージに合わせて軍艦やカモメの鳴き声を取り入れているところが『トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ』を思わずにはいられない。奥田民生作詞作曲の作品。『ヒゲとボイン』に続いてラス前に持ってきているが、確かにラス前にふさわしい曲だが、そこまでキバッて何を訴えたいのかよく分からない。『ヒゲとボイン』のアルバムではこの後に馬鹿馬鹿しく素敵な『ヒゲとボイン』がラストを飾る。
15.すばらしい日々 ・・・ ★★☆
ユニコーンの解散前のラストシングルで1993年発売、解散前のラストアルバム『SPRINGMAN』に収録。以降の奥田民生のソロ活動の機軸が見て取れる雰囲気の曲。また、ユニコーンが再結成後、TV出演の度に新作『WAO!』とセットで演奏していた事や、製作時にドラムの川西幸一が脱退を表明していた事、このシングルが解散前のラストシングルであった事やそれらとリンクするような歌詞の内容から、ユニコーン(特に奥田民生)の思いいれの強さを感じるし、ファンにとって感慨深い歌でもある。が、すでにお気づきかもしれないが、個人的にはこういう味わい深い歌をユニコーンが演奏するのは、一気に老け込んだ感じがして、ハチャメチャなユニコーンのロックサウンドが好きなわたくしはあまり好きではない。ただ、このファンベストのラストを飾るにこれ以上ふさわしい曲はないのも事実である。
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発売日:2009年1月26日
プロデューサー:ダン・キャリー
最高位:イギリス-第2位 アメリカ合衆国-第9位 日本-第6位
このアルバムはメンバー自身が語っている通り、テーマは夜で、ドラムマシーンやシンセを多用し、その他にもスタジオのテクノロジーを利用して色々な実験を行っており、正に地下の実験室でフランケンシュタインを誕生させているような印象を受ける。前作『ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター』がシングル『ドゥ・ユー・ウォント・トゥ』に代表されるように、変態くねくねロックダンスアルバムで、高速でキャッチーなメロディが好評だっただけに、今作も期待したファンも多かったと思うが、見事に裏切られる結果?となった。チャートとしては前作からの期待値で、まずまずだったかもしれないが、セールス的には確実に落ちている。今作は何が裏切られているかというと、古いアメリカの新聞に掲載されている事件現場の写真のような暗いアルバムジャケットが暗示しているように、前作に比べて全ての曲のテンポが遅いこともあり、ダークな雰囲気が漂っているという点だ。だから、前作よりもキャッチーではないから、即効性が落ちているという点だ。しかし、繰り返し繰り返しこのアルバムを聴くうちにこのアルバムの本質が分かってきて、全然悪くないどころか前作を上回る熟成された前作を凌ぐ傑作アルバムであることが分かる。前作より大人しくなったとはいえ、前作の彼らと比べて大人しいというだけで、やはり他のイギリスのロックバンドと比べるとこのアルバムの変態さは、群を抜いている。ただ、前作みたいに勢いでドド~ンとでてきたアルバムとは違い、どっしり腰を据え付けてサウンドが作られているもんだから、前作よりは落ち着いた印象を受けるだけである。各曲単位に聞くと、つなぎのような曲もあるが、曲と曲のつなぎ方や曲順は計算されていると思われ、アルバム通して一つのコンセプトとして完成された作品となっている。ただ、10年後に聞いたら前作も今作も同じ路線に聞こえるかもしれないけどね。
★★★☆(3.5点)
1.Ulysses ・・・ ★★★
アルバム先行シングル。先行シングルにしては、静かなビートで始まるかなりクールな仕上がり。電子音も多用されていて、彼らの持ち味である途中からの変調あり、盛り上がりありなのだが、決して悪くはないが、クールに抑えた感じとなっており、このアルバム全体を象徴するかのような作りになっている。しかし、他のバンドがやっていれば十分派手なんだが、今までが今までだからクールに聴こえる。この事が吉とでるか凶とでるか待望されていたはずなのだが、本国イギリスではシングルチャートは20位どまりとパッとしなかった。
2.Turn It On ・・・ ★★★
2曲目は1曲目よりもさらに渋く決めている。これも彼らにしてみればなのだが・・・。2分20秒と短くまとめられていて、盛り上がりらしい盛り上がりは出だしのドラミングぐらいで、後はディスコティックな踊れるベース音が鳴り響く。決して悪くはない。
3.No You Girls ・・・ ★★★☆
邦題は『キャサリン~ガールズ・ネヴァー・ノウ~』。3曲目にしてようやくらしい曲登場。小気味よいギターやベース音電子音が絡み付いて音の洪水となってタテのりな変態ディスコティックサウンドとなっている(それでも今までよりは地味だけどね)。やっぱりフランツ・フェルディナンドは曲のノッケから踊らしてくれなくちゃ、らしくないね。これを最初にシングルカットしていれば、このアルバムのイメージも変わっただろうに。日本のタイトルがなんでキャサリンなのかよく知らんが、日本では映画『ピューと吹く!ジャガー~いま、吹きにゆきます~』の主題歌でおなじみ?iPodのCMにも採用されている。
4.Send Him Away ・・・ ★★☆
軽いタッチの小気味のよい歌。同じパターンでリフレーンするギター。3分足らずの曲。やはり、ただでは終わらず終盤忙しくなる。
5.Twilight Omens ・・・ ★★
電子オルガンで哀愁を漂わせる多少不思議な音色というだけで、可もなく不可もないつなぎの曲。
6.Bite Hard ・・・ ★★★
前半のラスト。5曲目の流れで地味目のバラードでくるかのような、イマジン風ピアノで始まる。歌はエルヴィス・コステロの名曲『シー』を思わせる歌いだし。と、思いきやビーチ・ボーイズの脳天気サウンド風に転調して一気に縦ノリのサウンドに早変わり。ギターサウンドもキレのいいカッティングやら渋いリードやらグワングワン目まいを起こさせる得意の音やらヴァラエティに富んでくる。
7.What She Came For ・・・ ★★★
ちょっと変わった雰囲気でいい味を出している。元々彼らは変化球は多いのだが・・・。ドラムス・ベース・シンセが絡みつくオープニングから淡々とAメロ→Bメロとヴォーカルが重なり、一緒に叫びたくなるようなサビで盛り上げてラストはギターが狂いまくる。と、いったいい展開の曲です。
8.Live Alone ・・・ ★★★
ドンドコドンドコ湧き上がってくる音。ピコピコテクノサウンドっぽい音。ドラマティックに展開する曲だが、特に起承転結の転の部分に入ってくる渋いヴォーカルがかっこいい。
9.Can't Stop Feeling ・・・ ★★
のっけからアラビアンテイストで構成された曲。とはいえネタが尽きたかのような歌の展開。3語か4語の単語で構成されたフレーズを淡々と連呼するサビ。9曲目ともなるとワンパターンな感じは否めない。アラビアンテイスト以上のひねりが欲しい・・・。
10.Lucid Dreams ・・・ ★★★
当アルバム発売から遡ること4ヶ月前の8月19日。ファンもフランツ・フェルディナンド待ちきれずプロモーション用としてシングルカットされた曲。軽快でテンポのいいロックサウンド。かなりいい感じの仕上がりになっていて、ニューアルバムに対する期待は高まるばかりであった。いざ、蓋を開けてみればこの曲、アルバム最長の8分弱という曲に変化。シングルよりも軽快さは薄れ、シングルではギターポップナンバーだったが、デジロックナンバーに。音が右へ左へとぐるぐる移動し終わったかと思えば延々とデジタル音が鳴り響く。個人的にはいやではないが、シングルヴァージョンの方が好き。
11.Dreams Again ・・・ ★★☆
ラス前にふさわしく?かわいらしく優しい歌。今作中一番優しいヴォーカルに今作中一番静かな電子音で子守唄のように歌われる。
12.Katherine Kiss Me ・・・ ★★★
ここでようやく3曲目の邦題がなぜ『キャサリン』なのか意味が分からなくもなくもなくなる。最後は派手に決めてくれるかと思いきや3曲目の編曲でアレックスのギター弾き語り。歌詞は3曲目とほぼ一緒でキスをおねだりしていた相手がキャサリンで、3曲目のサビを抜いて骨抜きにしたユーモアあふれる内容となっている。でも最後は派手にいって欲しかったね~。ま、このアルバムらしい終わりかたかな。
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Sex Pistols『Anarchy in the U.K.』
実はこの曲というよりも1曲目の『Holiday in the Sun』からラストの『E.M.I』まで曲間無しで突き進むこのアルバム1枚を1曲として紹介しようと思っていた。
でも、やっぱり、改めて聞きなおしてみるとこの曲が頭ひとつ抜きん出てる。
不気味な笑い声からいきなりアンチキリストと言い放つ歌詞もすごいが、この後の世代から現代へと様々なジャンルが入り乱れる混沌としたロックの中で、今、聴くとこんな下品なやつらのこんな歌が明るく健康的に感じてしまうのがすごい。
他の曲もそうだが、ちゃんとしたプロデューサーをつけているから、無茶苦茶に見えてきちんと計算された曲の構成となっていて、何よりも曲のテンポが絶妙。
印象としては、パンクだから速いテンポで無茶苦茶な演奏という感じだが、テンポは実にグッと抑えられていて、かったるそうだけど、かったるくなる手前で止めているのが、ちょうど心地よいテンポとなっている。
これ以降の音楽への多大な影響・・・。
まぁ、誰もが知っているから、これ以上今さら語る必要もないか。
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Unicorn『Hige To Boin』
日本のバンドの中でも良質なロックサウンドを数多く聞かせてくれるユニコーン。
そんなユニコーンの代表曲の1つ。
元は1991年に発売のアルバム『ヒゲとボイン』のエンディング曲。
楽曲もいいけど、何より歌詞がなんとも言えない。
何回聞いても最初っから股間がムズムズムズムズしてきて悶々悶々してくる。
奥田民生はサラリーマンの経験もないし、当時バンドブームの頂点にいたユニコーン自体、決してサラリーマン相手のロックバンドでもないだろうに。
何故かサラリーマンの悲哀を時々歌にしてしまっている。
しかも、サラリーマンの心情をズバリと正確にブチ当ててくる。
そりゃ、隣のデスクに毎日ボインがいたらたまらんよ。
そのボインが権力者に横取りされたらたまらんよ。
最後はヒゲとボインが夜空に浮かんじゃうんだからすごいよ。
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Guns N' Roses『Shackler's Revenge』
満を持して、持して、持して、持して、持して、持して、難産に次ぐ難産で出産日が近づくにつれてずれこんで、ようやく産み落としたアクセル・ローズのニューアルバム。
何故出さなかったのか?
何故今になって出したのか?
聴けば聴くほど大きな疑問が沸いてくる。
遠い昔に脱退したバケットヘッドがアクセルの次にジャケット写真を載せていることから、出さなかった割にはあまり手直ししたとも思えない。
当然かもしれないが、ジャケットに採用されている写真はメンバー全員が揃っている物はなく、それを象徴するかのようにバンドとしてのまとまりは期待できず、アクセル・ローズとゲストミュージシャンというよそおいだ。
楽曲は一応ロックではあるが、大部分が過去にヒットした名曲『ノヴェンバー・レイン』を追いかけてるような曲が多くパンク~ヘヴィ・メタルへと繋がる本来のガンズ・アンド・ローゼズらしい曲が薄いのが寂しい。
待たした割には完成度も高くなく、大げさに展開しすぎる曲が多く特にアクセルのヴォーカルが稚拙な曲も多い。
しかし、出せ出せとマスコミやらファンやらが無理やり?出させた結果なので、これ以上悪口を言うのはよそう。
そんな中でこの曲はこのアルバムで唯一心に響いてくる。
最初はオープニングのありがちなわざとらしいフレーズが気になったが聴いているうちに問題がなくなる。
アクセルのヴォーカルも昔みたいなヴォーカルでいいし、楽曲自体もかっこいい。
親切な事にギター・ソロを弾いている人もジャケットにクレジットされているが、ロン・サールが弾いているらしい。
参加しているギタリストの中でこのロン・サールのソロが個人的には一番よく、ピンボールみたいに激しく展開するソロは、ガンズが持っていた疾走感をうまく受け継いでいる。
そんなこんなでこのアルバムもこの曲があることによって個人的には捨てたモノじゃなくなっている。
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Marié Digby『Umbrella』
アイルランド系アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフの女性シンガーソングライター。
デビューを夢見て彼女がとった行動は・・・。
なんとリアーナの代表曲をパクッてしまった・・・。
と、言ったら聞こえは悪いけど、自分を売り込む手段としてアコギ一本で自ら撮影しYouTubeに公開するという手段にでた。
それが、本人が驚くくらい受けてしまい、今や本家を追い抜くほどのアクセスヒット数となっている。
個人的にはこのアコースティックヴァージョンを聴いて初めてこの曲の良さがわかりました。
リアーナヴァージョンはバラードではあるが、ビヨンセの旦那のJAY-Zをフィーチャーしたヒップホップ特有の濃さがあり、特に「アンブレラ・エラ・エラ・エラ」っていうくだりがちょっとくどくて・・・。
しかし、このマリエ・ディグビーヴァージョンではアコギで徐々に盛り上げてくれて、感動を呼び起こし、先ほどのくだりですら、心地よく感じられてしまいます。
この曲がヒップホップであることが信じられない位、爽やかな歌に生まれ変わっていて、マリエ・ディグーの癒し系ヴォーカルと日本人とのハーフにこのルックス、どうしても贔屓してしまいます。
まだ聴いたことのない人は少ないとは思いますが、是非一度聴いてみてください。
このプロモ見たら間違いなく心奪われるよ。
そして、リアーナヴァージョンもいい歌に聞こえるようになってしまいました・・・。
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Spiritualized
謎の病にかかり死の淵からよみがえったジェイソン・ピアーズの5年振りの作品。
肩の力をガクッと落とした癒しヴォーカルでいきなり助走なしでゆっくりと歌からスタート。
プロモーションビデオでもベッドだか夢だかから、横たわったまま歌と同時にゆっくりと起き上がって、そえにあわせて歌も盛り上がってくる。
じわじわっと感動を呼ぶサウンドはどんなドラマのBGMにもしっくりとあいそう。
4分で抑えているが後、2分から3分繰り返してくれてもよかった。
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発売日:2008年4月1日(アメリカ合衆国) 4月7日(イギリス) 4月9日(日本)
プロデューサー:グリマー・ツインズ ボブ・クリアマウンテン
収録時年令:ミック・ジャガー(63) キース・リチャーズ(62) チャーリー・ワッツ(65) ロニー・ウッド(59)
最高位:イギリス-第2位 アメリカ合衆国-第11位 日本-第10位
2枚組
ご存知、マーティン・スコセッシ監督がニューヨークのビーコンシアターで撮影したコンサート。2日間に及ぶ撮影であったが、採用された曲はほとんどが2日目の物であった。ほぼ全曲収録だが、何故か2日目に演奏された『Honky Tonk Woman』が外されている。CDは映画のサントラとしての意味とこのツアーのライブCDとしての意味合いがある。まずは、2枚組の方だが、映画のセットリストが全て並べられたが、1枚では収まりきらず2枚組にしたものの、2枚では余りすぎるので、ボーナス的な意味合いで映画では発表されなかった曲も収録している。このコンサートだけ行われた『Undercover of the Night』が日本盤のみ収録されているのは嬉しい限りだが、今回のツアーのラストの曲はやはり『Satisfaction』であって、その後にまた何曲も別の曲が流れるのは違和感がある。また、選曲は一番新しい曲でも1983年発売の『アンダーカバー』まで遡らなければならず、最近の曲が一曲も入っていないのが非常に残念。『ストリーツ・オブ・ラブ』ぐらい入れてくれても良かったのではないか。これらの選曲は当初マーティン・スコセッシの選曲が大きく影響を与えていると思っていたが、映画を観るとミック・ジャガーが選曲したことが分かる。それらを除けば個人的には今までの中で一番好きなライブCDである。会場が小さいせいか、CDの音だけ聴いてもかなり一体感が感じられ、いつも以上にチャーリー・ワッツのドラムも身近に感じられる。演奏もどの曲もルーズさが影を潜めいつも以上にタイトでかっこよく感じられるのは気のせいだろうか。もちろん映画も見に行ったし、映画も最高であった。
★★★★☆(4.5点)
1.Jumpin' Jack Flash ・・・ ★★★★★(5点)
オリジナルは1968年にシングルリリース。今回のツアーでオープニングを飾る事が多かった曲。個人的にローリング・ストーンズ、いや、全ての音楽の中で一番好きな曲。しかし、クールなスタジオ録音に比べ、シャウトで特に昨今、派手に演出されすぎるライブ盤は好きなモノはなかったが、オープニングを飾る今回のツアーでの演奏はどのライブを聴いてもいつも以上にタイトでかっこよかった。その中でもこのテイクはキースのアドリブのかっこいいソロも盛り込まれたり、個人的には最高のカッコ良さで、何度も何度も聞き返している。
2.Shattered ・・・ ★★★☆(3.5点)
1978年発売『女たち』から、ビッグ・アップル=ニュー・ヨークの事を歌った曲なので、当然採用される。ただ、この曲もスタジオ録音盤とは違い過ぎてライブでは好きになれなかったが、このコンサートでは最初から最後までキースの細かいリフが妙に緊張感をかもし出していてカッコいい。
3.She Was Hot ・・・ ★★★★☆(4点)
1983年発売の『アンダーカバー』収録。プロモーションビデオとともにローリング・ストーンズ史上最も軟弱なロックンロールナンバー。通常ならばここは『氷のように(She's So Cold)』だが、オープニングのニューヨークというフレーズの歌詞が使われているので採用されたと思われる。軟弱とは言ったが、このライブヴァージョンはかなりカッコいい。キースの自由気ままなギターもバッチリきまっている。ただ、オープニングをロンがもう少し早く弾いてパワーロックにしたらもっとよかった。
4.All Down the Line ・・・ ★★★(3点)
1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』に収録。最近になってライブで取り上げられることが多くなってきた。高速で演奏してオープニングからキースがカッコよくビシバシとリフを決めてくれる。ロンもスライドバーで本領発揮。
5.Loving Cup with Jack White ・・・ ★★☆(2.5点)
同じく『メイン・ストリートのならず者』から。ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが単身武器(アコギとスライドバー)を携えて乗り込んできた。ジャック・ホワイトはストーンズというよりレッド・ツェッペリンなので、違和感はあるもののストーンズと堂々と戦いぬいたという印象を受ける。演奏を楽しむというよりも競演を楽しむという感じ。
6.As Tears Go By / Mick Jagger ; Keith Richards ; Andrew Loog Oldham ・・・ ★★☆(2.5点)
ジャック・ホワイトの次はキース・リチャーズがアコースティック・ギターを持ち出した。演奏としては可もなく不可もなく無難な内容。因みにこの曲は1964年にミック・ジャガーの恋人マリアンヌ・フェイスフルのために作った曲。ストーンズは1965年に収録。本当はこの曲の次に『I'm Free』だが、マーティン・スコセッシはこの曲は選ばなかった。
7.Some Girls ・・・ ★★★☆(3.5点)
先にも述べたように今回の映画の収録のために2日間ビーコンシアターで演奏しているが、初日はここから、『アンダー・カバー』『ジャスト・マイ・イマジネーション』『シャイン・ア・ライト』というラインナップだったが、2日目は『サム・ガールズ』『シャスト・マイ・イマジネーション』『ファー・アウェイ・アイズ』と、3曲共に偶然なのか狙いなのか1978年発売のアルバム『女たち』からの選曲という非常に珍しい内容になってしまっている。しかも通常ならば『女たち』からの選曲といえば『ミス・ユー』という超強力でテロ追悼コンサートでも歌ったニューヨークにふさわしい曲がこの2日間では演奏されていない。おそらくこれらの3曲は小劇場向けということだと思われる。余談はさておきこの『サム・ガールズ』は正に今回のツアーの中でこの2日間しか演奏されていないので、十分に熟していない感じだが、それでもミック・キース・ロニーのギターアンサンブルが以外と聴き応えはある(息が合っていないようで合っているような合っていないような・・・感じはするが)。
8.Just My Imagination / Norman Whitfield , Barrett Strong ・・・ ★★★(3点)
テンプテーションズのカバーとしては『エイント・トゥー・プラウド・トゥーベッグ』も2日前のビデオ撮りで披露しており、未だにストーンズが好きなアーティストであり続けていることが分かる。途中でミック・ジャガーの気色悪い「ア・ハ~」も聴ける。
9.Far Away Eyes ・・・ ★★★(3点)
ほのぼのとしたカントリー・ミュージック。ロニーが得意のペダル・スティール・ギターを持ち込んでいい音を出している。キース・リチャーズもギターを軽やかに演奏する。聴いている方も暖かい雰囲気に包まれる。キース・リチャーズがサイド・ヴォーカルで歌っている時に客に何か言われたのか「Shut Up!!HaHaHaHaHa・・・」と笑っていた。途中ミックがマイクを持ってキースの側でデュエット。キースがミックの肩に手をのせた瞬間、観客も最高潮に。ストーンズファンはみんなコンサートでは、ミックとキースが仲がいいことをこの目で確認したいのだ。その後、ミックとキースは違う歌詞を歌っているというオチもある。
10.Champagne & Reefer with Buddy Guy / Muddy Waters ・・・ ★★★(3点)
ローリング・ストーンズよりさらに年上の現役シンガー、バディ・ガイを迎える。曲はローリング・ストーンズの名前の由来となった『Rollin' Stone』を歌ったブルース・シンガー、マディ・ウォーターズの曲。ミックとのヴォーカルでの掛け合い、キースとのギターでの掛け合い。ストーンズのメンバーもバディ・ガイも実に楽しそうに演奏している。もう70を超える年令にもかかわらず、ギターテクも衰えを感じさせない。レロレロレロ・・・・と高速にひわいな音を出したり、緩く弾いたりと多彩な表現を見せてくれる。最後にミックに「Buddy Mother Fucker Guy」と言われていた。
11.Tumbling Dice ・・・ ★★★(3点)
1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』収録。邦題は『ダイスをころがせ』。この曲はコンサート中盤に必ず登場する。ここでは、ロニーのソロが目立っていて、キースは時折、意味の無いバ~ンという音を入れたり、長続きしないソロを入れたりと好き勝手にやっている。ライブ・ヴァージョンでは、終盤のホーンセクションが長々と引っ張るので、あまり好きなヴァージョンはないが、このCDではあまり気にならなかったので、そこそこ良かった。
12.You Got The Silver ・・・ ★★☆(2.5点)
ファンサイトでこの曲が取り上げられているのを知って、かなりの衝撃が走った(いい意味での)。また、映画の予告編でキースがギターを持たずに歌っている姿にも驚いた。キースのこの曲はマーティン・スコセッシの薦めと演出によるようだが、キースにギターを持たせなかったのは、ある意味正解。何故なら、キースは歌い始めたら歌に夢中になってギターなんか弾かないからだ。毎度おなじみのミックのメンバー紹介の後、毎度おなじみのキースの野太い声での挨拶「Good Evening」でソロコーナーがスタート。1969年発売の『レット・イット・ブリード』収録のキース初のリード・ヴォーカル曲。若い頃のキースは素っ頓狂で甲高い音痴。当時よりも渋い声になった現代こそ、この曲にはふさわしいと思う。
13.Connection ・・・ ★★★(3点)
キースがソロ活動を行っていた時にライブでこの曲を取り上げて以来、キースの持ち歌となってしまった。とはいえ、ローリング・ストーンズでの演奏は聴いたことがなかったので、ストーンズヴァージョンも一度は聴いてみたいと思っていたので嬉しい限りである。タイトで明るいパーティ・ソング的なノリがキースとその仲間たちにぴったりのサウンドである。初めて収録されたのは1967年発売の『ビトウィーン・ザ・バトンズ』。
14.Sympathy for the Devil ・・・ ★★★☆(3.5点)
1968年発売の『ベガーズ・バンケット』収録の邦題『悪魔を憐れむ歌』。オリジナルにあやかって最初はキースとロニーのギターパートはお休み。1分30秒を過ぎた頃に最初に一発バーンと二人のギターが入る。そこのシーンはかっこいい。また、しばらく休んで、再びバーンと入り、そこからはそれぞれ思い思いにギターを入れていく。キースは相変わらず好きなようにだらだらとキレの悪いソロを延々にいれてくる。ロニーもがんばってソロを入れるがキースのアドリブの存在感にはかなわない。ミックの気持ち悪い「フ・フー」ももちろん入っている。
15.Live With Me with Christina Aguilera ・・・ ★★☆(2.5点)
1969年発売の『レット・イット・ブリード』といえばマーティン・スコセッシがたびたび映画のサントラで使用する『ギミー・シェルター』が一番有名なのだが、このコンサートでは何故かミック・ジャガーはスコアから外し、後のインタビューでマーティン・スコセッシの映画で初めて『ギミー・シェルター』が使用されなかったと揶揄までした。代わりにこのアルバムからはこの曲が選ばれ、クリスティーナ・アギレラ嬢がミックより野太いヴォーカルで聞かせてくれる。ここでは、チャーリーもキースもロニーも高速で演奏され、音の洪水となって、いい具合に観客を盛り上げている。
16.Start Me Up ・・・ ★★★★(4点)
本当はここで『ホンキー・トンク・ウィメン』だが、余程できが悪かったのか、映画でカットされ、ビーコンシアターの1日目2日目のセットリスト中、唯一、CD未収録となっている。そして、定番のこの曲。ミックのハイトーンのヴォイスとは対照的に分厚いキースのギター。余計なソロも入らずキースのギターが活き活きしている。文句なしの出来である。1981年発売の『刺青の男』の1曲目に収録のこの曲はアメリカで最も親しまれているストーンズの曲と言っても過言ではない。
17.Brown Sugar ・・・ ★★★(3点)
さらに、ラス前に定番中の定番のこの曲。可もなく不可もなくといった無難な感じだが、終盤のチャック・リーベルの「テン・テン・テン・テン」という単純なピアノ音が延々と続きうざいのが難点。サックスのボビー・キーズはこの曲のソロ・パートだけで長い間ファンの心をつかんできた。何千回このフレーズを吹いてきたことか。1971年『スティッキー・フィンガーズ』収録。
18.(I Can't Get No) Satisfaction ・・・ ★★★★(4点)
ご存知ローリング・ストーンズの代名詞的曲でストーンズ史上最も多く演奏されてきた曲。この映画だけではなく、今回のツアーの多くの会場でラストを飾ってきた曲。野太いキースのギターもカッコよく、全体的にラストにふさわしく音の洪水となって演奏されている。通常ラストだと別れを惜しむかのようにしつこい位にひっぱって演奏されるのだが、ここではそのくどさもほどほどでちょうどいい。1965年発売のアメリカ盤『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』に収録。
19.Paint It Black ・・・ ★★(2点)
ここからの5曲は映画から漏れた曲ばかりで、CDの収録時間が余ったので、ボーナス的に入れられた曲。入れていただくのは大いに結構で実に興味深い内容だが、先にも述べたが今回のツアーのラストはやはり『サティスファクション』なので、『サティスファクション』で十分盛り上がった後にまた別の曲が始まるのは違和感がある。因みにこの曲は1日目の17曲目(ラストから3曲目)に演奏された曲で可もなく不可もない。1966年発売のアメリカ盤『アフターマス』に収録。
20.Undercover of the Night ・・・ ★★★(3点)
日本盤のみ収録とはかなり嬉しい。ライブではめったに聴かれないなかなか珍しい選曲。1日目の8曲目に演奏て、なかなかタイトでかっこよくオリジナルを凌ぐでき。1983年発売の『アンダーカバー』収録。
21.Little T&A ・・・ ★★(2点)
1日目のキースは『ユー・ガット・ザ・シルバー』とこの曲。曲間までだらだらと歌い続ける。1981年発売の『刺青の男』に収録。
22.I'm Free ・・・ ★★★☆(3.5点)
最近では1995年発売の『ストリップド』に収録されはしたものの、ライブではあまり演奏されていない曲。1965年のイギリス盤『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』同年のアメリカ盤『ディッセンバーズ・チルドレン』に収録された当時はライブでも頻繁に演奏されていた。ビーコン・シアターでは両日共に7曲目に演奏されているが、何故か本編ではカット。マーティン・スコセッシが好むような懐かしくほのぼのとしたいい味わいだと思うのだが・・・。おそらく初日からのセレクトかと思われるが、オープニングからチャーリーのドラミングも印象深く鳴り響く。
23.Shine a Light ・・・ ★★☆(2.5点)
最後に映画のタイトル曲『ライトを照らせ』を持ってくる編集は悪くはない。映画としてはエンディングにこの位の哀愁は必要だからだ。1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』の終盤に収録のこの曲は1日目の10曲目で演奏された。悪くはないとはいえ、ゴスペルタッチのオリジナルの方がはるかにいい。
1枚組
先のアルバムの中から11曲目の『ダイスをころがせ』と18曲目の『サティスファクション』以降を除いた全16曲。CDの収録時間の制約があるので仕方がないが、1枚にまとめようとしたらわずかこの2曲が未収録となった。個人的には『ダイスをころがせ』が未収録なのはいいが、コンサートのラストの曲『サティスファクション』がないのはどことなく中途半端でしっくりと聞き終われないのが、惜しい。
★★★(3点)
1.Jumpin' Jack Flash
2.Shattered
3.She Was Hot
4.All Down the Line
5.Loving Cup with Jack White
6.As Tears Go By
7.Some Girls
8.Just My Imagination
9.Faraway eyes
10.Champagne & Reefer with Buddy Guy / Muddy Waters
11.You Got the Silver
12.Connection
13.Sympathy For the Devil
14.Live With Me with Christina Aguilera
15.Start Me Up
16.Brown Sugar
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発売日:2007年8月(日本)
収録日:2006年10月22日 アメリカ合衆国テキサス州オースティン
監督:ハミッシュ・ハミルトン
収録時年令:ミック・ジャガー(63) キース・リチャーズ(62) チャーリー・ワッツ(65) ロニー・ウッド(59)
★★★★(4点)
テキサスでの野外ライブ。2005年8月にアメリカ合衆国から始まった本ツアーはアジア・ヨーロッパツアーを経て2006年秋にはアメリカ2周り目となる。そういう事情もあってか2周り目のアメリカツアーでは変則的な曲順や選曲になっており、このツアーも例外ではない。ミックやチャーリーはどのライブでも全力投球で安定しているが、キースやロニーは出来不出来が激しい。特に今回のツアーは私は名古屋で見たのだが、ロニーは酔っ払っているのかグダグダだった。しかし、このライブではDVD収録のせいもあってかロニーはかなりいい出来でストーンズサウンドをしっかりサポートしている。キースに関しては相変わらず曲によっては手を抜いたりしており(特に序盤はひどい)、ようやく中盤以降にはエンジンがかかってきてバシッときめており、中盤以降はサウンド面でもかっこよくなっている。このライブの次の2ステージはあのマーティン・スコセッシの映画収録日であったが、そのためのリハーサル的な要素もまったくなく、このライブのため、このDVDのためだけの全力投球なステージとなっている。4枚組みDVDなので、他のDVDとできるだけ曲がかぶらないようにしている配慮があってか、オリジナルのコンサートから3曲カットされている。しかし、ボーナストラックを入れるぐらいなら、フルに収録してほしいのがファンとしての本音である。
1.You Got Me Rocking ・・・ ★★★(3点)
1994年発売の『ヴードゥー・ラウンジ』収録の曲。まさか、この曲がオープニングとは!!しかし、ツアーのオープニングの定番通りキースの必殺リフからのスタート。個人的にはこの曲は必殺リフには入らないが・・・。しかし、この曲はミックやキースのお気に入りらしく90年代以降の曲の中では珍しくコンサートの定番曲となっている。キースのソロとロンのスライドバーが無難に絡み合っているが面白味はあまり感じられない。
2.Let's Spend the Night Toger ・・・ ★★(2点)
2曲目は1967年のストーンズクラッシック、邦題『夜をぶっとばせ』だが、かなり落ち着いた演奏になっている。
3.She Was Hot ・・・ ★★★★(4点)
1983年発売の『アンダーカバー』収録のストーンズ史上最も軟弱なロックンロールナンバー。しかし、このライブでは、何故だかカッコいい。ニュー・ヨークという単語で始まる曲なのでいつもなら『氷のように(She's So Cold)』なのに、こちらが採用された。自由に絡むキースのギターも実にいい味わい。オープニングのロニーがもう少し速いテンポで弾いてパワーロックにしてくれたらもっとカッコよかったと思う。
4.Oh No, Not You Again ・・・ ★★★(3点)
2005年発売の『ア・ビガー・バン』収録。このアルバムが完成する頃に最初にメディアにお披露目した曲。オリジナルではキースのつっこみギターが冴え渡る、このアルバム中一番好きな曲であった。こちらのライブではキースが適当に弾いて、それらしいソロも弾くがアルバム程の精彩を欠く。ミックはいいんだけどね。
5.Sway ・・・ ★★★☆(3.5点)
4曲飛ばして少し一休み。1971年発売された『スティッキー・フィンガーズ』収録時にはキースはギターを弾いていない。そのせいかここでは遠慮がちに弾いている程度である。オリジナルではミックがリズムでミック・テイラーがソロのダブルミックのコンビでギターを弾いている。ミック・テイラーの代わりがロニーでスライド・バーを使ったり、ミック・テイラーには及ばないもののソロをプレイする。全体的に地味な感じはするが逆に落ち着いていていい味わいとなっている。
6.Bob Wills Is Still the King / Waylon Jennings ・・・ ★★★★★(5点)
日本ではあまり知られていないテキサス出身のカントリー・シンガーで今は亡きウェイロン・ジェニングスの歌。ミックはMCで「初めての歌。最初で最後かも。」と言ってオーディエンスを笑わせている。ロニーがスライド・ギターでこの曲にいい雰囲気をあたえている。アコースティックギターを持ったミックとロニーの独壇場かと思いきや、キースも珍しく綺麗なギターの音色で、曲の雰囲気を壊すことなく参加し最高に聴きこめる内容となっている。テキサスということもあってか客のうけもかなりよく、会場全体が一体となっている。
7.Streets Of Love ・・・ ★★★★(4点)
この曲も2005年発売の『ア・ビガー・バン』から。このアルバムの中でも先の『Oh No, Not You Again』と同じ位好きな曲。ミックとロニーがエレキでキースがアコギ。コンサートでも比較的丁寧に演奏されていて、好感がもてる。ミュージックビデオでは単音で短いながら味わい深いソロをキースが弾いている感じになっていたが、ここではロニーが弾いている。しかし、オリジナルより、音がスカスカになってしまって味わいは薄れている。
8.Ain't Too Proud to Beg / Norman Whitfield , Edward Holland Jr. ・・・ ★★☆(2.5点)
テンプテーションズのカバーとして1974年発売の『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』にも収録。コンサートではホーンセクション中心となってしまっているので、よりテンプテーションに近いとは言えるが、やはり、ギターの音が中心となっているオリジナルよりは物足りなさを感じる。オリジナルではキースの荒っぽいギター・ソロがかっこよかったが、コンサートではきまらない。笑顔だけは最高なのだが・・・。
9.Tumbilng Dice ・・・ ★★(2点)
コンサートではここで『Bitch』だが、DVDでは1曲飛ばして1972年発売の『メイン・ストリートのならず者』収録の本作。邦題は『ダイスをころがせ』。ごく個人的な話だがこの曲のライブヴァージョンに好きなテイクはない。オリジナルはクールでシュールでかっこいいんだが、ライブはどうしても派手になってしまって、ミックもシャウト寸前で歌っていてオリジナルとは全く別の雰囲気を持っている。特に終盤ホーンセクションがひっぱりまくる所も好きではない。ただ、唯一キースだけは丁寧に弾いていてソロもしっかりきめてくれている。この曲からようやくキースの本領発揮となってくる。
10.Learning the Game / Buddy Holly ・・・ ★★★★(4点)
ようやくキースのエンジンがかかってきた所でキースコーナー。同じくテキサス出身のメガネをかけたロックンローラー、バディ・ホリーからの選曲。オープニングのギターリフからしてキースにぴったりの曲。間奏のリフを弾くときにキースお得意の前屈みの体制となるが、キースが首に巻いている紅白のおめでたい土佐犬がしているような太い綱みたいなマフラーが弦に当たり、あきらめて直立して演奏。しかし、最近のキースは昔みたいに甲高い声ではなく、渋くしわがれた声になって、過去のロックンロールやブルースの名曲がよく似合う。
11.Little T&A ・・・ ★★★☆(3.5点)
続いて1981年発売の『刺青の男』からのキースのロックンロールナンバー。ジミー・ヘンドリックスみたいに器用ではないので、歌を歌っているときは全くギターを弾かない。マーティン・スコセッシがギターを取り上げたのも納得がいく。ただし、間奏では相変わらず伴奏とずれぎみのソロを自分だけ悦に入りながら弾いている。終盤ロニーとのギターソロ競演も見られるが、全然、マッチしない。
12.Under My Thumb ・・・ ★★★☆(3.5点)
ベースのダリル・ジョーンズとシンセサイザーのチャック・リーヴェルの軽い掛け合いの後、1966年の『アフターマス』収録のこの曲のオープニングが始まる。少し遅れてミック・ジャガーが「オウ・ヤー」「ア・ハ~ン」とピンクのジャケットをはおって、へそを出しながらかなり気持ち悪い声で登場。それから、かなり遅れてキースがステージ裏から登場。そして、メンバーは中央のBステージへ移動。キースはほとんど弾かないかと思いきや中盤から終盤にかけて曲に合った演奏を聞かせてくれてかなりいい感じ。移動中、通路の両側から一斉に写メで撮る観客が微笑ましい。
13.Get Off of My Cloud ・・・ ★★★★☆(4.5点)
こちらも1965年に発売されたローリング・ストーンズクラッシックの一つ。アルバムは同年アメリカで発売された『ディッセンバーズ・チルドレン』に収録。邦題は『一人ぼっちの世界』という寂しいタイトルだが激しい曲。キースのギターが最初のリフから最後まで抜群にかっこいい。文句なしのでき。
14.Honky Tonk Women ・・・ ★★★☆(3.5点)
1969年シングル発売で、キースのギターが主役の最強のストーンズクラッシックの一つ。チャーリーのドラムとキースのギター・ミックのヴォーカルと前半はオリジナルストーンズの3人のみで、ぶ厚いサウンドを聴かせてくれる。中盤からほどほどに絡んでくるロニーのギターもいい具合。メインステージに戻る途中、胸を露出してアピールする女性やブラジャーをステージに投げ入れる女性も現れる。それにしても早くもメインステージに戻ると思いきや『スタート・ミー・アップ』がこのDVDでは外された。おそらく他のDVDと曲があまりかぶらないように外されたと思われるが、このせまいBステージでの『スタート・ミー・アップ』の演奏シーンも見たかった。
15.Sympathy for the Devil ・・・ ★★★(3点)
1968年発売の『ベガーズ・バンケット』収録の邦題『悪魔を憐れむ歌』。個人的にはこの曲も好きなライブバージョンはない。オリジナルのダークでクールな雰囲気が損なわれ特に最近のライブでは明るいロックに変貌してしまっている。ギターもオリジナルでは終盤のみキースの甲高い必殺ソロが混じってくるがライブでは、オリジナルほどギターを休ませるわけにもいかないので、必要以上に入り込んでいる。しかし、今回のツアーではオープニングにはギターを交えず、中盤から段階的に派手に加わるという演出となっている。ミックが激しくダンスをし、キースが縦横無尽に広い会場を駆け回り、観客とのコミュニケーションをとっている。しかしながら、ここまでサービス精神が旺盛なロックバンドはそうはいないだろう。どのライブでも一生懸命観客を楽しませようとしてくれている。最近のストーンズのコンサートのチケット代は高騰する一方だが、高い金払ってまで見に行く価値はある。オアシスのリアム・ギャラガーにも見習ってほしいものだ。
16.Jumpin' Jack Flash ・・・ ★★★★★(5点)
同じく1968年発売。キースのノイジーなギターリフと時折見せるアドリブのソロとロニーのギターが隙間無くからみ文句なしにかっこいい出来になっている。言うことなし。
17.(I Can't Get No) Satisfaction ・・・ ★★★(3点)
おなじみローリング・ストーンズの代名詞的な曲で、ローリング・ストーンズが最も多く演奏している曲。1965年シングル発売でアルバムはアメリカ盤『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』に収録。今回のツアーではほとんどがラストに登場してきているが、このライブではアンコール前に登場。最近のライブの傾向どおり、ブラスセクションもふんだんに使われビッグ・バンド的なサウンドになっている。ラストに持ってくるときは別れを惜しむかのように相当ひっぱるのだが、ラス前なので、ひっぱってはいるが控えめとなっている。
18.Brown Sugar ・・・ ★★★★(4点)
本当はアンコールの1曲目に『You Can't Always Get What You Want』を演奏しているが、カット。通常はラストは『Satisfaction』だが、このコンサートではラストに1971年発売の『スティッキー・フィンガーズ』収録でアメリカではよく野球の試合の合間に流れたりしているこの曲をもってきた。ミック・ジャガーがコンサートラストにも関わらず再びBステージへ猛ダッシュ。しつこいようだが、60歳を超えているのにこの体力とサービス精神には頭が下がる。日本でもこの曲の時は客席までミック・ジャガーが降りてきてくれていた。そして、最後には野外コンサートならではの花火の打ち上げ。ミック・ジャガーはバックステージに引き上げる際も最後まで観客に配慮して観客から見えなくなるまで右手を高々とあげていた。
Bonus Features
1.Austin Mini-Documentary ・・・ ★★(2点)
このコンサートで初めてのお披露目となる『Learning the Game』と『Bob Will Is Still the King』のリハーサル模様を中心に映像監督の裏話が語られる5分位の収録。リハーサル模様は貴重で興味深いがこの程度ならやはり、コンサートの曲をカットせず全て見せてほしかった。
2.I Can't Be Satisfied / McKinley Morganfield ・・・ ★★★★(4点)
ここでは、なぜかチャーリー・ワッツが唐突にこの曲のエピソードを語り出し、なぜかイタリアでのこの曲のリハーサル模様が映し出される。スライドバーでギターをいじっているミックにチャーリー・ワッツがこの曲を注文して、ミックが弾き始める。ミックは照れくさそうに演奏しているが、チャーリーの目は少年の輝いてミックを見つめている。やがて、ドラムでチャーリーも応える。途中キースも加わって、ミックが本格的にステージ中央で歌い始め、オリジナル・ストーンズでの味わい深い演奏となる。終盤になってロニーが手拍子とともに慌てて合流。なかなか味わい深い内容である。オリジナルはローリング・ストーンズの大好きなマッキンリー・モーガンフィールドことマディ・ウォーターズ。ローリング・ストーンズは1965年発売のイギリスでのセカンドアルバム『ローリング・ストーンズ No.2』に収録している。
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M.I.A
父がスリランカの武装勢力組織の指導者。
ロックをやる上でこれ以上の肩書きはない。
そして、この曲の雰囲気とこどもの使い方。
彼女の反社会的なスタイル。
この曲を初めて聴いた時、同じイギリス出身のロッカー、クラッシュを連想せずにはいられなかった。
それもそのはず、この曲の作詞作曲に連ねる4人の名前、この曲の元ネタはクラッシュの『Combat Rock 』収録の『ストレイト・トゥ・ヘル』。
もっともこちらはパンクじゃなくて『ストレイト・トゥ・ヘル』をサンプリングしたオルタナヒップホップ。
まぁ、そういったジャンルもなんとなくクラッシュが先陣をきってたような気もする。
このアルバム自体、かの有名なアメリカの音楽雑誌『ローリング・ストーン』の2007年の年間最優秀アルバムに選ばれているすごいアルバムだ。
しかしこのアルバム、決して聴き心地のいいアルバムではない。
ヒップホップでもかなり耳障りな音の洪水。
1曲2曲ならいいが、次から次へと襲ってくるので、よっぽどむしゃくしゃしてる時しか聞けないようなアルバムだ。
そんな中、このアルバムの中で浮いてるぐらい聞き易いのがこの曲。
『ローリング・ストーン』が認めてもアメリカ国民は受け入れてくれなかったが、ウィル・スミス主演の映画『ハンコック』でこの曲が挿入歌として使われるやいなや一年遅れでビルボードチャートをアルバム、シングル共に駆け上がった。
まだ、知らない人は『You Tube』でプロモをチェックしたら自然に一緒に踊ってしまい、彼女のかっこよさに間違いなくやられて、このいかれたアルバムも一気に好きになってしまうこと間違いなし。
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Beyonce
NE-YOも作曲に関わっている曲。
ファーストシングルの『Deja Vu』は、日本ではアホの坂田踊りと言われたプロモでのダンスを見てどうしちゃったのかと思って、見向きもしていなかったが、このアルバムにこんな強力な曲が隠されていたとは・・・・。
湧き上がってくるようなビヨンセの声が、暗い雲の切れ間から明るい日差しが差し込むように心地いい。
女性が勇気づけられる歌詞でビルボードで10週連続1位というのもうなづける名作。
ルックスで男子を惹き付け、歌詞では女子と死角のないビヨンセを見せつけてくれます。
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Norah Jones
トム・ウェイツが映画『ビッグ・バッド・ラブ』に提供した曲のカバー。
いい曲ひっぱってきたなぁ。
重低音のベースとアコギと伸びのあるノラ・ジョーンズのヴォーカルで構成されたシンプルでゆったりとしたサウンド。
少ないフレーズだがダルー・オダのハーモニーやフルートもいい味出しています。
私は『Come Away with Me 』収録の「ザ・ニアネス・オブ・ユー」(こちらもカバー曲)とともに大好きな曲です。
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Beyonce
ここ数年ですっかり貫禄がついたビヨンセ。
このライブでも以前よりポッチャリしてきている。
さて、この曲はアメリカのビルボードチャートで10週連続1位に留まるという快挙を成し遂げた曲だけあって、心に響いてくる曲である。
このライブヴァージョンでも観客に向かって「自分のことを軽くあしらってきた人を思い出して歌って」と言っているように聴衆に勇気を与えてくれる曲でもある。
観客全員での合唱から始まり、ビヨンセが歌っている途中でも一人一人の観客に声をかけたり、いろいろな場面でジーンとさせてくれること間違いなし。
願わくばアメリカの女性シンガーにありがちな売れていくと太っていくという構図には陥らないでほしい。
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| 1. ファーガリシャスfeat.ウィル・アイ・アム |
| 2. クラムジー |
| 3. オール・ザット・アイ・ガット(ザ・メイク・アップ・ソング)feat.ウィル・アイ・アム |
| 4. ロンドン・ブリッジ |
| 5. ペデスタル |
| 6. ヴードゥー・ドール |
| 7. グラマラスfeat.リュダクリス |
| 8. ヒア・アイ・カム |
| 9. ヴェルヴェット |
| 10. ビッグ・ガールズ・ドント・クライ |
| 11. メアリー・ジェーン・シューズfeat.リタ・マーリー&ザ・アイスリーズ |
| 12. ルージング・マイ・グランド |
| 13. ファイナリー |
| 14. ゲット・ユア・ハンズ・アップfeat.ブラック・アイド・ピーズ* |
| 15. ウェイク・アップ** |
| 16. パラダイス*** |
| 17. ピック・イット・アップfeat.ウィル・アイ・アム(新収録) |
| 18. ビッグ・ガールズ・ドント・クライ・リミックスfeat.ショーン・キングストン(新収録) |
| 19. クラムジー・リミックス(新収録) |
買っちまった。
とうとう買っちまった。
アメリカで2006年9月に発売以来、ビルボードになんと77週もチャート・イン(2008/3/19現在)。
発売当初から全く興味なかったのに・・・。
この売れ行きに押されて・・・、この日本再発売のジャケットに惹かれて・・・。
とうとう買っちまった。
結構よかったよ。
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Rolling Stones
キース・リチャーズのアコースティック・ギターとイアン・スチュアートのピアノ、チャーリー・ワッツのドラムでじわじわとサウンドを盛り上げる。
途中から入るスライド・ギターで頂点まで達する。
まぁこのキースのスライドは牛の鳴き声みたいにちょっとたるいけどな。
元は1969年発売の同名アルバム『Let It Bleed 』に収録。
ローリング・ストーンズの黄金期に産まれたサウンドの一つ。
歌詞の内容はこの時期のストーンズらしくセックスとドラッグだ。
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Aerosmith
ベースのトム・ハミルトンが作っただけに、地を這うようなベースラインからスタートする。
徐々にヴォーカル・ギターが加わり、突如激しくブレイクする。
伸び伸びと跳躍するジョー・ペリーのギター。
どれをとっても初期エアロスミスのかっこよさがビシビシ伝わってくる。
1975年に発売されたこの曲の邦題は「やりたい気持ち」。
当時、日本では売れていなかったエアロスミスにはこの曲以外にも、ださい邦題がつけられることがよくあった。
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Oasis
もはや、オアシスというと誰の歌をパクッてるかの方が興味を惹かれてしまうんだが、この曲もご多聞にもれず、古いブルースギタリスト、ジョニー・ジェンキンスの『I Walk on Gilded Splinters』からリズムをパクッている。
それにしても、かっこいいね。
元は2000年に出された『スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ 』の1stシングルとしてリリースされた曲だ。
4枚目にしてオアシス神話が崩壊してしまったようなアルバムになってしまっているが、この曲だけは突き抜けてかっこよかたな。
オアシスの特徴は、ロックバンドにありがちなリードギターの過剰な主張はないし、どの楽器もお互いに邪魔をしていない。
しかし、どの音も無駄がなく共鳴し合っている。
そこらへんの抑えた所が、最高にクールでかっこいいところだな。
この曲はそれがよく現れているよ。
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New Barbarians
何故かアルバムにはニール・セダカの陽気なポップスのカバーってことにしてしまっているが、本当はサム・クックのソウルバラードだ。
その名曲をキース・リチャーズが下手くそに歌う。
なんとなくジョニー・サンダースが歌うバラードのような雰囲気もある。
79年のメリーランドでのライブ音源なんだが、このバンド自体はロン・ウッド率いる即席バンドで、正規盤として発表されるのはこのアルバムが初めてなので、うれしい限りである。
聴いちゃいられないくらい下手くそだけどオレはこいつが好きだ。
いい味出してるっていうやつさ。
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HIGH-LOWS
素朴なパンクバンド、ブルーハーツは大好きだった。
ハイロウズになってからはハードロックをやっていたかと思うと元に戻ったり、迷いが感じられて何がやりたかったのか解らなかった。
ブルーハーツの頃の素朴さはハイロウズになってからは気持ちが入っていないっていうか、なんかわざとらしくなっちゃって・・・。
最初この曲を聴いたのはHONDAのCMでシャララ~の部分のところだけど、またやっちゃってると思ったんだが、後にフルコーラスを聴いて感動した。
この曲には気持ちが入ってる。
特にサビの「流れ星が~」っていう部分は何回聞いても涙がでてくる。
大好きなブルーハーツのどの曲よりもいいな。
日曜日の使者って松本人志って噂があるけど、『大日本人 オリジナル・サウンドトラック 』で使ってほしかったな。
因みにこのアルバムは解散後に発売されたベストでちょうど2年前の今日発売されたアルバムだ。
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Green Day
この曲はビリー・ジョーが幼少の頃亡くした父への思いをダブらせた詩と切ないアルペジオの繰り返しが印象的。
グリーン・デイはこの曲でパンクバンドとして2つのタブーを犯している。
一つはこの曲がバラードであるということと、ギターソロを間に入れていることである。
しかし、この2つのタブーが名曲として残るであろう理由となっている。
途中から鳴り響くグリーンデイらしい刻んだギターも気持ちの高鳴りを効果的に演出している。
終盤ビリー・ジョーが感極まって「イングラ~ンド」と叫び観衆が呼応するシーンも歌に溶け込みライブでしか聴かれない感動を呼び起こしている。
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Aerosmith
セカンドギタリストのブラッド・ウィットフォードが作った曲。
自分が作った曲だけあってメインのギターリフやソロをブラッド・ウィットフォードが担当。
ジョー・ペリーはコキコキとミュート音を効かしたファンキーなリズムで地味にサポートしているだけ。
哀愁を帯びたアコースティックなオープニングから一気に重低音を効かした重いギターリフで刻む。
この重みはロックファンの耳には心地いい。
普段は聴けないブラッド・ウィットフォードのソロもたまらなくかっこいい。
オリジナルは1976年だが、こちらはリミックスヴァージョン。
オリジナルは次の曲の『Rats In The Cellar』のオープニングのサイレンの音とエンディングがかぶるが、こちらのヴァージョンはそんな邪魔は入らずソロフレーズでしめくくられる。
だから、こっちの方がお薦めだ。
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| 1. Good Evening Las Vegas |
| 2. Beyond Beautiful |
| 3. Same Old Song and Dance |
| 4. No More No More |
| 5. Seasons of Wither |
| 6. Light Inside |
| 7. Draw the Line |
| 8. I Don't Want to Miss a Thing |
| 9. Big Ten Inch Record |
| 10. Rattlesnake Shake |
| 11. Walk This Way |
12. Train Kept a Rollin' 発売は2005年だが音源は2002年1月11日のラスベガスのハードロックホテルからだ。これ以前のライブアルバムである『A Little South Of Sanity [2-CD SET] 』は2枚組みのヴォリュームでベスト盤的要素が強かった。演奏自体もスタジオ録音と似通っていて個人的にはライブとしての魅力があまり感じられなかった。 ところが、このアルバムはそんな不満をはねのける荒々しいライブ感たっぷりの内容だ。1958年に出されたBill Haley & His Cometsのアルバムタイトルと同じタイトルを持つこのアルバムは最近のエアロスミスをサポートしているMarti Frederiksenがプロデュース。内容はいわゆる復活後の楽曲は彼もソングライターとして参加した秀作2と6、そして彼らの唯一のアメリカでのナンバー1ヒットソングである8の3曲のみで、その他は復活前の渋い選曲となっている。しかし、これらがうまく溶け合って(ミス・ア・シングはあまりよくはないが・・・)12曲ながら聴き応えは十分。ある意味70年代の黄金期のエアロの雰囲気を持ったアルバムとなっている。 因みに私は最近の様々なアーティストのパターンでライブ盤のCDを買ったらすぐにDVDが出てくるという悔しい思いをさせられるパターンがあると思い、1年以上も買い控えたがとうとうDVDは出なかった。逆に早く買えばよかった。 |
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Norah Jones
ポール・アンカやパット・ブーン、ナット・キング・コール、エラ・フィッツジェラルド、ジュディ・ガーランド、ビリー・ホリディ、グレン・ミラー、フランク・シナトラ、ローリング・ストーンズ、バーブラ・ストライザントなどなど様々なアーティストに何度となくカヴァーされた名曲。
「君がそばにいるだけで幸せなんだ」っていう意味の歌。
ノラ・ジョーンズはこの歌をピアノの弾き語りでゆっくりしたテンポでしっとりと歌いあげます。
この歌を聴くたびに目に涙がたまるはずです。
泣きたい時に思いっきり涙を流させてくれるはずです。
わずか3分でつらい気持ちを癒してくれるはずです。
あなたにとって永遠に大切だと思う人に捧げてください。
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有名な写真家ロバート・フランクが撮影したジャケット写真。アルバムジャケットは表が大道芸人裏がメンバーのスナップショットの数々。インナーもご覧のように様々なスナップショットが使われている。このスナップショットでジャケットを埋め尽くすというアイデアはこれ以降幾度となく真似されてきた。このアルバムはローリング・ストーンズ初の2枚組でアメリカではストーンズの最高傑作として紹介される事も度々ある。『ダイスを転がせ』やキース・リチャーズの歌う『ハッピー』収録のアルバム。
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| 1. En Tus Pupilas |
| 2. La Pared |
| 3. La Tortura |
| 4. Obtener Un Si |
| 5. Dia Especial |
| 6. Escondite Ingles |
| 7. No |
| 8. Las de L'Intuicion |
| 9. Dia De Enero |
| 10. Lo Imprecindible |
| 11. La Pared (acoustica) |
| 12. La Tortura (Shaketon Remix) |
シャキーラと言えば、今や最も艶っぽい女性アーティストと言っても過言ではないぐらいセクシーさを全面的に売り物にしている。特にこのアルバムともう1枚対をなす『Oral Fixation, Vol. 2 』のシングルカットされているラテン系のノリのダンスミュージックなんかはプロモを見るととにかくセクシーである。プロモだけではなく楽曲も負けず劣らずかっこいい。最初はボーナス・トラックとして『Hips Don’t Lie-オシリは嘘つかない feat.ワイクリフ・ジョン 』を収録して再発された『Oral Fixation, Vol. 2 』の方がこのアルバム収録の『La Tortura』までもボーナス・トラックとして収録している分気に入っていた。しかし、聴けば聴くほどシャキーラの母国語であるこのスパニッシュヴァージョンの方がよくなってしまった。
最初スパニッシュヴァージョンという事でもっとラテン系のノリのアルバムかと思っていたらシングルカットされている曲以外は意外とそうではない。洋楽のR&Bともまた違う。どちらかと言うと日本の歌謡曲的なアジア系のノリに近いように感じられる。もう一つ驚いたのはシングルでのヴォーカルはほとんどが、くぐもったというか大らかで包み込むような癒し系のヴォーカルであるが、アルバムではセクシーでキュートな声をたくさん披露している。特に、これはシングルカットはされているが、9曲目の『Dia De Enero』なんかは全編そのキュートなヴォーカルでセクシーなムード歌謡となっている。8曲目の『Las de L'Intuicion』のシャキーラのパンチラ満載のかなりマニアックなプロモのことも話の種として紹介しつつ、とにかくこのアルバムはラテンのダンスからムード歌謡までヴァラエティに富んでいて聴けば聴くほどシャキーラの声に癒されること間違いない。
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| 1. Thunder On The Mountain | |
| 2. Spirit On The Water | |
| 3. Rollin' and Tumblin' | |
| 4. When The Deal Goes Down | |
| 5. Someday Baby | |
| 6. Workingman's Blues #2 | |
| 7. Beyond The Horizon | |
| 8. Nettie Moore | |
| 9. The Levee's Gonna Break | |
10. Ain't Talkin' 80年代に入ってからのボブ・ディランはネタ切れ感が否めない。80年代後半になってからその傾向が強く88年発表の『Down in the Groove 』は人が作った曲がほとんどだし、92年93年の『Good as I Been to You 』と『World Gone Wrong 』大昔の名曲フォークソングのギター1本弾き語りのカバーであったりした。何より1枚の収録時間が短すぎた。アルバム全体で40分にも満たないモノばかりであった。何だか惰性で出しているだけのような気がしてしょうがなかった。こっちもあのボブ・ディランだから買わない訳にはいかないし悪い訳はないと思い何がいいのか分からないまでも、必死で良さを探すために聴き続けたけど、結局良さなんて感じなかった。もちろん、曲によっては好きになった曲もあるけど・・・。 ボブ・ディランの流れは1997年発表の『Time Out of Mind 』で大きく変わる。不調の80年代の中でも群を抜いた傑作『Oh Mercy 』でプロデューサーとして起用されたダニエル・ラノワを再び起用した本作は、ボブ・ディランが何でもコンサートに来る客層が若い子も多く来ていることに気づいてその若者たちが聴ける音楽をという思いで作ったそうだ。全盛期のボブ・ディランの得意技の長い曲もいくつも収録(ラストはなんと17分)。トータル時間も11曲で73分と充実している。その充実ぶりを証明するかのようにグラミー賞まで獲得してしまった。ダニエル・ラノワと組むと傑作が生まれるようである。 ただ、私にとってこのアルバムは悪くはないのだが、どこか敷居が高くて素直にのめり込めなかった。そこで、次の新作『Love and Theft 』。ジャック・フロストの名を語った本人のプロデュースであるのだが、とにかくいい。どの曲もノリがよくってドライブに最適である。ボブ・ディランも今まで以上に楽しんで作っているかのようである。生粋のディラン・ファンには怒られるかもしれないが、私にとってこのアルバムはディランのキャリア中、最高傑作と信じて疑わなかった。セールス的にも着実に落ち込んでいたのだが、前作が最高位10位の久々のプラチナアルバムでこちらはゴールドにとどまったが、最高位5位と冴えをみせていた。 ところがだ、次のアルバムであるこのアルバム。前作の良さからあまりにも期待が大きすぎた。実際の所、アメリカのボブ・ディランのファンも同じだったのかもしれない。その期待の大きさを反映してか、なんと初登場第1位を獲得してしまったのだ。1位は76年発表の大傑作『Desire 』以来である。60歳を超えたボブ・ディランが、である。この時期のボブ・ディランが、である。1位を獲ってしまった。 では、内容はどうかというと前作こそ最高傑作と思っていたがそれを軽々と上回ってしまった。今作は誤解を恐れずに言うならばジャズ・バーかなんかで流れてもいいようなムードたっぷりな曲も多く含まれている。しかも、現代のボブ・ディランにピタリとはまっていて心地よさ満点である。6分7分を超える曲もいくつも収録されているが全くあきない(正直『Time Out of Mind 』収録のラスト17分の大作はしんどかった)。このアルバムこそがボブ・ディランの最高傑作である。ダニエル・ラノワじゃない。ジャック・フロストこそボブ・ディランのアルバムをプロデュースするのにふさわしい人物なんだ。 |
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Mick Jagger And Dave Stewart Featuring Sheryl Crow
このアルバムはジュード・ロウ主演の同名映画のサウンドトラック。
サウンドトラックとは言うがミック・ジャガーのソロアルバムとも言われている。
全面的にミック・ジャガーとデイブ・スチュワートのプロデュース作品となっている。
今回紹介するこの曲はゴールデン・グローブ賞の主題歌賞を獲得。
ただし、ミック・ジャガーは最早ソロを出しても全く売れない。
ローリング・ストーンズの活動以外ファンは許してくれなくなったのだろうか。
ちなみにオレも最近まで買わなかったんだけどな。
この歌だって最初歌が字余りだし、いかにも的なバラードっぽさが気に入らなかったんだ。
でも、実は聴けば聴くほど耳に残るいい曲なんだ。
特に今回はシェリル・クロウとのデュエットヴァージョンをお勧めする。
裏からこんな声で入ってこられたら男はたまらんぜ。
ミック・ジャガーのファンなんだが、この曲はミック・ジャガーいらないな。
シェリル・クロウだけで歌ってほしいよ。
ちなみにシェリル・クロウとのデュエットヴァージョンはUS盤だけのボーナストラックなんで探してくれ。
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YUKI
YUKIのソロとなっての初シングル。
これからどっち向いて進んでいこうか迷っているような時期だな。
でも、この曲は最高にかっこいいロックナンバーに仕上がった。
低音のYUKIと高音のYUKIのヴォーカルのハモりがいい味だしている。
作ったのは"SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER"の日暮愛葉。
この頃のYUKIはまだルックスも"JUDY AND MARY"の頃のままだし、それっぽい曲もやってたな。
今のYUKIも嫌いじゃない。
むしろ全然好きなんだけど、特に「JOY」以降は髪まで短くして何か信仰を変えた位の劇的な変化になってしまって・・・。
また、昔みたいに腕白なYUKIも見てみたいな。
まぁ、この曲のエロカワイイYUKIのプロモも是非見てくれよな。
きっととりこになるぜ。
こんなかっこいい曲作るんなら"SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER"も聴いてみよっと。
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ディスク1
| 1. When I Needed You |
| 2. Make It |
| 3. Movin' Out [Alternate Version][#] |
| 4. One Way Street |
| 5. On the Road Again [Rehearsal Pre-Production Jam][#] |
| 6. Mama Kin |
| 7. Same Old Song and Dance |
| 8. Train Kept a Rollin' |
| 9. Seasons of Wither |
| 10. Write Me a Letter [Live][#] |
| 11. Dream On |
| 12. Pandora's Box |
| 13. Rattlesnake Shake [Live Radio Broadcast] |
| 14. Walkin' the Dog [Live Radio Broadcast] |
15. Lord of the Thighs [Live] ディスク2 |
| 1. Toys in the Attic |
| 2. Round and Round |
| 3. Krawhitham [#][Instrumental] |
| 4. You See Me Crying |
| 5. Sweet Emotion |
| 6. No More No More |
| 7. Walk This Way |
| 8. I Wanna Know Why [Live] |
| 9. Big Ten Inch Record [Live] |
| 10. Rats in the Cellar |
| 11. Last Child [Remix] |
| 12. All Your Love [#] |
| 13. Soul Saver [Rehearsal][#] |
| 14. Nobody's Fault |
| 15. Lick and a Promise |
| 16. Adam's Apple [Live][#] |
| 17. Draw the Line [Remix] |
18. Critical Mass ディスク3 |
| 1. Kings and Queens [Live][#] |
| 2. Milk Cow Blues |
| 3. I Live in Connecticut [Rehearsal][#] |
| 4. Three Mile Smile |
| 5. Let It Slide [#] |
| 6. Cheese Cake |
| 7. Bone to Bone (Coney Island White Fish Boy) |
| 8. No Surprize |
| 9. Come Together |
| 10. Downtown Charlie [#] |
| 11. Sharpshooter |
| 12. Shit House Shuffle [Rehearsal][#] |
| 13. South Station Blues |
| 14. Riff and Roll [#] |
| 15. Jailbait |
| 16. Major Barbara [Alternate Version][#] |
| 17. Chip Away the Stone [Alternate Version][#] |
| 18. Helter Skelter [#] |
19. Back in the Saddle 3枚組み52曲というヴォリューム。通常これだけのヴォリュームがあると散漫になってしまうのだが、そこはエアロスミス。どれも感慨深いいい曲ばかりだ。確かに中にはデモテープみたいなお金を出して買わしてはいけないような未完成の曲もあるが、それに目をつむれるぐらいに充実している。曲の内容を見てもらえばわかるが、オリジナルメンバーでの再結成前の第1次コロンビア時代の選曲によるベストだ。 1枚目はコロンビア時代の初期1枚目と2枚目とその周辺のレアトラック。曲はいいのだが、いい録音機材を使わしてもらってないかのようなスカスカな音。しかし、そのざらついた感じがいい味だしている。 2枚目はエアロスミスがまじめにヘヴィ・ロックに取り組んでいた第一期黄金期とでもいうべき『Toy's In The Attic』『Rocks』『Draw The Line』あたりからの選曲。特に『Toy's In The Attic』『Rocks』で見られる重低音サウンドと一転してスライド・ギターを多様したルーズな音の中で泳ぐ『Draw The Line』、この時期はエアロスミスの中で一番かっこよかった時期だ。 3枚目はジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードが抜けるエアロスミスとしては一番危うかった時期。これを逆手にとって、二人のソロ・プロジェクトの時代の曲までいれてしまうのはどうかと思うがそれはそれでまた、面白かったりする。また、先に述べたような完成させてないような曲も含まれておりこの3枚目はボーナス的な要素が強い。とはいえ3枚目に『Night In The Ruts』の曲がいくつか収録されているが、この『Night In The Ruts』は決して駄作ではなく聞き応えのある曲も多くアルバムとしてはまとまっていたと思う。 以上どの曲を聴いてもニヤリとしてしまうような曲ばかり。最後に年代とは関係なくこのアルバムのラストを"Back In The Saddle"にしているのはこの時代の彼らの一番の力作なのだろう。 |
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Exit Planet Dust アーティスト:The Chemical Brothers |
個人的にCDジャケット史上最高のアートワークだと思っている。ケミカル・ブラザーズはどのアルバムもかっこいいジャケットがついてるんだが、やはり、一番かっこいいのはファーストアルバムだな。表ジャケットのいつの時代かと思わせるヒッピー風の男女のたたずまいと70年代のにおいを感じさせる車、さらにインナーのなんともいえないピンナップ風の写真。実はこれらはセカンドアルバムのインナージャケットへとつながっている。セカンドアルバムの方は表紙がちょっと気に入らないんだけどな。
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Chemical Brothers
ケミカル・ブラザーズとフレーミング・リップスの夢のコラボって、誰かが夢見たかどうか知らないけど。
ケミカル・ブラザーズは通常どのアルバムにも1曲か2曲ゲストアーティストを迎えてコラボしてるんだけど普通は自分たちの曲を歌ってもらってるだけなんだけど、この曲は一緒に作ってる。
だから、ケミカル・ブラザーズとフレーミング・リップスが半々って感じだ。
両方の良さがいい具合に溶け合っているんだ。
ファーストアルバムは良かったけど、正直、その後はしつこいぐらいの繰り返しサウンドでちょっと食傷気味だったんだけど、こいつは久しぶりによかったぜ。
ウェイン・コインが伸びやかに歌う最後のフレーズがちょっと感動しちゃったぜ。
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| 1. Warning |
| 2. Blood, Sex And Booze |
| 3. Church On Sunday |
| 4. Fashion Victim |
| 5. Castaway |
| 6. Misery |
| 7. Deadbeat Holiday |
| 8. Hold On |
| 9. Jackass |
| 10. Waiting |
| 11. Minority |
| 12. Macy's Day Parade |
グリーン・デイは好きだが、すぐに飽きてしまう。それはパンクバンドの宿命でもあるが、どうしても限られたコードでギター・ソロもないので、幅の狭い音楽になってしまうからだ。このアルバムなんかも買ってすぐは良かったが、その後またたく間に飽きてしまった。
しかし、このアルバムの次に音楽史にも残る名作『American Idiot』が出現し、一気にパンクの可能性を押し広げることに成功した。ただ、個人的な意見としては『American Idiot』は世間が騒ぐほど大したアルバムとは思っていない。ちょうど札付きのワルがふと優しさを見せたりすると、ホントはいい奴なんだみたいなアルバムとしか捉えることができなかった。他のバンドがこの程度のアルバムを出しても傑作とは思われない。パンクバンドのグリーン・デイだからこそ受けいられると思った。パンクの可能性は押し広げたが、やはり、パンクとしては不満である。次に出された『American Idiot』のライブ版ともいうべき『Bullet In A Bible』のほうが演奏が荒くなった分、パンクっぽくっていい。
最近になってこのアルバムを聴いてみた。もう、随分聞き込んだはずなんだが、なんか衝撃的なぐらい新鮮に聞こえる。『American Idiot』なんかよりストレートではるかにいい。一度飽きた時より全然飽きずに長いこと聞き込んでいる。
そんな同じような『American Idiot』体験をした人たち、また、逆に『American Idiot』こそグリーン・デイの最高傑作と思っている多くのグリーン・デイファンの人たちに再びこのアルバムをお勧めします。きっと2000年の頃と違う体験ができるはずだ。
それにしても、『American Idiot』がバカ売れしたせいでU2と競演したり『Working Class Hero』なんかカヴァーしたり・・・。
次のアルバムは大ヒットに縛られどこへ行ったらいいか迷走することなく戻ってきてほしい!!
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| 1. ラフ・ジャスティス |
| 2. スローで行こう |
| 3. イット・ウォント・テイク・ロング |
| 4. レイン・フォール・ダウン |
| 5. ストリーツ・オブ・ラヴ |
| 6. バック・オブ・マイ・ハンド |
| 7. 彼女の視線 |
| 8. ビゲスト・ミステイク |
| 9. 虚しい気持ち |
| 10. Oh No、ノット・ユー・アゲイン |
| 11. デンジャラス・ビューティー |
| 12. 孤独な旅人 |
| 13. スウィート・ネオ・コン |
| 14. 猫とお前と |
| 15. ドライヴィング・トゥー・ファスト |
| 16. インフェミー |
これの前に出されたアルバム『Bridges To Babylon』はCD以降のストーンズのアルバムの中では最高傑作と言っても過言ではない位、魅力的なアルバムだった。ただし、ミック・ジャガーとキース・リチャーズがお互いにソロでCDを出す予定を変更してのリリースであったので、ミック・ジャガー主導とキース・リチャーズ主導と、曲ごとに明確に分かれてしまっていたことが少々ストーンズファンとしては不満の残る内容ではあった。バンドサウンドとしてのローリング・ストーンズの終着点はさらにその前の作品『Voodoo Lounge』だと思っていた。しかし、バンドサウンドとなるとアットホームな感じで緊張感がなくなり少し緩慢な印象を受ける。それがいい方にでているのは『Exile On Main St.』というストーンズの中でも最高峰のアルバムがあるが到底追いつくことは不可能である。
さて、『Bridges To Babylon』以降、ストーンズはオリジナルアルバムを出さなくなり次に出したのが結成40周年記念アルバム『Forty Licks』となり、そのアルバム発売後に世界ツアーを行ったが、今まで行った事のない国まで廻ったツアーであったので、いよいよ引退前に世界旅行でもしたのかと思っていた。
ところが、2005年の初頭であったと思うがローリング・ストーンズのニューレコーディングの噂が飛び込んできた。とても、ミックとキースが仲良く作るとは思えなかったが、前作『Bridges To Babylon』路線であるならば、新機軸を発展させた形となって楽しみに思えた。が、蓋を開けてみると完全に予想を裏切られた。しかも、かなりいい方向に裏切られた。
昨今のアルバムはミックとキースのお互いに仲のよいミュージシャンを連れてきて大所帯でアルバムをレコーディングしている風景が思い浮かべられる。また、ミックとキースが別々に作りあげている曲も多いためキースが欠席する曲も少なからずあった。しかし、このアルバムをどの曲を聴いてもミックとキースががっぷりと組んで作り上げてきたのがよく分かる曲ばかりである。しかも、ゲストミュージシャンはほとんど起用されていない。アル中でロン・ウッドがしばらく参加できなかったためオリジナルストーンズのミック、キース、チャーリーだけの曲もある。ところが、それだけメンバーを絞っていてもどの曲も奇跡と言っていい位、音に厚みや深みがある。個人的にはロン・ウッドは大好きだがロン・ウッドがいない分キースが大活躍してロン・ウッドが奏でるさわやかなソロが少ないためどの曲もタイトで緊張感のあるど真ん中のロックである。先に書いたとおりローリングストーンズの場合、バンドを重視したサウンドとなると緊張感が薄くなりだれてしまうパートも出てくるのだが、このアルバムは違った。各曲の時間も『Streets Of Love』以外はどれも5分をきっており、3分か4分でシンプルにまとめられている。それ故に16曲もあるが、だれることなく一気に聴くことができる。ミックとキースの仲の良さはキースのヴォーカル曲に顕著にあらわれている。通常ロン・ウッドがキースの曲に味付けをする役目をするのだが、ロン・ウッドの代わりにミックが『This Place Is Empty』でスライド・ギターを弾いている。ミックと対等にキースのギターがヴォーカルのように歌い続ける『Oh No ,Not You Again』というストーンズ得意パターンのサウンドもこのアルバムに収録されているが、それと対照的に逆にキースヴォーカルのラストの曲『Infamy』でキースのヴォーカルと対等にミックのブルースハープが歌い続ける。これほどまでにキースのヴォーカル曲にミックが協力するのは『Happy』以来ではないだろうか。
最初はこのアルバムは前作と同じくミックとキースが2手に分かれてミックの新し物好きのテクノロジーサウンドが主体的となるか、もう少しバラードや長めの曲で大げさに構成された晩年のロックバンドのようなサウンドになるかのいづれかだと思っていた。しかし、そんな予想を大きくいい方向に裏切られた。かなりタイトでかっこいいロックアルバムである。60年代後半~70年代前半の黄金期と比較するのは時代背景が違うのでナンセンスであるが、それらのアルバムとはまた、一味違うが肩を並べる位、かっこいいアルバムとなっている。
キース・リチャーズが昔ある雑誌のインタヴューの中で「俺たちのアルバムは何故か発売してから数年経ってから価値が認められる」というような意味の発言があった。確かにそういった傾向があって『Bridges To Babylon』なんかは実は最初聞いた時は流行のテクノロジーを追い過ぎていて敬遠していたが、後年傑作だと感じる事ようになってきた。しかし、このアルバムは聴いてすぐから傑作と感じられた。聴いてすぐにいいアルバムというのはすぐに飽きるものではあるが、ストーンズは一度はまると飽きることはない
何かだらだらと書いてしまっているが、とにかくこのアルバムはいいアルバムである。最後に敢えて、日本語の曲タイトルを紹介しているが、日本独自の曲タイトルがつくのも久しぶりで面白いしなつかしい。2曲目の『スローで行こう』なんて、オープニングのドラミングが『ワイルドで行こう』を想起するところからつけられたと思われる安易なタイトルで、それがなんかいいんだよね。日本は最近少なくなったが日本独自のタイトルをつける風習があったのだから続けてほしい。
しつこいようだが本当にいいアルバムである。3の『It Won't Take Long』のキース独特のギター音のルーズだけどタイトなオープニングやミュージックビデオやコンサートでしつこく俺がギターを弾いているんだとミックがアピールしてくる4の『Rain Fall Down』、超お気に入りのラブバラード『Streets Of Love』などなど本当は一曲一曲解説したい所だが、とにかくいいってことを言い続けるだけなのでこの辺でやめておく。ミックとキースがどっぷりと組むとこんないいサウンドが生まれるんだということを改めて知らされた。ファンはいつも仲が悪いのではないかと心配するが40年以上も連れ添って一緒に仕事をしている。60を超えても定年退職せず一緒の仲間で仕事をする。自分に置き換えてみてありえるだろうか。今の職場の人とそんなに長期に渡ってイガミ合わずに仕事を続けることができるだろうか。今の時代、夫婦だって結婚後一週間もたたないうちに別れるケースが多いというのに・・・。その事実だけでも奇跡だ。
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